Mickey-sonのホーム山の部屋登山の記録→兵庫県→裏明神

登山の記録  兵庫県

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裏明神(うらみょうじん)登山

コース2 (神社コース~河鹿コース)

地図でコースを見る  所要時間 5:45  水平歩行距離 7.0Km

【日  時】 2020年2月1日(土)
【山  名】 西の小明神 556mH 明神山 667.8mH
【山  域】 姫路市夢前町
【天  候】 曇りのち晴れ
【メンバー】 にっしゃん、Mickey-son 2名
【コース 】 駐車(160mH)8:50→神元神社登山口(155mH)8:55→大岩(295mH)9:20→巨岩(445mH)10:10→千枚岩(440mH)10:25→点名 馬谷頂上(447.3mH)10:30→大蛇嵓展望(445mH)10:45→物見岩(495mH)11:00→西の小明神頂上(556mH)11:05→お座敷岩(505mH)11:15→イノシシのオブジェ(520mH)11:25→小明神(585mH)11:35→明神山頂上(667.8mH)11:50~12:50→9合目付近(620H)12:55→鯨岩(425mH)13:25→大観峰(389mH)13:50→尾根はずれ(275mH)14:15→林道出会い(195mH)14:20→堰堤(185mH)14:25→河鹿登山口(165mH)14:30→駐車(160mH)14:35

 ネットで見つけた裏明神の別コースで登ることにする。「神元(かみのもと)神社」から「西の小明神」経由で明神山から河鹿コースで下山する時計回りの周回コースである。県道411号線を北上して中国道を潜り、菅生川に架かる橋を2度渡ると右側に神元神社が見えるので橋を右に折れて東進していく。

 神社と河鹿登山口の中間点にある「馬谷川」下にある生活道横の空き地に車を止める。そばの家に飼われている柴犬の「天馬」が警戒吠えしている。住人に駐車の断りを入れた時に登山道のことを聞いたところ、これから登る予定の「神社コース」の存在を知らず、以前は馬谷(もうたに)の沢筋を登るルートで登っていたと言っていた。通りがかった御婆ちゃんも同じ事を言っていた。地元の人にとっては馬谷川コースが明神山への一般的な参拝コースのようだが今は歩く人が居ないので道は荒れているらしい。ネット上でも見かけることの無いコースである。

 気温4℃の中、登山準備をして神元神社まで一旦戻り、神社の左側から入山するとすぐに防獣ネットがあるので扉を開けて登山を開始する。ここから道は不鮮明であるが植林帯を尾根伝いに緩やかに登っていく。だんだん足元には倒木が多くなってくる。自然林に変わる頃から道はしっかりしてきてマーイングは点々と現れる。途中には右手上方に「明神頂上が梢越しに見えてくる。正面に大岩が現れてからは再び植林帯となり、急登となる。3つ目のピークを過ぎるとまた自然林となる。

 4つ目のピークから何の違和感も無く、足を進めてどんどん下っていくが勾配はきつくなり、マーキングテープが見当たらくなったことと明神湖が見えだしたのでコースを外していることに気づく。スマホの「山旅ロガー」を見てみるとやはり左手側の別尾根を下っていることが判明。直前のピークまで急坂を登り返し、少し下った所で周りを探ってみると左手(引き返していないなら右手先)にマーキングが見えたので北東方面の別尾根に下って正規ルートに入ることができた。持参した地図上に注意マークを記していたにもかかわらず間違ってしまっている。分岐点にはマーキングがあったものの普通のテープであったため通過点用と単純に思ってしまったためである。やはりピークからの下りは尾根筋を間違えやすい。注意、注意!

 尾根が変わると岩稜となり、大きな岩がどんどん現れてくる。「明神湖」が左眼下に見える。やがて巨岩の間の割れ目にロープが設置されている所を5m程よじ登っていく。この岩場上から展望が開ける。
次に岩が縦に割れた「千枚岩」(これだけは標識が無くても判る)を通過するとハングオーバーした「ジャンダルム」?が続き、4等三角点のある点名「馬谷」は登山道の左手にあるが気付かないまま通り過ぎてしまうような小さなピークにある。前回の登山時に難儀した「尾切れ」(Vキレット)が左手前方に見えてくる。 更に「西の小明神」に近づいてくると「大蛇嵓」も左手に見える。神社コース最後の巨岩が現れ、左に巻いてから登る様になるが、結構な急斜面を長いロープに助けられながらよじ登らねばならない。巨岩場を登りきるとその上に立派な松が植生している。ここが「物見岩」かな?歩いてきた尾根がよく見える
 神社ルートの岩稜部には色々名前が付けられているようだが標識が無いため、どの岩場がどの名前かが判然としない。

 「西の小明神」直下ではトラバース用のマーキングテープが左右に見えるがそのまま直登して枯葉で滑りながら急勾配を「西の小明神」の頂上を目指す。一度来た場所であるのでそのまま通過する。頂上からはロープが設置されているジグザグの激坂である。目の前にすると前回の記憶が蘇ってきた。「明神山」への下りもに急坂であったことが!。やはりトラバースした方が良かったと後悔するが時すでに遅しである。立木を利用しながら激坂を何とかクリアする。

 「西の小明神」頂上からは北からの冷たい風を受けながら「座敷岩」、「イノシシのオブジェ」と通過して一度ピークをに到着。ここから明神山頂上までは又してもきつい登りである。ここはしんどかった記憶は残っているので覚悟して行動開始。途中には残雪をちらほら見かける。

 本日は土曜日のため頂上では単独、グループと多くの登山者が談笑している。今日は遠くまで視界が広がり、東南にあるり明石大橋、六甲山、北西には雪を抱いた後山、三室山が、氷ノ山は時折顔を出している。風も無く日差しがあるので穏やかな天候であるが気温は4℃である。昼食とする。まだ未踏の「北方尾根コース」の太郎岳、次郎岳も見えている。

馬谷の道路横に駐車→ 神元神社左側から奥に進む→ 倒木が多い植林帯をなだらかに登っていく→
梢越しに明神山が→ 稜線に大岩が現れ始める→ 巨岩の割れ目をロープで乗り越える→
明神ダムと一番奥に三室山の雪山→ 千枚岩→ 正面に明神山の全景→
ジャンダルム?→ 4等三角点のある点名 馬谷→ 左手に尾切れ(Vキレット)が見てくる→
対面に望む大蛇嵓→ 物見岩?→ トラバース付近から西の小明神を見上げる→

 Aコースを下っていく。河鹿コースの入り口は明確な表示は無いが「西の小明神」への道の少し下の9合目辺りでロープを乗り越え、右手の浮き石だらけのザレ場の斜面に入って行くと行く手に赤いマーキングテープが見えてくる。ここから先は点々とマーキングがあるので見逃さないように急坂を下って行けば問題無い。その内に緩やかな尾根道となる。所々、岩場やロープが設置された急坂があるものの順調に下っていく。

 両側が切れ落ちたやせ尾根を下っていくと「鯨岩」?が現れ展望を楽しんだ後、すぐに標高389mの「大観峰」(大観望 どちらが正しいのか)となる。振り返ると明神山や今朝歩いた神社コースの稜線がくっきりと見える。この後の尾根下りでは各ピークで尾根筋を間違えないように注意しなければならない。

 登山道はシダで覆われ始めるが道を見失うほどでもない。2回左に折れ、尾根筋を変更する。実際それぞれの分岐に行くとそのまま直してしまいそうになる。あらかじめ地図上に注意マークを記入していたが午前中でのコース間違いがあったのでピークからの下りでは慎重に地図とマーキングテープに注意する。それでも2回目の分岐点で左に折れないといけないのに真っ直ぐ進んでしまった。

 最後の分岐点で右に折れ(黄色と赤色の2重テープ有り)、尾根筋を離れると植林帯の中の道となり、ジグザグに急勾配を下っていくと林道に出会う。ここから登る場合も常に左側上方をチェックしていないとマーキングを見逃がしやすい所である。左側に沢を見ながら林道を下っていくとミツマタの木が白い蕾を付けていた。そろそろ春かな。堰堤が現れると直ぐに生活道に出る。

 そこにはクレソンの栽培地があり、その周りの導水路には清らかな流れの中に梅花藻が生育している。それらを眺めながら車まで戻る。

急坂を尾根を外さないようにどんどん下っていく→ 岩稜を乗り越えると展望が広がる→ 登ってきた稜線と西の小明神→
鯨岩?→ どちらが鯨岩?→ 鯨岩?での雄姿→
岩はさざれ石のように小石を含んでいる→ ピーク後は左に折れる→ シダで覆われた道→
2度目のピークで左へ→ 3度目のピークで右へ→ 左手の上に赤いマーキングテープがある→
  
生活道に出会う

トイレは無し。明神山全体と同質の「さざれ石」風の岩が多くあるが滑ることは無いし、要所にはロープも設置されている。しかしルート上は標識も無いため地図読みとGPSが必要である。ネット上でも結構、尾根移りを間違っているのを見かける。

コース1 (T字尾根コース~尾切れコース)

地図でコースを見る  所要時間 4:45  水平歩行距離 5.2Km 

【日  時】 2018年3月15日(木)
【山  名】 西の小明神 556m 明神山 667.8m
【山  域】 姫路市夢前町
【天  候】 晴れのち曇り
【メンバー】 にっしゃん、もりごん、みなべ、Mickey-son 4名
【コース 】 駐車(115mH)10:25→T字尾根登山口(115mH)10:35→T字尾根(440mH)11:00→見返りキツネ(485mH)11:20→大蛇嵓(470mH)11:25→西の小明神頂上(556mH)11:40~12:05→お座敷岩(515mH)11:15→見返りキツネ(590mH)11:25→明神山頂上(380mH)11:50~12:50→見返りキツネ(590H)13:10→お座敷岩(450mH)13:30→トラバース分岐(485mH)13:50→東の尾切れ(390mH)14:15~:20→西の尾切れ(380mH)14:20→大岩(395mH)14:25→V-キレット登山口(115mH)14:55→駐車(115mH)15:10

 にっしゃんともりごんさんに誘われ険しい岩場がある裏明神に登ることにする。ヘルメットを持参するように言われていたので自転車用を持っていく。県道411号線を北上し、明神湖の手前のトンネルを抜けてすぐに右折して菅生ダム上を走行し、舗装路された湖周回路の途中に車を止める。すぐ左側には東屋のある公園がある。

 しばらく湖周回路を北上しV-キレット下山口を見てから400m位歩くと右手に入山注意の張り紙が見える。ここがT字尾根登山口である。いきなり、ロープが設置されている急登である。このロープ場を登ると尾根の稜線に出るので右折して明確な細い尾根筋を登っていく。途中で右側対岸に帰りに歩く予定の「V-キレット」が梢越しに垣間見られる。樹林帯の尾根が終わり、ロープが設置された岩の稜線になり、これを登りきると本日のメインの一つである「T字尾根」である。切れ立った「T字尾根」は左側が切れ堕ちた岩稜尾根である。結構迫力がある。前方左側にT字になるための岩稜が尾根に直角に伸びている。無事に通過。

 緩やかに登って行くと名物となっている枯れ木のオブジェが道の真ん中に現れる。明神山の方から見ると後ろを振り向いたキツネにそっくりである。「見返りキツネ」と言われる所以である。この手前右手に帰りのコースである「V-キレット」への分岐道がある。オブジェから主尾根を「西の小明神」方面へ登って行くと、直ぐに「大蛇嵓(おおいわがん)」の分岐に出会う。右折して降りていくと展望の良い長さ100m程の岩稜帯が現れる。正面には「神元神社コース」の尾根が見えている。岩稜帯をそのまま下りて谷筋に下山できそうである。

 「西の小明神」、直下は激坂のロープ場が待ちかまえていた。途中に展望場所があるとの情報でそこで食事にするつもりであったが、その気配はなくそのまま頂上になってしまった。頂上はあまり展望は無いがここで昼食とする。明神山まで行くかどうか思案していると明神山から来たグループが「30分で行けるよ」との返事で登頂することに決定する。

東屋がある広場横に車を止める→ T字尾根登山口→ 入山の注意書き→
 
いきなりの急登→ 向かいの尾根にあるV-キレット→ 急登が続く→
2回目のロープ登行→ 切れたったT字尾根→ 振り返る 右がT字になる岩稜→
後ろを振り向いたキツネのオブジェ→ 右手に大蛇嵓→ 前の尾根は神元神社コース→
西の小明神頂上→ 正面(東側)に明神山→
北方面の山々

 「西の小明神」からの下りはこれまたロープが設置された激下りである。道の両側に木々があるためこれに摑まりながら下っていく。帰りはこの登りは避けて迂回するとみんなで意見が一致する。下りきると大きな岩盤に小さな丸い石が乗っかっている。「お座敷岩」に到着。この後、イノシシに見える古株を発見。「キツネのオブジェ」に対抗して「イノシシのオブジェ」と我々で命名する。明神山手前のピークとなってその先からは浮き石の多い急登をジグザグに登って行く。

 「Aコース」に突き当たりガイドロープがある道を5分程登ると明神山頂である。平日にもかかわらず登山者が4名いるので結構人気がある山なんだろう。霞んではいるが地元の登山者に周りの山名の説明を受ける。

 帰りの西の小明神の登りがきついのが判っていたので「西の小明神」を巻いて下山する。左手にそれらしきテープの目印があるのでそちらに進んでいくが段々藪の状態になる。大体の見当をつけながら時々現れる目印を頼りにいくと前方に尾根道が見えてくる。これで本来の道に合流したと思い、そのまま尾根を下っていくがみなべさんがスマホでのルートとは違うとの発言でこの道は「神元神社コース」であることが判明する。下調べでこのコースを横断して更に巻いて行かなければならないのを全く頭から抜け落ちていた。少し戻り、再び藪中を水平を保ちながら進むとやっとのことで本来の尾根道に到着。結果的には「西の小明神」のピークを踏むコースの方が早かったかもしれない。

 大岩の手前の木には「一般登山者は引き返せ」との注意書きが掲げられている。尾切れ手前の岩峰は巻いて登る 岩峰ピークここに到着した時はここが東の尾切れかと勘違いするが進むと眼下にV-キレットの尾根筋が見える。本日の2つ目のメインコースである。一度南側に下りてから尾根に戻る。「東の尾切れ」に到着すると正面に真下に落ち込んだ「V-キレット」とその先に「西の尾切れ」とその左手にロープがぶら下がっているのが見える。あのロープを使って登るのだとにっしゃんから説明を受ける。その前にどの様にしてそこまで行けるのか判らない。

 「東の尾切れ」から一旦南側にV-キレットまで下りてから見上げるとどちらの岩稜も絶壁である。少し回り込みロープで「西の尾切れ」にロッククライミング。岩稜はグリップがあるのでフリーでも登れそうだったが、安全第一で固定ロープを利用させて貰う。今度は「東の尾切れ」を西から見ることになる。尾切れを通過すれば緊張する箇所も無くなるのではと思っていたが、まだまだ細い岩稜尾根が続く。右手の向かい尾根には今朝に歩いてきたT字尾根や眼下には明神湖が見える。その先の正面にはとがった山がそびえている。左に「西の尾切れ」の西端直下の岩盤を見て溝のような狭い激急斜面を設置されたロープを利用して25mほど降りていく。老朽化したトラロープ、比較的新しいロープロープを利用しても高度感に加えて、足場も悪く今回の一番の難所である。

 あとは雑木林の中を急激に下ると下山口となる。 

お座敷岩→ 左を向いたイノシシに見える古株のオブジェ→ 浮き石の多い道無き道を登って行く→
ロープを張ったAコースに合流する→   明神山頂上→ 右に巻いて下る→
またまた危険である旨の注意書き→ 大岩の上から見たV-キレット→ 東の尾切れから見た西の尾切れ→
東の尾切れ絶壁を見上げる→ 西の尾切れへのクライミング→ 西の尾切れから見た東の尾切れ→
岩場から明神湖を見下ろす→ この大岩の横を20m位ロープで下る→ 無事にV-キレット下山口

 本日歩いたコースは全般的に急登が多く険しい所もあるので初心者や高所恐怖症の人は避けた方が良いかも。縦走路では所々に赤いテープ要所要所に有り、道に迷うことは無い。しかし西の小明神を迂回するには道が不鮮明のため注意を要する。
トイレは無し。

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