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登山の記録 兵庫県
武嶋山 大木山登山
地図でコースを見る 所要時間 5:55 水平歩行距離 8.2Km 累積標高 ±756mH
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【日 時】 |
2022年2月12日(土) |
【山 名】 |
武嶋山(たけしまさん) 163mH 大木山(おおぎやま) 374.8mH |
【山 域】 |
西脇市多可町 |
【天 候】 |
晴れ |
【メンバー】 |
Mickey-son 1名 |
【コース 】 |
武嶋ひぐらし荘駐車場(80mH)9:10→清巌寺本堂(120mH)9:18→武嶋山頂上(163mH)9:32→#45鉄塔(200mH)10:32→大木山(374.8mH)11:10→ケーブルTVアンテナ(340mH)11:23→分岐(255mH)11:50→昼食(250mH)12:00~12:30→鞍部分岐(195mH)12:37→246ピーク12:46→畑瀬頂上(245.8mH)13:13→鞍部分岐(140mH)13:42→218ピーク13:57→#36鉄塔(175mH)14:08→富吉上町児童公園(75mH)14:23→防獣ネット(75mH)14:30→武嶋ひぐらし荘駐車場(80mH)15:05 |
サイクリング中にゴツゴツした岩山を見かけて案内標識で「武嶋山(たけしまさん)」と確認。登ってみたいなぁと思っていたので今回、計画した。武嶋山は標高は低いものの奇岩がそびえ立つ岩山である。
まずは防獣ネットを開けて「武嶋ひぐらし荘」横に駐車して登山開始する。「武嶋ひぐらし荘」前は武嶋山の説明や色々な石物群がある。登り始めてすぐに捕獲檻に鹿が捕らわれているのに出くわす。鹿は人が来たのに気づくと檻の中で必死に出ようと檻に何度もぶつかっていく。怪我をしないかと心配になり早々にその場を立ち去る。
中腹の武嶋山清巌寺(せいがんじ)までは古びた石の階段でつづら折りの霊場巡り道であちこちで分岐がある。道端には三辺を石で囲まれた四国八十八箇所、西国三十三所、観音三十三身の地蔵尊が祀られている。今はお参りする人も居ないようで荒れてはいるが毎年3月には本堂で柴燈大護摩供が行われているらしい。
2分ほどで正面に太子堂社が現れ、右に折れて次々に地蔵尊を見ながらジグザグに登っていく。所々で杉原川方面の展望が開けてその先には矢筈山や笠形山が見えてくる。右側に石垣が見えると「武嶋山清巌寺」本堂となる。本堂には「十一面観音菩薩」、「大日大聖不動明王」、「行者神変大菩薩」、「弘法大師」が祭られているらしいが扉は閉ざされており内部を見ることは叶わない。右横の広場には護摩焚きの跡を見ることができる。
「清巌寺」の本堂の左奥から摩崖仏が見えるらしいがその位置の情報も無いし、木立に阻まれているため確認はできない。諦めて本堂の右横の鉄梯子で大きなスラブに乗り、慎重に岩稜を攀じ登っていく。岩肌のグリップ力は十分にある。スラブの途中には役行者像が設置されている急峻な岩場であるが振り向くと展望は良い。一人のため慎重に這いつくばって登っていく。南から北側にかけて眺望が広がる場所に出ると武嶋山頂上で木の枝に銘板が掲げられている。眼下には杉原川が大きく蛇行している。南には西脇市内と矢筈山が、西から北にかけては笠形山や雪を頂いた千ヶ峰見える。
岩場を過ぎ、途中に両端が切れ落ちたナイフリッジもある。これ以降、時々岩場が現れ、展望を楽しむ。岩場を過ぎれば膝下までの羊歯薮となるが踏み跡は分かる。時たま赤いマーキングテープを見かけるが尾根道なのであまり必要性は無い。時々、黒く太い糞を見かけるが鹿にしてはコロコロしていない。何の動物の糞だろう。時々現れるスラブでも360度の展望を楽しむことができる。前方には#45鉄塔とその先には大木山(おおぎやま)やこの後歩く予定の尾根筋が広がっている。アップダウンを繰り返して関電のプラ階段巡視路が下っているのを左側に見かけるとすぐに北摂長田野線#45鉄塔にでる。
鉄塔から少し進むと今度は右側に巡視路と思われる分岐が現れる。ここからは羊歯は少なくなり歩き易い雑木林の中、徐々に勾配がきつくなってくる。急登を登りきると程なく南北に伸びる主尾根に到達、樹間越しに妙見山や白山が見える。稜線を歩いていくと大木山の三等三角点。頂上表示もテープも何も無い。樹林に囲まれた狭い山頂だが一角だけ南東方面に加古川が貫流する西脇市黒田庄町を見ることができる。その先には六甲山も見ることができる。
大木山からの尾根道は羊歯に加えて雑木や倒木が多くなり道を遮る箇所が増えてくる。しかしテープ等の表示は無くなる。ケーブルTVのアンテナが現れてからも相変わらず足元には羊歯藪。260ピークへの分岐には何のマーキングも無く、また踏み跡も釈然としない。本当にこれが分岐かと思われるような場所である。地図で確認すると確かにここで右の支尾根へと道は分かれている。左の道を取り、下って行くと下界からチャイムの音が聞こえてきたので木立の中の少し開けた岩場で昼食とする。前方下方には「奥山キャンプ場」の池が見えている。
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道路から見た武嶋山→ |
防獣ネットを開けてひぐらし荘横から出発→ |
捕獲檻に鹿がかかっている→ |
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途中には灯篭のある太子堂→ |
道端には地蔵尊→ |
清巌寺に到着→ |
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本堂横には地蔵尊がずらり→ |
右横の鉄梯子でスラブに取り付く→ |
急峻なスラブ→ |
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急登のスラブ中央に役行者像→ |
岩壁から見下ろす→ |
左から笠形山~右に雪を頂いた千ヶ峰→ |
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金城山前半の展望 |
振り返って武嶋山の岩峰→ |
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ナイフリッジを歩く→ |
羊歯藪となる→ |
正面に#45鉄塔と大木山が見える→ |
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#45鉄塔に出る→ |
三等三角点のある大木山→ |
南東に黒田庄町付近の展望が開けている→ |
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ケーブルTVのアンテナ→ |
左前方にため池が見えてくる→ |
どちらも不鮮明な分岐で左へ→ |
昼食後、歩いて30歩ほどのすぐ下に大きなスラブが現れ展望が開ける。そうであればここで昼食とすれば良かった。しかし先の様子は判らないので仕方ない。どんどん下り、鞍部となると加古川側と杉原川側を結ぶ峠道となっている。更に右前方にも杣道があるのでこれから246ピークへの急登となるので巻道かと思わず杣道の方に向かいたくなるが行先が不明なためと折角の縦走という気持ちがあるので直進して木に摑まりながら急坂を登っていく。すぐに道はなだらかになるが枯れ枝が一面に散らばっている歩き辛い道で246ピークへ。ここも少しは開けているが変哲の無いピークである。
シダ薮と露岩が交互に現れ、樹間越しに東(加古川)、西(杉原川)方面が垣間見える。微かな踏み跡を辿り、尾根から逸れないように慎重に歩けば道迷いはほぼ無いだろうが支尾根が何カ所かあり間違って進んでしまう恐れもある。点名:畑瀬の四等三角点に到着。しかし頂上は鬱蒼と羊歯で覆われて三角点が全く分からない。付近にはやはり三角点を探していただろうと思われる羊歯をかき分けた跡があちこちに見られる。しばらくして三角点を発見。何か印を付けなければと枝を挿して置いたがその内、朽ちてしまうだろう。ここまでどうにか道を失わずに来たが次のピークで何気なく急坂を下って行って開けた「ざれ場」に出たがここから先は見渡してもほとんど踏み跡が見当たらない。間違った支尾根に下ってしまったことに気付き急登を登り返さなければならない羽目になってしまった。やはりピークからの下りは方向に注意しないといけない。全く懲りていない。何度反省すれば良いのだろうか。
218ピークまでは比較的に緩やかな尾根道であるが如何せん相変わらず、足元は羊歯藪と倒木、頭付近では小枝があるので顔を避けたり、リュックの引っ掛かりなどで中々距離を伸ばせない。しかも倒木を避けるためかあちこちに踏み跡があり紛らわしい箇所が点在している。格闘している最中に頭にのせていたサングラスも紛失してしまった。拾った人は大事に使ってね😎。218ピークに近づくと左前方に西脇市のごみ焼却場が梢越しに見えてくる。
急坂で#36?鉄塔に出るとT字路となり左右に関電巡視路が続ている。左は西脇市のごみ焼却場方面へ下るようである。右に曲がりプラ階段をつづら折りに、その後はヒノキ植林地の中の急坂を直線的に下って行く。平坦になると右からグラウンドゴルフの音がしている。「富吉上町児童公園(ふれあい広場)」でそこに出られると思いその方向に行くが防獣ネットがあり出ることができない。目の前で老人達が楽しんでいるのをしり目にネット沿いに進んで行ってやっと扉を見つけ集落に出ることができた。
ここから更に北側に見える「愛宕神社」、ピーク237経由で鉄塔沿いのコースを歩く予定であったのでその登り具合を下から眺めると藪漕ぎの疲れも伴って登る気が全く失せてしまった。予定を変更して「武嶋ひぐらし荘」まで生活路をてくてくと歩いて帰ることにする。このコースもスラブがあるようなのでまた機会があれば登ってみたい。
「武嶋ひぐらし荘」到着後、摩崖仏を確認するため再び「清巌寺」まで登り、本堂から摩崖仏が彫られているであろう絶壁の下まで苦労して行ってみるが元々場所が不明なため発見することはできなかった。今朝見た捕らわれの鹿はそのまま放置されている。
本日の登山は約8Kmを約6時間で昼食時間は30分と少ないにもかかわらずかなり遅いペースとなってしまった😫。原因は羊歯藪、足元の倒木やリュックの引っ掛かりの進路妨害である。下山後、枯葉などがリュックや体中に多く付着またミッドカットブーツにもかかわらず靴の中にも侵入していた。久しぶりの収穫である(笑)
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大きなスラブと下方に奥山池が見える→ |
鞍部の峠道 右前にも杣道が→ |
246ピーク→ |
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また羊歯藪となる→ |
左側に加古川が見える→ |
羊歯で覆われた四等三角点→ |
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鞍部で右に分岐→ |
再び藪の中へ 踏み跡が分かれている → |
218ピーク→ |
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#36?鉄塔の下で右に折れて巡視路を下る→ |
ヒノキ林の中を直進的に下る→ |
防獣ネット+フェンスでグランドに出られない→ |
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ようやく扉を見つけて外に出る→ |
帰りに予定していたコース |
武嶋山は低山ながら展望の良い岩山でである。全般的に羊歯で覆われた尾根歩き道だが大木山まではあちこちで展望が開け周りの山々を眺めることが出来る。しかし大木山を過ぎると雑木林の中で歩く人がほとんど居ないので羊歯に加えて進路を邪魔する枝や倒木が多くなり、歩き辛い。この山も植物が生い茂る夏場は避けた方が無難だろう。
本日も誰にも遭遇しなかった。トイレは「武嶋ひぐらし荘」と「富吉ふれあい広場」に有り。
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