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所要時間 3:35
【日 時】 | 2005年5月27日(金) |
【山 名】 | 由布岳 1584m |
【山 域】 | 九州九重山系 |
【天 候】 | 晴れ |
【メンバー】 | Mickey-son 1名 |
【コース 】 | 正面登山口(770m)5:15→飯盛ケ城山頂(1060m)6:00→合野越(1025m)6:30→マタエ7:05→東峰(1584m)7:10→西峰(1584m)7:40→マタエ7:55→日向岳分岐(780m)8:45→正面登山口8:50 |
結婚30周年の九州旅行を息子達からプレゼントされ、レンタカーで大分→湯布院→黒川温泉→阿蘇山→熊本に抜けるコースの旅をした。初日、湯布院のホテル{夢想園」の露天風呂に入ると前方にくっきりと由布岳が見えるじゃありませんか。豊後富士のきれいな姿にしばし見とれる。仲居さんに聞くと2時間で登れると聞き、車もあることだし急遽、明朝、登ることに決めた。
装備はヒップバッグ、靴はトレッキング用短靴、食物はお茶とビスケットのみ。やまなみハイウェイ(県道11号線)のバス停がある登山口(トイレ有り)の駐車場(車20台ほどおける)に車を止め、気持ちの良い緩やかな草原道を進む。正面には由布岳の美しい双耳峰が見える。右が東峰、左が西峰である。まず由布岳手前にある飯盛ケ城(いもりがじょう)から登ることにする。飯盛ケ城は頂上まで木々が全くない草原で気持ちの良いコースである。山焼きをしているようで朝露で靴が濡れてくると黒く汚れてくる。上方でヒバリが盛んに鳴いている。途中、野生の鹿(10匹)が群れを成して草をはむんでいる。国東半島でも見かけたので九州は人里に下りてくる鹿が多いのかも。左下手に湯布院の町並みがよく見える。頂上で日の出を見てから一旦下り、岳本登山口からの道に合流して木立の中を登っていくと開けた合野越にでる。
5合目あたりまで自然林で実に気持ち良い道が続く。カッコウもあちこちで鳴いている。標高1200mぐらいで樹林帯を抜けるとジグザグ道で急斜面も困難なく登れる。道には石ころが多い。このあたりからミヤマキリシマがあちこちで咲いている。下界もよく見える。
何十回かジグザグ道を折れると両側に岩壁を控えた鞍部に出会う。マタエである。名前の意味はよく分からない。鞍部から見上げる東峰と西峰の岩壁は壮絶である。東峰は急坂ではあるが比較的、歩行に問題ない岩場であるが西峰は直下に障子戸という岩場がある。3箇所鎖場があり、蟹の横ばいもある。大きな岩の下から向こう側が見える浮き石箇所もある。最高地点は西峰で一等三角点があり、360度の展望が楽しめる。どちらの山頂からも展望は良く、別府湾や九重連山などが望めるらしいが天気が良すぎて霞んでいるため、かすかに見える程度である。少し残念。しかし計画になかった登山であったため、登れただけでも良しとせねばならない。お鉢巡りは諦める。
下山は朝食に間に合わすため駆け足となる。登りも相当な速さで登ったため足が少し重たい。樹林帯に入り、合野越を過ぎると正面登山口の大きな看板、ベンチ、トイレがあり、放牛の入山を遮るゲートにでる。ここを左折して進むと日向岳方面の登山道である。直進して駐車場に戻る。
下山後、昨日入った露天風呂から再び先ほど登ってきた山の鑑賞に浸りながら疲れを癒し、汗を流して朝食とする。
ホテルの朝食(遅くとも9時)に間に合うように強行軍の登山であったがおかげで予期せぬ良い思い出となった。この後九重山、阿蘇山を訪れたがこちらも登山客は多く、是非ともを登りたい山である。