Mickey-sonのホーム山の部屋登山の記録→兵庫県→明神山

登山の記録  兵庫県

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 明神山(みょうじんさん)登山 別名 播磨富士

コース5 (北方稜線コース) 

地図でコースをを見る  所要時間 6:05  水平歩行距離 7.7Km 累積標高 ±995mH
      「3D」でコースを見る

【日  時】 2022年12月20日(火)
【山  名】 明神山 667.8mH
【山  域】 兵庫県姫路市夢前町
【天  候】 晴れ後曇り
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 菅生川横駐車(230mH)9:20→北方稜線登山口(230mH)9:30→大スラブ(415mH)10:00→次郎岳頂上(565mH)10:40→太郎岳分岐(575mH)11:05→太郎岳頂上(620mH)11:10→太郎岳分岐(575mH)11:18→鎖場岩場(555mH)11:20→点名 立船野(588.9mH)11:50→五郎岳分岐(530mH)12:00→五郎岳(549mH)12:28→Dコース合流(590mH)12:40→小明神山頂上(610mH)12:45→明神山頂上(667.8mH)12:55〜13:20→神社コース分岐(635mH)13:25→座敷岩(500mH)13:53→西の小明神頂上(556mH)14:05→大蛇ー(490mH)14:15〜14:20→きつねのオブジェ/T字尾根分岐(485mH)14:25→T字尾根(445mH)14:40→鎖場岩場(435mH)14:50→T字尾根登山口(215mH)15:15→菅生川横駐車(230mH)15:25

 今回も少しマイナーなコースで以前から気になっていた明神山の「北方稜線」を時計回りに歩き、T字尾根を経由する周回コースである。天気予報では冷え込むといっていたので念のためチェーンスパイクを持っていくことにする。明神湖上流の菅原川左岸に駐車して気温2℃の中、登山を開始する。道沿いにはうっすらと雪が残っている。

 菅原川沿いに北上して県道411号線に出て右に折れた後、広い空き地(駐車可能)から橋で菅生川を渡り、登山口を探す。案内らしき物は全く見当たらない。尾根筋から登るはずと、尾根筋のある左手に曲がる。次に並べられた土管で支流を渡り、目の前には歩き易そうな支流の広い河原があり一瞬、そちらに進みそうになるがその先でタイヤが放置されている草空き地に出ると枝に付けられた赤いマーキングテープを見つけ、やっと登山口を発見。相変わらず、マイナーなコースは取り付き個所発見に手間取る。

 ここからは雑木林の中、所々にあるマーキングテープを確認しながら急登を登っていく。少し勾配が緩やかになってくると岩場が増え、やせ尾根になると右手に今日初めての展望が開け、右手正面に明神山が見えてくる。やがて大きなスラブも現れてからは次々に急な岩場となってくる。転落しないように慎重に登っていく。この辺りの岩場では右手(南側)の展望が開け、「西の小明神」や「T字尾根」の展望が広がる。

 小ピークを過ぎ、鞍部から岩尾根を登り返すと「次郎岳」の頂上となる。ケルンがありその側面の石に次郎岳の文字が書かれているだけである。頂上は雑木林に囲まれほとんど展望は無い。僅かに下った所で白地に黒い矢印で右に折れるように指示されている。今回初めての案内標識である。これが無ければ右折を見逃しそのまま直進しそうなコース状況である。直進の方がしっかりした道である。直角に曲がった先には多くのマーキングテープが付けられているができれば曲がる前に付けておいてほしい。岩尾根が現れ、ここからも南側の展望が開ける。点名 立船野、五郎岳、小明神、明神山、T字尾根にかけての峰々が眺望できる。

 やがて急登を登りきると太郎岳〜明神山への尾根道に合流する。しかしこのT字路には何の案内も、マーキングも無い。まずは右に直角に折れて「太郎岳」へ向かう。「太郎岳」も「次郎岳」と同様にケルンが在るだけであり木立に囲まれ展望は無い。その先にも踏み跡が続いているので進んでいくと、ここにもケルンが在り、側面には「太郎岳」と書かれている。どちらが正しい「太郎岳」のか?地図アプリで見ると奥の方が多分正しいのだろうが手前の方が高度は高そうである。

 先ほどの合流点まで戻り、そのまま直進して明神山に向かう。しかしここからの尾根筋は痩せた岩稜帯で特に東側は絶壁、至る所にガイドロープが設置されている急な下り道が次々に現れる。岩稜の小ピークになると東側の展望が広がる。この辺りからやっと岩場から解放されて普通の稜線歩きとなる。正面に今回二回目の矢印標識が現れると右に直角の折れて南下する尾根に方向転換して下っていく。

 鞍部になると今度は歩き易いスラブの上を下ってから登り返すと「五郎岳」頂上となり左からの「大明神コース」と合流。急登を登ると「小明神」頂上となり、ここでも「Dコース」と合流。疲れた足には厳しい「恐竜の背」に続く明神山直下の急登を併設されたロープを頼りに登りきるとようやく「明神山」頂上に到着。気温5.5℃で薄っすらと雪化粧している。誰も居ない。とりあえず頂上からの眺望を楽しむ。本日は冬場なので北は「後山」、南は瀬戸内海まで見ることができる。

 頂上到着時間は1時を過ぎており冬至日の前々日で日が暮れるのが早いのでバーナーを使用しての昼食は止めて非常食用で簡単に済ませて早めに出発する。

うっすらと雪が残る菅生川左岸→ 県道411号線に出て右に折れると空き地が→ 橋で菅生川を渡り左へ→
登山開始→
更に複数の土管で沢を渡る→ ようやく取り付きのマーキングテープを見つける→
ふわふわの枯葉の急登→ やせ尾根で明神山が見えてくる→ 雑木林を縫っていく→
大きなスラブが現れる→ 大スラブからの展望→
再び岩場となる→ 次々に岩尾根→ 南の峰にT字尾根が見える→
ケルンだけがある次郎岳頂上→ 矢印で直角に右に折れる→ 展望岩場→
展望岩場から→ 展望岩場から→ 太郎岳分岐→
ケルンがある太郎岳頂上→ ロープが設置されている急な岩場下り→ 更に岩場下り→
次は岩場登り→ やせ尾根→ 岩が立ちはだかる→
小ピークへ→ 点名 立船野の四等三角点→ 本日2つ目の案内標識で別尾根に→
再びスラブが現れる→ 五郎岳で大明神コースと合流→ 急登の恐竜の背→
残雪のある明神山頂上→  

 帰路は前回の裏明神の「T字尾根コース」で経験のあるルートであるが明神山の表コースからの取り付き場所に何の案内も無かったはずなので記憶をたどりながら慎重に右側を見ながら一般道である表コースを下っていく。懸念した心配は杞憂に終わり、「神社コース」というしっかりした案内標識がある。この「神社コース」もあまり知られていなかった頃は何の案内も無かったがはずだが今は立派なコースとして整備されている。取り付きもその後のマーキングもちゃんと取り付けられている。岩がごろごろしている歩き難い急坂(「魔坂」の銘板)を下っていく。

 しかし道の整備が過剰で、両側の雑木が無残にも伐採されている道がずーっと続いている。ここまでする必要があるのか疑問を感じる。どんどん下っていき、鞍部で8合目の表示。「お座敷岩」は変わり無しで存在している。「西の小明神」の手前で左手に「神社コース」の迂回路ができている。以前に登った時もこの「西の小明神」の激登りを避けるためにこの迂回路を歩いたことがあるがこの時は薮であったが今はちゃんと整備されているようである。山仲間のもりごんさんが薮の中で紛失したストックは迂回路の整備中に発見されたかなぁ。(笑)

 激坂をロープを補助に息を切らしながら登りきると「西の小明神」。頂上でしばらく呼吸を整えた後、ここで左に折れる「神社コース」とはお別れして直進する。登りと同じ激坂をロープを頼りに下っていく。やがて朽ちずに健在な「きつねのオブジェ」が現れる。「T字尾根」方面と「尾切り」方面の分岐点でこのまま直進すると「尾切れ」(V-キレット)へ。ここで右に折れて「T字尾根」に向かう。

 すぐに「T字尾根」が見えてくるがT字の先が北側に伸びている岩稜の先にマーキングテープが付いているのが見える。どういうルートであそこまで行ったのか大いに疑問である。「T字尾根」核心部には補助ロープも無いので慎重に歩かなければならない。核心部を越えても厳しい垂直岩壁を補助ロープを頼りに何か所か下らなければならない。

 厳しい岩場を抜けると左手に「尾切れ」を見ながら、後は急坂のざれ場を立木に捕まりながら下っていくのみ。登山口には前回と同様、入山時の注意の掲示板(ロープが古いので信用しないように)が立てられている。何とか無事に下山できたが本コースは結構しんどかった。菅生川沿いに北上して車に辿り着く。

取り付きの案内標識→ 雑木が伐採されて可哀そう→ 正面に西の小明神@手前のピーク→
お座敷岩→ 西の小明神 頂上→ 振り返って明神山@西の小明神→
T字尾根が見えてきた→ ロープのある急坂を下る→ 左手に大蛇ー→
朽ちずに健在なきつねのオブジェ→ T字尾根上で→ 難コース→
補助ロープも無いので岩に噛り付く難所→ 危うい→ 垂直壁岩→
次々に難所 滑りやすい急坂→ 左(南側)に尾切れ(V-キレット)を見ながら下る→ 無事下山

 今回のコースはもう少し簡単と思っていたが取り付きからの急登、所々で展望を味わいその後、岩場の難所や結構のアップダウンがあったので時間がかかってしまった。北方稜線コースはほとんど道標は無いのでマーキングテープを見逃さないように歩けば薮も無いので問題は無い。ただあちこちに急坂の岩場が多いので一人で行くのは避けたほうが良いだろう。特に「太郎岳」から四等三角点「立船野」にかけてとT字尾根からの下りはロープにお世話にならないといけない難所が多数。今回の登山でも誰にも会わず仕舞いであったので、もし不慮の事故でもあろうならば一昼夜、山中で過ごさなければならない事態に。約4年前にT字尾根は登ったことがあるが年とともに危うさを感じるようになってきた。結局アイゼンは不要であった。
行程上トイレは無し。

 明神山(みょうじんさん)登山 別名 播磨富士

コース4 (大明神コース→Cコース)

地図でコースをを見る  所要時間 6:20  水平歩行距離 7.7Km 累積標高 ±878mH

【日  時】 2021年3月27日(土)
【山  名】 明神山 667.8mH
【山  域】 兵庫県姫路市夢前町神種
【天  候】 晴れ
【メンバー】 もりごん、もえ、Mickey-son 3名
【コース 】 夢のさと農業公園(140mH)9:00→大明神 コース登山口(125mH)9:10→#80鉄塔(220mH)9:20→#81鉄塔(260mH)9:29→明剣岳(310mH)9:38→3合目(285mH)9:53→4合目(310mH)10:12→富士見岩(320mH)10:13→三角点山(342.5mH)10:16→弁慶岩(320mH)10:20→明神展望岩(290mH)10:35→5合目(290mH)10:39→鉄砲岩(285mH)10:41→たぬき岩(280mH)10:49→6合目(310mH)10:54→7合目(430mH)11:30→五郎山 8合目(549mH)11:55→小明神山 9合目(610mH)12:16→楔岩(620mH)12:25→恐竜の背(630mH)12:27→明神山頂上(667.8mH)12:35〜13:25→9合目(640mH)13:28→八丁坂 8合目(600mH)13:33→地蔵岩 7合目(510mH)13:46→がまん坂(480mH)13:54→6合目(410mH)14:00→合掌岩(375mH)14:10→5合目(340mH)14:15→クジラ岩(330mH)14:18→観音岩(270mH)14:35→大雌岩(255mH)14:40→屏風岩(235mH)14:45→観音滝分岐(210mH)14:50→#79鉄塔(210mH)14:58→巡視路入口(130mH)15:07→駐車場(140mH)14:00

 夢やかた明神山駐車場で二人と待ち合わせて快晴の中、駐車場を。神元神社の手前から山に入り込む。

 巡視路を兼ねているこの登山道は最初からハードな登りである。播磨線#80鉄塔にたどり着く。晴れた空の下に、小明神を従えた明神山がよく見え、これから登るコースを見渡すことができる。まだまだ先は長そうだ。次に#81鉄塔を過ぎ、周りが伐採された大岩のある広地に出てから露岩帯を登っていく。明剣岳からは稜線歩きとなり、一旦、植林帯に入ってアップダウンはあるが比較的緩やかな道が続く。3合目からは雑木林となり、登山道沿いには椿とつつじが、周りの山には山桜が赤やピンクの花を咲かせている。春である。右手下方にはバードヒルゴルフ場跡地に大規模にソーラパネルが敷き詰められているのが見える。

 4合目を過ぎるとスラブが現れ「富士見岩」と標記されている。ここからは播磨富士(明神山)がくっきりと見えている。三角点山手前で右手前方に大きなスラブを見かけたのでそこに行きたいなと思いながら右側に注意しながら歩いて行くが三角点山頂上までは見い出せずそのまま頂上へ。四等三角点(点名:西山)のある三角点山頂上は周囲の木々のため展望はよくない。目を横にずらすと羊歯の中に僅かに踏み跡を発見。その先にはしっかりした道が見えるので荷物を置いて行ってみることにする。50m位下っていくと先ほど眺めたスラブに到着。「弁慶岩」と名付けられているようだ。その先にも細いスラブが続いている。北側の稜線にも大きなスラブが見えている。

 三角点山から先には「明神展望台」、「鉄砲岩」、「たぬき岩」と次々に見所が出現する。6合目を過ぎると正面に垂直の岩盤が迫っている。「衝立岩」である。正面にはロープが張られ登られないようにしている。従って道は左側に回り込んでいる。しかしこのルートも急勾配で補助ロープが設置されている。登り切って振り返ると前回下った時は反対側を巻いて行ったような気がする。いずれにしても最大の難所箇所であろう。

 7合目を過ぎると白い花びらがたくさん落ちている。見上げると紺碧の空をバックにタムシバの花が映えている。8合目の五郎山頂上は雑木林に囲まれているが明神山が垣間見られる。五郎山から下って大岩のある急坂を登ると頂上かと思いきや9合目の小明神頂上で更にその先に明神山頂上ある。小明神と明神山頂上との鞍部でDコースと合流し、「くさび岩」を見物してから、両側が切れ落ちた岩だらけの「恐竜の背」を通過し、頂上直下の「またぎ岩」からも岩場の急登が続き、登りきるとやっと明神山頂上である。結構このコースの登りはしんどかった。やはり下る方が楽なようだ。

 何度目であろう三等三角点の明神山頂上。いつもの見慣れた風景である。遠望は少し霞んで見えない。付近には馬酔木が小さな白い花を咲かせている。昼食とする。

駐車場より明神山→ 大明神コース登山口→ 大杉の間を関電巡視路を登っていく→
#80鉄塔→ つつじが咲く明剣岳へ→ 富士見岩→
三角点山頂上→ 鉄砲岩→ たぬき岩から明神山を見る→
道を遮るように衝立岩が→ 衝立岩を回り込む→ 五郎山頂上→
小明神頂上→ 楔が打ち込まれたような楔岩→ 恐竜の背→
 
道沿いや頂上に馬酔木の花→ 明神山頂上→

 どのコースで下るか決めていなかったが見所のある稜線歩きののCコースで下山することに話し合いで決定する。しかしいきなりの激坂である。しかし以前は登りであったが今回は下山のため結構注意が必要である。ロープのの補助を得ながら慎重に9合目、8合目の八丁坂をクリアしていく。左手に大明神コースの稜線と七種山、七種槍などを見ながら登り返して小ピークは7合目の「地蔵岳」に到着する。一息ついて更に「がまん坂」を急激に下り、6合目に到着すると道は落ち着いてくる。5合目の先には細長いスラブがあり「くじら岩」と名付けられている。

 前方に莇野の集落が見えてくると「観音岩」で右手下には人造湖の「岩屋池」が水を貯えている。更に下ると「大雛岩」で岩の間の人一人がやっと通ることができる細い隙間を通り抜けていく。観音滝分岐となりCコースは右に折れるが直進の距離が短い「長谷池」への道を選ぶ。#79鉄塔下で右に折れて関電の巡視路を下っていくといつもの赤い火の用心の標識がある巡視路入口に出て終了。 

9合目のいきなりの激坂の下り→ 8合目の八丁坂→ 7合目の地蔵岳→
合掌岩→ ツバキ、モクレン、ツツジの花盛り→ クジラ岩→
莇野の集落が見えてくる→ 大雛岩 狭い岩の間をすり抜けていく→ 屏風岩→
Cコースは右に折れるが直進して長谷池へ→ #79鉄塔下で右折して巡視路へ→ 巡視路入口へ下山

 大明神コースは下りで使用しただけで実に15年ぶりに歩くコースとなる。ほとんど記憶は残っていないが「衝立岩」で難儀したことや道が羊歯で道が覆われていたこともうっすらと覚えている。しかし今回は標識もしっかりと設置されて、道もしっかり整備されている。10年一昔!!

 明神山(みょうじんさん)登山 別名 播磨富士

コース3 (Cコース→Aコース) 

地図でコースをを見る  所要時間 4:30  水平歩行距離 4.8Km 累積標高 ±610mH

【日  時】 2020年1月21日(火)
【山  名】 明神山 667.8mH
【山  域】 兵庫県姫路市夢前町神種
【天  候】 晴れ後曇り
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 夢のさと農業公園(140mH)9:30→C コース登山口(150mH)9:35→観音滝分岐(210mH)9:45→屏風岩(240mH)9:50→大雌岩(255mH)9:55→観音岩(270mH)10:00→クジラ岩(325mH)10:10→5合目(340mH)10:15→合掌岩(385mH)10:25→6合目(405mH)10:35→がまん坂(470mH)10:45→地蔵岳、7合目(525mH)10:50→八丁坂、8合目(580mH)11:05→9合目(640mH)11:15→明神山頂上(667.8mH)11:20〜12:20→「莇野、馬谷」分岐、8合目(560mH)12:35→B コース分岐(565mH)12:45→三田岩(442mH)12:55→夢展望岩(415mH)13:00→6合目(410mH)13:05→大熊の頭(415mH)13:10→西の丸(429mH)13:15→Au コース分岐、5合目(390mH)13:20→達磨岩(365mH)13:25→マンモスの背(365mH)13:25→大黒岩(270mH)13:35→#78鉄塔(210mH)13:45→A コース登山口(155mH)13:50→駐車場(140mH)14:00

 天気予報では本日以外は当分雨模様だったので明神山に登ることにする。裏明神からの分を含めて4回目であるがまだ歩いたことのないC コースから登ることにする。県道を離れて北上していくと鹿ヶ壺と同様に多くの案山子が沿道に立っている。すでに5台駐車している駐車場に到着時は天気予報に反して小雨が降っており、大した雨装備もしていなかったので憂鬱になるが気を取り直して気温7.5℃(暖冬)の中、登山を開始する。

 川沿いに北上してA コースと分かれ右に折れた後、B コースを左に見て杉林の中の丸太階段を登ってC コースに入っていく。尾根筋を目指して行くと三叉路となり、左は観音滝への散策路である。そのまま直進すると正面に仰ぎ見るような大きな岩が現れる。「屏風岩」であり、この岩を左に回り込んでいく。後で知ったことであるがこの岩上に上がれるようである。この頃には小雨も上がってきた。しかし明神山にはまだ黒い雲がかかっている。

 狭い岩の隙間がある「大雛岩」を通り抜けると「観音岩」になる。「観音滝」から続く岩稜なので付けられたのだろうか?岩の上に立ち振り返ると眼下に岩屋池が見えている。次の合掌岩からは明神山からの西側に伸びる尾根が望める。多分「河鹿コース」であろう、次回には河鹿コースにトライする予定。

 次々に岩稜が現れるがほとんど表面は滑らかであるが左右が切れ落ちているので注意が必要である。各岩稜部には適度に岩に登り易いようにステップが作られており、ハイキングに来た人でも容易に登れる。熟練者には不要であろうが。「クジラ岩」に到着。水平で真っ直ぐな岩稜なので難なく通過。5合目からは急登の岩稜となり、岩に打ち込まれた支柱にロープが張られている。「合掌岩」と続き、「がまん坂」まで来ると名前の通り急登となる。ここでもロープが張られているので周りの木々やロープに掴まりながら登りきると平地のある「地蔵岳」の頂上となる。

 地蔵岳から急激に下り、鞍部から明神山への山頂に向かって急登が再び始まる。8合目になりと今までとは様変わりしたゴツゴツ岩群が現れると急坂の「八丁坂」であり、ここでもロープの補助が設置されている。単独のためロープを頼りにゆっくりとマイペースで登っていく。登り切ったと思ったが9合目で、更に頂上への道は続いていた。しかしその先の頂上までは直ぐであった。

 頂上に到着時は昼前にもかかわらず誰も居ない。天気は日差しも出てきて11℃となり、風もないので暖かく感じられる。頂上には方位写真が設置されて周りの山々が記せられている。雨上がりのため遠望は利かない。笠形山、伊勢山が見える程度で北側は雲がかかっている。ゆっくりとカップ麺ではあるが昼食を楽しむ。昼食の最後の方でA コースからカップルとC コースから単独者が登ってきた。

AとB、C コースの分かれ道→ BとC コースの分かれ道でCへ→ 左は観音滝への散策道 直進する→
早速現れた屏風岩を左に巻いていく→ 前方にクジラ岩が見える→ 観音岩の手前にある狭い岩の隙間を抜けていく→
クジラ岩→ 5合目から急登の岩稜尾根を登っていく→ 合掌岩→
がまん坂→ 地蔵岳で7合目→ 目の前に明神山が→
8合目にあるゴツゴツ岩の八丁坂→ 9合目→ 明神山頂上→

 長丁場の大明神コースで下ろうと思っていたのだがふくらはぎに少し違和感があったので一旦頂上に戻ってA コースで下ることにする。A コース直下には右側にロープで遮られいるがマーキングテープが点々とある裏明神コースを確認して、「気合い坂」を更にどんどん下っていく。平地のある8合目で莇野(あぞの)、馬谷(もうたに)分岐が右側に現れる。カップルは右に折れていく。私は指示通り左に折れてA、B コースへ下っていく。しかししばらくするとカップルがA コースを下っている。どうも迂回路があるようだ。しばらく下っていくと今度は左側にB コース分岐となる。直進して尾根筋を進んで行く。この頃には道はなだらかになる。

 三田岩、夢展望岩では目の前に展望が開けている。東側にはC コース、その向こうには大明神コースの尾根ルート、更にその先には七種山、七種槍、七種薬師の山々が望むことができる。6合目、大熊の頭と小ピークを通過して西の丸のピークで大きく進路が東方向になる。

 マンモスの背は急坂の長い岩稜であるがその上にはやはりロープが張られているのでこれを頼りに下っていく。登りではロープが必要ないが下りでは無ければ危なっかしい所である。怖がりの人は左下には迂回路もあるので安心を。6合目、「大熊岩」を過ぎ、「西の丸」で進路を南から東にとる。直ぐに右に「Au コース」の表示を見て「達磨岩」、「マンモスの背」と滑らかな岩稜が続く。

途中に段差がある「大黒岩」を下り、#76鉄塔の横を通り過ぎると左手に岩谷池が見えだす。沢沿いに歩いていくと朝見たC、Bコース分岐店に到着。駐車場には我車を含めて2台だけになっていた。

8合目で右は莇野、馬谷方面の分岐→ 左にB コース分岐 そのまま直進する→ 三田岩で展望が開ける→
夢展望岩でも展望が開ける→ 夢展望岩からの七種山、七種槍、七種薬師→ 6合目→
大熊の頭→ 西の丸で進路は東になる→ Au コース分岐で左のA コースへ→
達磨岩からマンモスの背と岩場が続く→ 播磨線#78鉄塔→ A コース登山口→

 人気のある山だけに頻繁に名称が付けられた標札が現れる。また尾根岩稜は凹凸は無いもののグリップ性があり滑ることは無いし、危なっかしい所はロープが設置されているので安心して歩けるし迂回路もある。しかし、岩稜歩きでは注意を怠ると切れ落ちた岩肌を滑り落ちることになる。C コースは8合目から頂上までは急登であり、しんどいコースである。

追記

その1
 登山終了後、車で「滝の観音さま」を見物に行く。巨岩がオーバーハングしており迫力はあったがこの時期もあってか滝はチョロチョロしか流れていなくて今一つであった。水量が多ければ裏見の滝となるのだが。

水が流れていない観音滝

その2
岩に大小様々な石が含まれているのを何回か見かけた。少しネットでググってみると

 「明神山には、白亜紀後期の七種山層(山元 他 2000)に属する流紋岩質の凝灰岩・火山礫凝灰岩・凝灰角礫岩が分布している。これらは、火砕流によってできた岩石(火砕岩)であり、火山噴火によって噴出した火山灰や火山礫などが、周囲にあった基盤の岩石や先に固まった同質の岩石を巻き込みながら堆積し固まったものである。」
との記載を見つけた。

岩の表面には石が含まれている

 明神山(みょうじんさん)登山 別名 播磨富士

コース2 (Auコース→Aコース→Dコース)

地図でコースをを見る  所要時間 5:10  水平歩行距離 5.1Km

【日  時】 2011年3月29日(火)
【山  名】 明神山 668mH
【山  域】 兵庫県姫路市夢前町神種
【天  候】 晴れ後曇り
【メンバー】 白馬、Mickey-son 2名
【コース 】 夢のさと農業公園(140mH)9:30→展望台(205mH)9:40→鉄塔下(290mH)10:00→ゴジラの背→天狗坂(315mH)10:10→三ツ岩の頭(345mH)10:15→三ツ岩(335mH)10:25→滑り坂(345mH)→Aコース合流点、5合目(380mH)10:35→西の丸(410mH)10:40→夢展望台(415mH)10:55→Bコース合流点(7合目)(450mH)11:10→新展望台(485mH)11:15→気合坂(585mH)11:25→明神山山頂11:35〜12:35→くさび岩(610mH)12:40→釜谷の滝(230mH)13:50→Eコース合流点(155mH)14:10→神元神社(105mH)14:25→夢のさと農業公園(140mH)14:40

 夢前川の右岸を北上して前之庄小学校前を通過し、夢のさと農業公園駐車場へ。
 Auコースはコテージを右に見て登っていく。途中までは遊歩道となっている。すぐに右にベンチが設置されている展望台が現れる。鉄塔(#77)を通過するとすぐにマンモスの背中と記された大きな岩に出会う。右手側にはB、Cコースが見渡せる。そちらのコースも岩場が多い。

鉄塔付近から明神山を望む天狗坂では急登のためトラロープが補助として設置されている。ここを登りきると三ツ岩の頭のピーク。下るとすぐにこの名前の謂れの三ツ岩が現れる。これを左に見ながら進むと右手にAコースの登山道と合流する。西の丸のピークを過ぎ夢展望台、Bコース合流点、新展望台と経て最後にトラロープの補助がある急坂(気合坂)を登りきると頂上である。

 山頂は標高は決して高くないものの、独立峰のため、山頂からはほぼ360度見渡すことができる。
東には特徴ある七種薬師、七種山が、遠くには千ケ峰や笠形山が見えるらしいが今日は霞んでいて残念ながら見ることはできない。西には氷ノ山や那岐山などが展望できるがこれまた見ることはできない。

Dコ0ス遠望
夢やかたのAuコース基点。左へ→ 右手(東)にBコース、Cコースを見る→ 大明神コース遠望→
三ツ岩と明神山 滑り坂 西の丸
三ツ岩と明神山→ 滑り坂→ 西の丸→
気合坂 明神山頂上の祠
気合坂 あまり写真では急勾配に見えない→ 東側には七種山、七種槍、七種薬師が見える→ 明神山頂上の祠→

 帰りのDコース、大明神コースは狩猟シーズンのため通行禁止用ロープが張っていた。死亡事故も発生と警告板に書かれていた。しかし銃声の音も聞こえてこないため警告を無視して進入していくことにした。頂上より北に下り、大きなくさび岩を右に見て鞍部で木の幹にペイントでDコースの指示があり左に折れる。しかし最初は分岐部にはペイントでしっかりと案内されていたが、しばらく急坂を下りていくと案内マークは無くなってしまう。沢を下るコースということでそのまま谷筋を下っていく。急激な下りとなり、、更には枯葉の下は大きな一枚岩であるため滑る、滑る。その辺りの木々に必死に掴まるものの、岩盤の上には大きな木は無く、また根も深く張っていないためずるずると滑り落ちていく。歩くというより滑り落ちるという表現が正しい。
 急激な斜面をようやくの思いで下りきるとマーキングが現れてきた。マーキングする人もこの急坂ではマーキングできなかったのだろう。その後は道は不鮮明であるが普通の登山道となり釜谷の滝の手前からは道は大きく迂回をしている。滝の下に出る。滑らかな岩を流れ落ちる「なめ滝」である。落差は結構あるが本日は水量が少なく、少し物足りない。雨の後であればすばらしい眺めであろう。

 沢を左に見て杉林の中をドンドン下っていく。沢を渡るとEコースに合流し、林道となる。右に砂防ダム、明神池を眺めながら神元(かみのもと)神社に出る。明神川を渡り、後は舗装路を駐車場に向かって歩くのみ。
この山は大きな岩盤でできた山で至るところに岩場がある。Dコースは上り、下り共、あまりお勧めできるコースではない。

くさび岩 Dコース分岐 釜谷の滝
くさび岩 ここも急坂→ Dコース分岐 ここから地獄の道が→ あいにく水量が少ない釜谷の滝→
Eコースに合流 神元神社
写真左から沢を渡るとEコースに合流し、
林道となる→
神元神社から振り返る→

 帰りは香寺温泉 竹取の湯(600円/60歳以上)に入って帰路に着く。

 明神山(みょうじんさん)登山 別名 播磨富士

コース1 (Bコース→大明神コース)

所要時間 5:10

【日  時】 2006年1月23日(月)
【山  名】 明神山 668mH
【山  域】 兵庫県姫路市夢前町神種
【天  候】 くもり時々晴れ
【メンバー】 白馬、mHickey-son 2名
【コース 】 夢のさと農業公園(140mH)10:45→観音滝(170mH)11:00→堰堤(195mH)11:15→5合目、ナメ滝(255mH)11:25→6合目(335mH)11:35→7合目(440mH)11:50→8合目(545mH)12:05→明神山12:20〜13:05→くさび岩(635mH)13:15→小明神(615mH)13:25→ピーク(549mH)13:40→岩峰(275mH)14:35→三角点(342.6mH)14:55→明剣岳(325mH)15:25→鉄塔(250mH)15:30→林道(95mH)15:45→夢のさと農業公園(140mH)15:55

 姫路バイパスの姫路西インターで降り、県道67号線を北上し、夢前役場で左折、神種(このくさ)の集落を通過し、よく整備された「夢のさと農業公園」の駐車場に車を止める。明石の方は晴れていたがこのあたりでは曇りがちで雪が路面に少し残っている。

 ここからは明神山へA、Au、B、C、D、コースがあり、山を見ると前夜からの冷え込みにより雪が積もっているようなので用心してC(東尾根)コース(2.5km)をあきらめ、B(中央谷)コース(2.4km)を選択する。案内に従い、「夢のさと橋」を渡り、右折してルートをB、Cコース方面にとり、右にCコースを見て直進する。更に人工の岩屋ノ池を左に眺めながらなだらかな散策路を歩いていくと右側に「観音滝」の案内が出ており、滝を見るため寄り道をする。5分ほどで滝に到着。修験者がこの滝で身を清め山頂の神に祈願したと言われている。冬場のためか水は流れていないが高さは10mぐらいあるオーバーハングした岩場から流れ出るようになっており、その下に滝の裏側から眺められるように階段が設置されている。階段最上部には観世音菩薩が祭られている。

 元の道に戻り、丸太橋を渡る。この辺りになると朝方降ったと思われる新雪が積もっており、獣以外の足跡が全然無いのでまだ誰も登っていないようである。杉林に入ると太陽によって枝葉に積もっている雪が解けて雨のように落ちてくる。谷間に沿って上っていくと5合目の標識とともに「長滑ら」と書かれた場所に出る。沢は滑らかな大きな一枚岩の上を糸を引くように流れている。すぐ上流には「なめ滝」と案内があるが滝らしき所は見当たらないが滑り台ともなりそうな形状である。その沢を右に見ながら6合目(頂上まであと45分と書いてある)から急登な斜面をジグザグに登りきると7合目で尾根筋に出る。ここでAコースと合流する。ここからは神種の町並みが展望できる。10分ほど歩くと左に莇野(あどの)方面への分岐が現れ、この辺りから再び急登となる。8合目でも莇野、馬谷(もうだに)方面の分岐がある。この地域の地名は読み難い。この辺りにはやぶ椿が群生している。10分で9合目。最後の岩場を登りきると頂上である。
明神山山頂
 山頂は比較的広い2段状の広場となっており、3cmぐらい雪が積もっている。しかし登山ガイドに書かれていた霧氷は残念ながら見当たらない。天候は時折、雪が降ってきたりするが晴れ間の間に結構遠望が利く。真新しい東西南北の各方位図が設置されているため、素人にとって山の名前が分かってうれしい。北には雪彦山、大天井岳、東は七種山、西には日名倉山、後山、、南は書写山、伊勢山、瀬戸内海の家島諸島が良く見える。360度の展望である。ここで昼食とする。

 すぐ南側にはCコースの登山道があるが我々は大明神コースを採るため北東に向かって下ることになる。危険なので初心者は通行しないようにと注意書きがある。このコースもまた本日は誰も通っていない様子で新雪を踏んで降りるいく。凍っていないためアイゼンは装着せず下山を続ける。岩の間に1mぐらいの真っ直ぐの隙間がある「またぎ岩」を左に見て、ゴジラの背中のように岩がごつごつした「恐竜の背」を滑らないように慎重に下っていく。左側は断崖となっており、滑り落ちると帰らぬ人になりそうである。右にDコースの分岐を、更にくさび岩を見て急激な道をトラロープを補助に下りていく。木立を掴むと上から雪の塊が頭に落ちてくる。枯葉の上に雪が積もっているため非常に滑り易い。鞍部では通行禁止のため、道を枝の束で塞いでいるがそれを避けてそのまま直進する。道案内のテープはその先にもしっかり付いており、コースは整備されている。

 大明神コースはアップダウンの多いほとんどが尾根伝いの道である。2つ目のピークが小明神であるが木立の中で展望は良くない。その先にはEコースの分岐が右に見える。更に5分ほどで549mのピークとなり、ここから進路は南東になり、2回ピークを通過し、トラロープが設置された急な下りを下っ岩峰から見る明神山と小明神ていくと木立が無い開けた岩峰に出る。右側は絶壁である。ここからは右後ろに明神山、小明神が良く見え、左にはバードヒルゴルフ場が見える。途中、一人がどうにか通ることができる大岩の間を抜ける。この辺りはやぶこぎコースと書かれていたが道は整備されており、なんら問題ない。更にピークを過ぎると次のピークが4等三角点である。

 しばらくは膝丈のシダの中を分かりづらい踏み跡をたどって歩く。シダについた雪解け水滴で靴及びズボンがビッショリと濡れてしまう。2度ピークを過ぎ、何の変哲も無い大岩がある明剣岳に到着。ロープを伝って急坂を下り、送電用鉄塔の下を2箇所通り、大きな樹木の中を抜けるとD、Eコースと合流する。神元神社、水車小屋が見えると一般道に出る。右に折れ、5分ほどで駐車場に到着。大明神コースは急坂が多く、注意書きがあったように危険度の高いコースである。

 この山の頂上には嶽大明神が祭られていたので明神が嶽とも呼ばれている。岩が多く、雪彦山と同山系と思われる。

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