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地図でコースを見る 所要時間 5:30
【日 時】 | 2012年4月9日(月) |
【山 名】 | 焼山寺山(しょうさんじさん) 938m |
【山 域】 | 阿波寄井 |
【天 候】 | 晴れ |
【メンバー】 | Aus、Mickey-son 2名 |
【コース 】 | 鍋岩(290H)08:30→杖杉庵(440H)08:55→焼山寺(710H)09:50→奥の院分岐(710H)09:55→大蛇封じ込めの岩(800H)10:20→竜王窟分岐(870H)10:30→祠(900H)10:40→焼山寺山頂上(奥の院)(938H)10:55〜11:45→祠11:50→竜王窟分岐11:55→大岩(845mH)12:00→竜王窟(665mH)12:40→大聖歓喜天堂(715H)13:00→焼山寺13:15→杖杉庵13:40→鍋岩14:00 |
今回は四国八十八カ所の12番札所である焼山寺がある焼山寺山に登ることにした。当初は焼山寺山南側の地野から南峯、横倉を経由して焼山寺山まで登る予定であったが車で下調べをしても登山口が判らず、やむなくコースを変更して東側から入る鍋岩から登る事にする。
鍋岩の里(バスターミナル)は有料駐車場となっており、貧乏人の我々は左右内谷川を渡り、最初の遍路道(空海の道)に入る手前の空き地に車を駐車し、登山を開始する。ここには谷川からの取水タンクがあり、ペットボトルに冷たい谷水を補給する。登山といっても遍路道(空海の道)は「四国のみち」の一部であり、整備された、なだらかなハイキング道である。18丁の石柱を見てからうっそうとした森林の中の石畳の道を歩き、時々車道をクロスした後、梅林園の花を眺めると四国霊験場の杖杉庵(じょうしんあん)に出る。ここには巨大なイチョウの木と大杉がある。ここで11丁の石柱。車道を反対側に渡り、更に遍路道を進む。竹林を過ぎ、再び多くの梅林が現れると正面上に焼山寺が見える。道中、何人かのお遍路さんに出会い、話を伺うと次の大日寺まで(20.8Km)歩いて行くと言う。皆さん信念を持っておられる。
鍋岩の先で駐車 左側にある取水タンクから水を供給 | ここから遍路道が始まる→ | 遍路道→ |
遍路道の横に1丁毎に石の標柱→ | 杖杉庵 左に大イチョウ、右に大杉→ | 所々遍路道は車道で寸断される→ |
車道と交差する遍路道→ | 英語で書かれた標識 クリックで大きくなります→ | うっそうとした森林の中の遍路道→ |
焼山寺は樹齢数百年といわれ徳島県の天然記念物に指定されている杉の大木に囲まれたお寺である。お寺にお参りした後、お寺に向かって左側に境内を進むと奥の院への案内標識があり、ここから本格的な山道となる。この道には至る所にに木々の名を記した杭が立てられている。右側に大きな岩盤が現れると「大蛇封じ込めの岩」の標識が現れる。祠は真新しい。ルート横にはあちこちに杉などの大木がそそり立っている。分岐では左に行くと竜王窟の道であるが木枝で柵を作り、通行止めとなっている。焼山寺山へは180度右に折れ、奥の院まで300m。小さな祠を過ぎる辺りから尾根歩きとなり、しばらくは切り立った痩せ尾根を歩くことになる。
奥の院が見えると頂上である。奥の院には蔵王大権現と記されている。頂上からは少しガスっているが南側に雲早山や高城山が望め、頂上付近の斜面にはまだ残雪が見える。更にその西側には剣山も見える。
12番札所 焼山寺入り口→ | 焼山寺山門→ | 奥の院の取っ掛かり口→ |
大蛇封じ込めの岩 巨岩である→ | 竜王窟分岐 ここで右に180度方向転換→ | 朽ちた大木にできた直径30cmはあろうか猿の腰掛 |
祠(女人堂?)奥の院まであと少しの札がかかっている | 頂上にある奥の院→ | 正面に旭ケ丸→ |
左が雲早山 右が高城山 その右奥に剣山→ | 霞んでいるが一ノ森、剣山、丸笹山、三嶺→ |
下山は登って来た道を竜王窟分岐まで引き返し、ここから別ルートで焼山寺まで戻ることにする。竜王窟分岐で立ち入り禁止柵を乗り越えて竜王窟(1Km先)を目指す。このルートは当初に予定していた地野からのルートである。突然急な階段を下ると道の左側が崩落している。これが原因で道を封鎖していたのだろう。巨岩を右に見て、これを竜王窟と判断するも道はドンドン下って行き、左方向に見える焼山寺から離れていく。このまま地野まで下りてしまうのかなと心配になるが焼山寺の標高までは様子を見ながら下っていくと決める。案内目印のテープは要所要所にあり道はしっかりしている。
やがて竜王窟の案内が現れる。先ほどの巨岩は何の名所でもなかったようだ。ここから竜王窟までは更に550mの距離。ドンドン下り、直ぐ下に車道が見えるようになるとやっと竜王窟に到着。右に折れると地野への道であろう。左に折れて竜王窟を参拝。迫り出した大きな岩壁の下に小さな祠と石仏が安置されている。ここから登りとなり、先ほど見た車道と平行に歩いていく。左手に大聖歓喜天堂が現れると焼山寺は近い。除雪車を格納している小屋をくぐり抜けると焼山寺に到着。後は朝登ってきた空海の道を下るだけである。
左下方に焼山寺が見える→ | 巨岩に逞しく根ざす木々→ | 大きな岩の庇の下に竜王窟→ |
この山の岩はもろく平らに割れる→ | 大聖歓喜天堂 |
焼山寺は四国八十八カ所の中でも特にタフな霊場であるが山登山としては大したことは無くハイキング程度である。また山は岩山でもあり、その岩ももろく簡単に平板状になる。記念に少し持ち帰る。車移動中の国道438号線沿いにはしだれ桜が数多くあり、今が満開であり見事である。