Mickey-sonのホーム登山の部屋登山の記録→三重県→御在所岳

登山の記録  三重県

御在所岳(ございしょだけ) 登山

 所要時間 7:40  水平歩行距離 9.3Km 累積標高 ±1257m

【日  時】 2020年11月18日(水)
【山  名】 御在所岳 1209.4mH
【山  域】 三重県菰野町
【天  候】 晴れ
【メンバー】 もりごん、にっしゃん、Mickey-son 3名
【コース 】 宿(435mH)8:35→表道登山口(540mH)8:54→中道登山口(560mH)8:59→三合目(710mH)9:21→四合目、おばれ岩(792mH)9:35→五合目、展望所(842mH)9:52→地蔵岩(885mH)10:01→六合目、キレット(900mH)10:15→七合目、かもしか広場、(990mH)10:34→八合目、岩峰(1111mH)10:34→富士見岩展望台(1180mH)11:10→山上公園(1200mH)11:23→御在所岳頂上(1209.4mH)11:55→望湖台(1200mH)12:00~12:35→国見峠(1085mH)12:50→国見尾根(1165mH)13:05→天狗岩、ゆるぎ岩(1105mH)13:15→国見尾根(1165mH)13:45→国見峠(1085mH)14:00→裏道七合目(1015mH)14:08→藤内壁出会(815mH)14:42→裏道五合目(790mH)14:47→兎の耳(735mH)14:56→藤内小屋(660mH)15:10→日向小屋(535mH)15:39→林道出会い(495mH)15:45→蒼滝分岐(425mH)16:01→裏道登山口(390mH)16:06→蔵之助宿(435mH)16:15

 もりごんさんからのお声がけで日本二百名山、関西百名山、鈴鹿セブンマウンテンに選定されている御在所岳を登ることにする。前日17日に車移動して「永源寺」の紅葉を楽しんで、更に竜ヶ岳の登山口のある「宇賀峡」に立ち寄った後、湯の山温泉の中にある中道コース登山口に近い「蔵之助」に投宿。Go To トラベルを利用して13200円が9000円/人(税込み)+地域共通クーポン5000円/3人。御在所岳は花崗岩でできた山で、長い時間をかけて浸食された花崗岩が数多くの奇岩と紅葉を楽しませてくれるのを期待する。

 一般的な登山口は国道477号線(鈴鹿スカイライン)のそばにあり、駐車場も道路わきにあるが我々は宿泊した宿に車を置かせてもらい、目の前の紅葉に囲まれた県道577号線を遡りスカイライン道まで上がっていく。時折、頭を見せる御在所岳頂上付近はは少しガスがかかっているが徐々に無くなりつつある。周りの赤や黄色の紅葉が目を楽しませてくれる。まずは左に表道がある登山口に到着。ここから少し階段で登り、スカイライン道を横断すると大きな案内板のある中道コース登山口となる。結構急登で花崗岩に囲まれたザレ場道を抜けると正面に御在所岳とロープウェイが見えてくる。三合目では裏道との分岐となり、左側の道を採る。早速右上には御在所岳がロープウェイと共に垣間見えてくる。やがてロープウェイ真下に出るがこの時間帯はほとんど乗客は乗って居ないようだ。所々に梯子も架けられているが、岩や木の根が作り出す急勾配の階段を、岩や木の幹を掴みながら全身を使って登っていく。補助となる木々は皆さんの手垢で黒ずんでいる

 四合目で見所の一つである倒れそうな姿で立っている「負(お)ばれ岩」で撮影タイム。2枚の巨大な岩が負ぶさるようにもたれかかっていることから名付けられたらしい。そこを過ぎてから大岩を登りきると五合目にある展望所となる。ロープウェイと切れだった御在所岳の断崖絶壁が左側に見えるようになりその麓にはあちこちに奇岩を見ることができる。その先には鎌ヶ岳も綺麗な姿を現している。晴天であるが靄っているので残念ながら伊勢湾方面は遠望は効かない。次にどうやってできたのか不思議な転げ落ちそうな微妙なバランスの四角い岩が載っている「地蔵岩」、ザレ場を過ぎ、その先の六合目にある岩峰からも目の前に八合目の岩稜、左側には鎌ヶ岳の眺めが素晴らしい。しかしその先の「キレット」は10mは在ろうかの鎖場の下りで鎖に捕まりながら慎重に下って行く。

 木製階段を登ると七合目になり右側に国見岳方面の峰が見えてくる。道が深くえぐられた所や大岩後ゴロゴロしている歩き難い道が相変わらず続く。切れ落ちた右側には伊勢湾方面の展望が広がるがやはり霞んでいるため遠望は効かない。残念。頭上には富士見展望岩が見えているが道は回り込んでいるためなかなか辿り着けない。サル梯子を登るとやっと国見岳方面への分岐で左に折れ、まずは富士見岩展望台に向かう。本日の気象条件では当然、富士山どころか伊勢湾も眺め見ることはできないが菰野(こもの)町は眼下に見えている。多分相当条件が良くないと富士山は見えないのだろうと思うが。

 山上公園は広々としておりロープウェイ駅が在るため一般観光客が多い。駅横には白い大きな雨雲レーダードームが建っている。レストランもあり、購入するつもりであればあえて昼食や、飲み物を担いで登ってくる必要も無い。アイスクリームを食して英気をつけて、山上公園のロープウェイ駅構内から抜けて御在所岳頂上を目指す。舗装路を下った後、広々としたスキー場の草原の中を更に下り、稼働しているリフトを横目に見ながら登り返すと15分位で一等三角点のある御在所岳頂上となる。御在所岳の山頂部もなだらかな平面状になっており、ベンチも沢山あって天気が良ければ360度どこを見ても絶景であろう。その先の「望湖台」の岩場で昼食とする。左には御嶽大権現、長者池方面が、正面(西側)には雨乞岳とそれに続く登山道がはっきりと見ることができる。右には釈迦ヶ岳、竜ヶ岳、藤原岳と鈴鹿の山並みが続いている。 

紅葉の中を宿前から出発→ 表道分岐 右の中道へ→ スカイラインからの中道登山口→
御在所岳とロープウェイが見え出す→ 巨岩が現れ始める→ 倒れそうなおばれ岩→
ロープウェイの先に鎌ヶ岳→ 転げ落ちそうな地蔵岩→ 鎖があるキレットの下り→
深くえぐられた荒れた道を登っていく→ 大岩が続く道→ 頭上に富士見展望岩→
八合目の岩稜→ 富士見展望岩の展望→ 山上公園→
振り返って山上公園を見る→ 御在所山頂で記念撮影→ 前方に雨乞岳→

 昼食後、はスキー場まで戻り、道を探るため多少うろうろするが少し左手方向(北側)に国見岳に続く道を発見。どんどん下って行く。国見峠に近付くと左手にゴジラか、はたまたクジラの顔を発見。登山者がそれらしき岩の隙間に歯に似せて小石を立てかけている。

 ゆるぎ岩、天狗岩まで目指すつもりであるが国見峠に到着するときつそうな登りが見えたので行くべきかちょっと思案するが丁度休憩している登山者がいたので所要時間を聞くと国見岳まで15分、ゆるぎ岩まで15分と回答があったので元気づき予定通り見物のために登っていく。国見岳裾のザレ場を過ぎると尾根筋の分岐が現れる。教えてもらった時間通りである。直進すると国見岳へ、ここで右に折れて尾根道を緩やかに下って行く。足元にはあちこちにイワカガミが群生している。やがて行く手に大きな岩が見えてくる。

 幾筋にも割れ目がある巨岩が目の前に現れる。まずは天狗のイメージは全く無い「天狗岩」。すぐ先には「ゆるぎ岩」が立ちはだかっている。いずれにも登れる所まで登ってみるが恐怖感はある。各自、色々なポーズを取り、写真に収める。右側には山上公園の雨雲レーダードームやその下に続く大岩壁の藤内壁が広がっているのが見える。

  満足して国見峠まで戻り、左折して裏道コースに入り、熊笹の生い茂る登山道を下って行く。裏道は結構、大石がある歩き辛い沢道であり、途中、六合目付近では何か所かで崩落個所や沢の中を歩くことになる。「藤内壁出会」では垂直の壁が対岸に立ちはだかっている。案内板にロッククライマー以外は立ち入らないようにとの注意書きがされている。注意書きが無くても絶対行かないけど。五合目の下には今回のコースでは唯一の湧水の水場があって喉を潤す。「兎の耳」の鎖場を抜けるとペンキによるマーキングは在るものの沢の中の歩きや横断時には時折、道を見失うところがあるが基本、沢を下って行けばよいのでそれほど気を使う必要は無い。

 沢の合流地点で国見峠への分岐を左に見て橋を渡るとすぐに無人の藤内小屋に到着する。営業は土日と祝日のみのようだ。ここにも水場があり、また「Mont bell」の看板が掲げられた小屋も併設されており、その室内には布団が干してある。小屋を過ぎると何度か木橋で沢を渡ると鉄管でできた堰堤が現れ、道は左岸を高巻きするようになっている。しばらく思案して少し水は流れているが歩ける程度なので堰堤下を潜っていくことにする。これで結構体力と時間をセーブできた。潜り抜けると左岸には新しそうな日向小屋が見えている。

 日向小屋からしばらくすると道は林道に変わる。その手前右手には裏道の旧道もあるが林道ができたため通行禁止となっているようだ。更にその先の左手にも旧道の裏道が続いているがそのまま林道を下って行く。鈴鹿スカイラインにぶつかる所で裏道は左下に折れるように標識で指示されており鈴鹿スカイラインの下を潜るように続いている。

 蒼滝分岐となり見に行こうとしたが谷底までかなり下らないといけないようなので帰りの登り返しの事を考え、途中で断念する。山裾を巻いていく道を徐々に下って行くと裏道の登山口に出て県道577号線の結構勾配のある道を宿まで戻る。 

山頂より国見峠に向かって下って行く→ ゴジラか、クジラの頭部に見える巨岩→ 国見峠に到着→
石門付近→ 国見尾根分岐で右へ折れる→ 天狗岩でポーズ→
ゆるぎ岩でもポーズ→ 裏道コースから対岸の藤内壁を見る→ 裏道コース途中には崩落個所もある→
湯の山温泉方面の紅葉→ 藤内壁→ 兎の耳付近の広々とした沢→
藤内小屋→ この後、木橋で沢を何度か渡る→ 鉄管堰堤→
高巻きは日向小屋の上を巻いている→ 裏道は鈴鹿スカイラインの下へ→ スカイラインと紅葉→
山裾を巻いていく→ 無事下山→ 車までの紅葉→

 御在所岳に多くある奇岩は風化によってできたのだろうがここまで自然の創作物を楽しませてくれるとは思ってもいなかった。良い山旅であった。帰りに新名神高速道路の下にあるお洒落な複合温泉リゾート施設「アクアイグニス」(600円)に寄って汗を流して帰宅の途に就く。

番外

 初日に紅葉見物のため永源寺(500円)に立ち寄る。真っ赤なもみじを楽しむことができた。

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