Mickey-sonのホーム登山の部屋登山の記録→四国→剣山

登山の記録  徳島県

地図リンクは国土地理院 地形図閲覧システムによります。利用上の注意を読んで下さい。
枠で囲まれた写真はクリックすれば大きな写真となります。

剣山登山(つるぎさん)

コース2

  所要時間 6:35  水平歩行距離 10.0Km 累積標高 1007mH

【日  時】 2020年9月22日(火、祭)
【山  名】 剣山(太郎岌) 1955mH 一ノ森 1879.69mH
【山  域】 四国剣山国定公園
【天  候】 晴れ
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 見の越駐車場(1395mH)8:00→剱神社(1390mH)8:10→リフト下トンネル(1480mH)8:25→キャンプサイト(1690mH)8:55→西島登山リフト駅(1715mH)9:00→大剣神社(1815mH)9:20→剱山本宮/頂上ヒュッテ(1935mH)9:35→剣山頂上(1955m)9:40〜10:00→二ノ森(1870mH)10:25→行場分岐(1815mH)10:30→一ノ森ヒュッテ(1865m)10:40→富士の池分岐(1865mH)10:40〜:50→一ノ森三角点(1879.6mHH)10:55〜11:35→一ノ森頂上(1878mHH)12:00〜:10→行場分岐(1815mH)12:15→富士の池分岐(1735mH)12:35→穴吹川源流(1690mH)12:45→行場(1710mH)12:50〜13:05→古剱神社(1725mH)13:05→刀掛けの松(1805mH)13:25→西島登山リフト駅(1715mH)13:50→遊歩道分岐(1670mH)13:58→太鼓くぐり(1670mH)13:59→貞光川源流(1545mH)14:15→遊歩道合流(1480mH)14:25→剱神社(1415mH)14:30→見の越駐車場(1395mH)14:35

 剣山経由で一の森まで縦走する。50年前に穴吹から「一の森」経由で「剣山」に登ったことがあり、今回、当時を思い起こすために登ることにする。当時はまだ強力が居てその荷揚げ力を確認すべく2人の人間を背負ってもらったことや古びた一ノ森小屋に泊まって明くる日にきれいな御来光を見た懐かしい記憶がある。反対コースで登ることにする。

 本日は車で、徳島市から国道318号線→192号線で穴吹から国道492号線→438号線で登山口の「見ノ越」まで行ったのであるがこのルートは予想以上に距離が長く、時間もかかった。見ノ越に向かうまでは山にはガスがかかっていて天気がどうなるかが心配であったが到着してみるとガスは無くなっていたので一安心。

 4連休のシルバーウィークのためすでに多くの車が駐車していたが駐車場は広いため難なく止めることができた。着替えをして気温14度の中、登山リフトは乗らずに剱神社下から長い階段の参道を登ってから安全のお参りをする。登山道は神社の右奥にある一般コース(大剣神社コース)を登っていくことにする。ブナなどが生い茂る薄暗い林の中を進んでいく。登山リフトの下のトンネルを抜けるとすぐに足元に長さは30cmH、太さは1cmHは在ろうかの大きな青色のミミズが這っていた。下りてきている人が言うには上の方にはたくさん居ていると言っていた。トレイルランの人達に抜かれていく。

 展望が開けると右側の笹原の中にテント場が現れる。幅は狭いが結構奥域はある。少し休憩。ここからは左手に「次郎岌」(じろうぎゅう)が初めて姿を現す。足元にはトリカブトの花を見かける。徳島の山ではトリカブトを多く見かける。西島駅ではリフト出口前にある尾根道コースもあるが帰りに下ってくる予定のため手前の鳥居を潜っていく大剣道コースを登っていくことにする。そのすぐ右側には御神水(おしきみず)、次郎笈へ向かう道遊歩道コースもある。次に御塔石(おとうせき)を神体とした大剱神社を右に見てからその上部に出ると御塔石の間からやはりなだらかな稜線の次郎岌が望まれる。

 剱山本宮の鳥居を抜けると剣山頂上ヒュッテに到着、ヒュッテと剣山本宮宝蔵石神社(裏手にはご神体の剣山宝蔵石)との間にある小道で右に曲がっていくと広々した笹原が目に飛び込んでくる。整備された木道が色々な方向に延びている。まずは頂上を目指すが風が吹き抜けており肌寒い(気温18℃)が360度の展望であり気分は最高である。しめ縄で囲われた三角点はロープで囲まれておりタッチはできない。剣山〜次郎岌〜丸石の尾根縦走路を見ることができる。北側のテラスに移ると方位盤があり瀬戸大橋、小豆島、大鳴門橋、高野山が記載されているが本当に見えるのかなぁ。

 東側のテラスに移るとその先から一ノ森への縦走路が東に一直線に伸びている。頂上散策を終えてから懐かしの一ノ森を目指すが道のりには全く記憶が無いので新たな道を歩く気持ちである。しばらくは背丈の低い笹原を緩やかに下って行く。 登り返すとと二ノ森となる。左手には二ノ森の祠神社が鎮座している。一旦下り鞍部になると三差路となり、その付け根に殉難碑が立っている。帰りはこの反対側にある道を予定にしている。

 最後の登りは道が二手に分かれているが左側は山麓を巻いていき、右側は尾根筋の笹原の中を進むコースである。緩やかそうな左側道を選択して登りきると一ノ森ヒュッテに到着するが昔の面影は全く無くく立派な建物に変身している。ヒュッテ前のテーブルでは2組の方々が食事中であったのでそのまま針路を北に取り、かつて歩いたであろう「富士ノ池谷」コースに様子を伺いに行く。笹原の中をどんどん下って行くが立ち枯れ木(白骨林)が連立している以外は特に記憶を呼び起こすような事も無く、途中で引き返すことにする。戻りの登りがきつく感じられる。

見ノ越駐車場 リフト乗り場は一番奥にある→ 登山口 一番奥に剱神社→ 剱神社右奥にある登山道→
登山リフト下を潜っていく→ 青色の大きなミミズ→ 西島駅直下の.テント場から次郎岌が見える→
大剱神社裏にある巨石の間から次郎岌→ 登山リフト 西島駅→ 剣山頂上ヒュッテ 頂上へは右に折れる→
木道で剣山頂上に向かう→ 剣山三角点から次郎岌を見る→ ホラ貝の滝への分岐道→
剣山頂上の東テラスから→ 一ノ森を目指す→
振り返ると剣山頂上→ 次郎岌も→ 左手に二ノ森神社→
殉難碑がある鞍部で三差路分岐→ 一ノ森ヒュッテと一ノ森神社→ 富士ノ池谷コースでは立ち枯れ木乱立→

 そのままヒュッテの南側の3等三角点がある「一ノ森」に登頂。そこから尾根を縦走して鞍部付近の岩場で昼食とする。ここからは次郎岌、三嶺、剣山の三山を前面に眺めながらの昼食、最高の環境であるが昨夜の深酒で食欲がわかない。昼食後はそのまま尾根筋を北上すると一ノ森頂上の標識が立っている場所に出る。三角点地よりこちら方が標高が高いのであろうか。雰囲気的にはこちらの方が頂上らしい。北の方には大きな崩落跡がある「赤帽子山」が望める。ここから登ってきた南側にある笹で覆われた尾根筋を下って行く。

 三差路で来た道とは異なるコースを取るため右の行場へいく道に進んでいく。この道は北側山腹を巻いていくために展望の無いコースとなる。しかしその代わりに苔むした雰囲気のあるコースとなる。所々ザレ場がある。トリカブトの群生地を抜けると右側に「富士ノ池」方面のコースが現れるが通行止めと表示されている。次に滝と湧水取水竹が設置された場所に出会うが「穴吹川の源流谷」と表示した立派な石板が設置されている。

 正面に覆いかぶさってくる巨岩が現れると「行場」である。ここにはトタン小屋があり、中には小さな祠と写真が張られている。建物は貧相ではあるが巨岩がご神体の「両釼神社」のようである。左手の勾配のきつい沢筋をのぼっていくと「おくさり」と言われる鎖場を通て「刀掛けの松」のコースである。右の道はそれを避けるう回路となっているようだ。鎖場に興味があり左手の急登を登っていくがかなりの急こう配で軟弱者の私は鎖場を見ずに途中で諦める。う回路の道に戻り、歩みを進めるがこのコースも直ぐに急登となり工事用の手摺が設けられている。こんなことであれば鎖場コースを選択しておけばよかったと後悔するが後の祭りである。「行場」を過ぎた辺りからは「キレンゲショウマ」の群生地のようで保護のためネットで囲われ、注意喚起の札が立てられた群生地が次々に現れる。

 登りきると右手の三角形の岩場に「剱山本宮三十五社」の祠が安置されている。後方に「一ノ森」が、左上方には剣山頂上ヒュッテが見えている。次の巨岩には「剱山本宮古剱神社」があったようだが気が付かずに通り過ごした。どの神社も祠が小さすぎる。

 最後の手摺のある急階段を登りきるとようやく「枝折神社」と「刀掛けの松」に到着。西島駅からの尾根コースに合流である。きつい登りであったため設置されているベンチで一息入れる。「刀掛けの松」は枯れてしまって見る影もない。標札が無ければ見過ごしてしまう。多くの家族連れが下りてくる。2時にも関わらずまだ登ってくるアベックもいる。本当に観光化された山である。

 西島駅のリフト出口に下りてきた。西島神社手前で距離が長めの巻き道(遊歩道)で下ることにするため左に折れる。薄暗い山腹を巻いていくコースである。途中には右側には「太鼓くぐり」の標識があり、岩場となっており、覗き込むとわずかに窪みがあるだけで謂れがよく分からない。大きくUターンしてから「貞光川」の源流で出くわす。これで3つの源流の内の2つ目の源流である。他の一つは「祖谷川」の源流もあるが残念ながら午前中の西島神社の裏手にあったのだが見逃した。残念!。登山リフトのトンネル手前で今朝のコースに合流してから同じ道で見ノ越に到着。このコースは他のコースと違って誰ともに出会わなかった。樹林に囲まれて静かな山歩きをしたい人には最適なコースである。

 帰りは国道438号線で貞光に抜けるルートを走行する。やはり大分時間的に楽であった。

一ノ森の三角点近くからの展望  剣山〜次郎岌〜三嶺の縦走コースがある→ 一ノ森頂上の標札だが三角点は南側にある→
三差路で北側斜面の道に進んでいく→ 苔むした道の両側→ 紫色の花をつけたトリカブトの群生地→
富士ノ池分岐→ 穴吹川源流→ 巨岩の行場にある両釼神社→
左側にくさり場から刀掛けの松へのコース→ 右手に剱山本宮三十五社→ 振り返れば頂上ヒュッテが上方に→
枝折神社 この横に刀掛けの松がある→ 太鼓くぐり この奥に小さな洞窟がある→ 祖谷川の源流

 結果的には50年前の記憶は呼び覚ますことはできなかったが良い山旅であった。人気がある山だけに道はしっかりしていて案内板も多数あるためハイキングにも問題は無い。今回は「行場」の鎖場や「不動の岩場」をパスしたことと季節的に紅葉時期には早すぎ、またの機会に。

 帰りに貞光川の一宇にある青石といわれる硬い緑色片岩を侵食した迫力満点の「土釜」に立ち寄る。コバルトブルーの水と甌穴がすごい。

貞光川の土釜の甌穴 

コース1

所要時間 4:20

【日  時】 2001年10月27日(土)
【山  名】 剣山(太郎岌) 1955mH 次郎笈 1929mH
【山  域】 四国剣山国定公園
【天  候】 晴れ
【メンバー】 白馬夫婦、池田夫婦、知加良、相良、山崎、鷹崎、Mickey-son 9名
【コース 】 見の越(1420mH)12:35→西島登山リフト駅(1750mH)12:50→大剱神社13:05〜:50→剱山本宮14:05→剣山(1955m)14:15〜:25→次郎笈峠14:50→次郎笈(1929m)15:10〜:15→次郎笈峠15:50→お塔石16:05→西島登山リフト駅16:25→剱神社16:55

 予定では27日中に宿に入り、翌日に剣山に登ることにしていたのだが天気が崩れるという予報のため昼からにはなるが急遽、本日登ることにした。観光シーズンのため駐車場が混んでおり、見の越の道路端に車を止める。この付近は紅葉真っ盛りである。水を補給。時間がないため登山リフト(1000円)に乗って西島駅に直行。ここからは尾根コース、大剣コース、遊歩道コース(次郎笈へ)の3つがあるが我々は予定通り大剣コース採る。

 そうきつくない山道を登っていくとすぐに大剱神社である。この前で昼食をとる。目の前には右に丸笹山(1712mH)、左には塔丸(1713mH)更には三嶺(みうね1893mH)がまたその右遠くには石鎚山らしき山が望める。下の方はブナ、シデなどの紅葉が始まっいる。気持ちのいい景色を眺めながらの昼食である。

 コメツツジ(まだ紅葉には早い)が所々に生えている整備された登山道を登っていくと剱山本宮(トイレ有り)。頂上ヒュッテ(トイレ有り)の横を抜けるとすぐに測候所に出る。大山と同じような山頂の荒廃を避けるための木道をしばらく歩くと剣山山頂である。広々とした平家の馬場と呼ばれる平原が現れる。ここからの次郎笈の眺めはミヤマクマザサが絨毯のごとくすばらしい。なだらかな女性的な美しい姿である。

 クマザサの中を尾根伝いに西に下っていく。南側は下まで転げ落ちそうなクマザサで覆われた急斜面である。途中、振り返ると一ノ森方面に多くの立ち枯れ木(白骨林)が見受けられる。また遠くには水平線らしき物が見える。高知湾が見えると案内書に書かれていたのでそ次郎笈より剣山を望むうかもしれない。下からの風で少し寒さを感じる。次郎笈峠手前の遊歩道コース分岐にリュックを置き、空荷で次郎笈(じろうぎゅう)を目指す。鞍部の次郎笈峠(1780mH)を通過すると尾根道の急登りとなる。次郎笈(気温15℃)からは西側には三嶺、剣山スーパー林道が、東側には剣山までのなだらかな稜線、登山道がよく見える。

 帰りは三嶺へ行く道(三嶺まで14KmH/7時間)に下り、分岐で右に折れるとすぐに水場に出会う。ここからは北斜面を次郎笈峠に向かうが足下には紫色した5cmHぐらいの百足がたくさんいた。異常な数である。次郎笈峠を越えてから左に折れ、遊歩道コースに入る。樹木が多くなると大剣神社横に天をさす大きな立て岩が現れる。(1770mH)これが御神体のお塔石お塔石(石灰岩)で、この下には御神水(おしきみず)と呼ばれる湧き水がある。この水を飲むと若返ると案内板に書かれてあったため何度か口にする。冷たく非常においしい水である。土産に持ち帰ることにする。

 西島駅下の三叉路を直進し遊歩道からはずれる。西島野営所を左に見て更に西島神社横を通過し、しばらくするとまた三叉路に出る。左は先ほどの遊歩道からの道であり、直進する。リフトを右に見てから、リフト下のトンネルをくぐり抜け、剱神社の石段を下りると見の越の土産物店に出る。剣山登山終了である。

参考
 国道438号線途中にある土釜(緑泥片岩でできた釜状の峡谷)、鳴滝(85mHの3段の滝)は一見の価値ある景勝地である。
 宿泊所は岩戸荘:美馬郡一宇村赤松 Tel 0883-67-2826 鉱泉は硫化水素泉(沸きだし量30リットル/分)
交通:徳島自動車道 美馬インター降車→国道438号線→見の越 この間45KmH 車で約1時間半

   元に戻る   山に戻る  Mickey-sonの趣味に戻る