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登山の記録  三重県

竜ヶ岳(りゅうがだけ) 登山

地図でコースを見る   所要時間 6:35 水平歩行距離 10.7Km 累積標高 ±1180mH
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【日  時】 2022年11月9日(水)
【山  名】 竜ヶ岳 1099.3mH
【山  域】 鈴鹿山系
【天  候】 晴れ
【メンバー】 もりごん、のむ、Mickey-son 3名
【コース 】 宇賀渓駐車場(245mH)9:40→竜の雫水場(290mH)9:50→遠足尾根登山口(325mH)10:00→岩稜帯(630mH)10:46→日向山分岐(730mH)11:05→大鉢山分岐(795mH)11:25→964ピーク12:05→トラバース道(990mH)12:18→金山尾根分岐(1040mH)12:30〜13:00→治田峠分岐(1035mHH)13:01→竜ヶ岳頂上(1099.3mH)13:20〜:35→治田峠分岐(1035mH)13:50→金山尾根(1040mH)13:53→岩稜帯(825mH)14:25→丸太椅子休憩場(695mH)14:50〜15:00→長尾滝、中道コース分岐(380mH)15:37→魚止橋(325mH)15:45→白滝丸太橋(320mH)15:48→遠足尾根登山口(325mH)15:53→宇賀渓駐車場16:15

 以前から計画のあった鈴鹿セブンマウンテンの一つの竜ヶ岳に登る。名神高速道の八日市ICで降りて国道421号線で東に向かい160台のスペースがある「宇賀渓(うがけい)駐車場」(有料500円)に車を止める。駐車場からなだらかな稜線の竜ヶ岳をはっきり見ることができる。

 道は二手に分かれているが右のアーチをぐぐり、橋を渡ってキャンプ場方面へ登山口までは渓谷を左に見ながらコンクリートの林道を歩いていく。途中の河原にはキャンプ場、道横に名古屋大学の地震観測所や「竜の雫」の名水場を見ながら20分ほど歩くと「遠足尾根コース」の登山口に到着。そのまま更に進むと「金山尾根コース」「中道コース」方面となる。薄暗い植林帯の中の登山道で急勾配の斜面をつづら折りに登っていく。かなりきつい登りである。

 一旦道がなだらかになると目の前にゴツゴツの岩が重なった岩稜帯が現れる。その頂部では左右に視界が広がり霞んではいるが右に伊勢湾方面が反対の左側には竜ヶ岳を望むことができる展望所となっている。まだまだきつい岩場登りは続く。植林他を抜け主尾根にたどり着くとそこは岩場のT字分岐となっていて周りの木々は落葉樹に変化し、黄色が主体の紅葉となっている。右に行くと日向山(ひなたやま)に向かうコースとなる。我々は左に折れ竜ヶ岳へと向かう。登山道は緩やかになり、遠足の名前に相応しくなってくる。しばらくは周りの素晴らしい紅葉が続く。ウバメガシの木も両側から迫ってくる。時折、右手の梢が開け、いなべ市方面が望める。

 急登となり登りきると「大鉢山」分岐に到着。右に行くと「大鉢山」へ。正面に「藤原岳」の砕石場が見える。左に折れて小さなアップダウンを繰り返す尾根道を辿っていく。途中に時折、道幅の狭い切れやせ尾根道が現れる。相変わらず紅葉の中の歩きである。

 樹林帯を抜けると周りは笹原となり、左前方に竜ヶ岳頂上を含め高原風景が広がっている。ここから先は視界を遮るものは無くなる。左側には「釈迦ヶ岳」、「御在所岳」らしき山が見える。右側には藤原岳も間近に迫っている。山頂まで気持ちのいい稜線歩きで投目には「緑の羊」?の群れに見えてしまう馬酔木の群生の中を歩いて行く。

 目の前に直登道が現れる。この上が「クラ」であるが右手に「クラ」を巻いていくトラバース道もある。左手には「遠足尾根」と「金山尾根」に挟まれた「ホダカ谷」の裏道コースであるが通行止めになっている。「ホダカ谷」は日本百名谷にも選ばれているので機会があれば歩きたいコースである。直登かトラバース道を選ぶか思案するがじゃんけんして負けた者が急登を、勝った者がトラバースすることにすることに決定(笑)。結果、もりごんさんが急登を、のむさんと私が樹林帯の中のトラバース道を行くことになる。「金山尾根」分岐でもりごんさんと合流するが時間的にはあまり変わらないようである。誰かがお腹がすいたというので頂上前だが竜ヶ岳を眺めながらここで昼食とする。

駐車場から正面に竜ヶ岳の雄姿→ 紅葉の中宇賀渓の登山口に向かう→ 左下に宇賀渓谷→
渓谷を左に見ながら杉林の中を進む→ 途中に竜の雫の名水→ 標識がある遠足尾根登山口→
植林帯の中急斜面をジグザグに登っていく→ 倒木に石が積まれた所で休憩→ ゴツゴツした岩稜帯に遭遇→
岩稜のトップで左右に展望が広がる→ まだまだ岩場登り→ 主尾根(日向山分岐)が見えてきた→
紅葉真っ盛りの日向山分岐→ 紅葉の中を出発→ 木漏れ日の紅葉の中の緩やかな道→
遠足尾根の日向山分岐での紅葉→
気持ちの良い尾根道→ 大鉢山分岐→ 藤原岳が梢越しに見える→
斜面は紅葉だらけ→ やせ尾根の左右も紅葉→ 樹林帯を抜けると竜ヶ岳が→
青空を目指して→ 南側の山々→ 開放感あふれる山道→
馬酔木の緑の羊とシロヤシオの赤い羊→ シロヤシオの中を進む→ 御池岳も→

 昼食後は「金山尾根」分岐から竜ヶ岳に向かって木道で下っていく。すぐに案内標識がある「治田(はった)峠」分岐となる。右手に折れると「静ヶ岳」、「銚子岳」、「治田峠」へと向かう道である。そのまま直進して1053ピーク横を通過すると左後方に靄ってはいるが伊勢湾や下山予定の「金山尾根」、その手前に「裏道」のコースである「ホタガ谷」筋が凹んで見えている。正面には竜ヶ岳頂上への直線的なビクトリーロードがくっきりと見えている。左手には帰路の金山尾根も見えている。同行者は誰も赤い羊とはどういうものか知らなかったのであれかなぁ、これかなぁと言いながら歩いていくが我々がツツジと思っていた木がその正体であった。知らないということは何とも情けない??。事前学習不足だ。反省??
 赤い羊「シロヤシオ」(別名ゴヨウツツジ)
5月頃に咲くシロヤシオは放牧された白い羊のように、10月頃には紅葉したシロヤシオが赤い羊のように姿を変え、季節ごとに羊の群れが迎えてくれる。

 後日、撮影していた動画を見てみると赤い羊である「シロヤシオ」の群生を横目に見ながら歩いていた。しかし時期的には遅かったようで落葉していて全く「赤い羊」には見えない。背丈の低い笹原の中の最後の急登を登っていく。二等三角点の竜ヶ岳頂上に到着。頂上は広々として遮るものがない360°のパノラマビューだがあいにく霞んでいて遠くまでの絶景は楽しむことができない。麓には登山口の宇賀渓キャンプ場も確認できる。設置されている山座同定盤で周りの山名を確認する。南の「釈迦ヶ岳」、「御在所岳」、「雨乞岳」は確認できるが伊勢湾はほとんど見えていない。北は「藤原岳」、「御池岳」は確認。しかし「伊吹山」も、琵琶湖もガスの中。西側には竜ヶ岳最短距離の「石榑峠」へのコースも見える。

 眺望を楽しんだ後、まずは金山尾根の分岐まで来た道を戻る。途中に避難小屋の案内があるので寄ってみるが入口には鍵が掛かっており避難の要は果たしてはいない。どうも今は登山道の整備用に使われているようで、作業が終われば本来の目的に使用されるのだろうか。

 金山尾根コースに入るが相変わらず視界が広がっている。真正面には麓の町並み。左手に往路のなだらかな遠足尾根を眺めつつ、こちらの道もなだらかに下っている。やがて木々が増え、樹林帯の中に入っていく。往路にあった同様な岩稜帯をクリアしていくと再び紅葉の真っただ中となる。少し平らになると丸太椅子が10個ほど並べられている場所に出る。紅葉の間から名残の竜ヶ岳を眺めながらしばし休憩。この辺りの紅葉も目を楽しませてくれる。

 下るに従って勾配はきつくなり、道には石がゴロゴロしているため常に足元に注意を払っていなければならないのでだんだん疲れが溜まってくる。長尾滝、中道コース分岐に到着。沢の流れる音が聞こえてくる。左に折れてからもきつい下り道は続き、ロープが設置された滑りやすい岩場もある。ようやく青い鉄製の魚止橋で宇賀川を渡って右岸へ、続いて白滝丸太橋で左岸に渡るが右の上流側には小さな滝があり、「白滝」と名付けられている。アルミの梯子で対岸に登ると林道に出る。すぐに今朝の遠足尾根登山口を左に見てからは駐車場に戻るだけである。

昼食後、竜ヶ岳に向け出発→ 静ヵ岳、銚子岳、治田峠分岐 → 竜ヶ岳まではまだ遠い→
竜ヶ岳直下からの展望→
復路の金山尾根が見える→ 竜ヶ岳までの道がずーっと見えている→ 二等三角点の竜ヶ岳頂上 南側方面→
頂上ゲット  北側方面→ 頂上にある山座同定盤 → 頂上より中道コースを見る→
竜ヶ岳頂上からの展望→
来た道を戻り下山開始→ 広々とした金山尾根に入る→ 左に往路の遠足尾根を眺めながら下る
やがて樹林帯の中に突入→ 往路と同じような急なゴツゴツ岩場を下る→ 真っ盛りの紅葉→
広葉樹の間から先ほどの竜ヶ岳が→ 痩せ尾根を通過→ 長尾滝、中道コース分岐→
魚止橋で宇賀川を渡る→  白滝丸太橋でもう一度渡る→ 白滝丸太橋の上流に白滝→
アルミはしごで登って林道へ

 ちょうど紅葉に良い時期に来たようで多いに目を楽しませてくれた。また樹林帯を抜けてからは展望が開け素晴らしい眺望であった。惜しむらくは天気が良くて遠望が叶わなかったことであるが、そこまでは高望みかな。登山ログ結果を見てみると遠足尾根より金山尾根のほうが勾配はきつい。
 トイレは駐車場と橋を渡ってすぐにある。

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