Mickey-sonのホーム→山の部屋→登山の記録→兵庫県→雪彦山 大天井岳 地蔵岳
地図でコースを見る 所要時間 6:05 水平歩行距離 3.2Km 累積標高 ±665m
【日 時】 | 2019年12月9日(月) |
【山 名】 | 大天井岳 811mH 地蔵岳 720mH |
【山 域】 | 雪彦峰山 |
【天 候】 | 晴れ |
【メンバー】 | 白馬、Mickey-son 2名 |
【コース 】 | 駐車場(290mH)9:25→不動岩(305mH)9:35→展望岩(450mH)9:50→行者堂跡(455mH)9:55→出雲岩(640mH)10:25〜:35→覗き岩(670mH)10:40→セリ岩(680mH)10:50→馬の背(755mH)11:10→大天井岳(811mH)11:20〜12:20→天狗岩(805mH)12:25〜:30→虹ヶ滝分岐(805mH)12:35→地蔵岳(725mH)13:10〜13:50→虹ヶ滝(625mH)13:55→出合(430mH)14:10→堰堤(335mH)14:10→登山口15:30 |
今回は地蔵岳の下見を目的として一般コースを時計回りの周回路を歩く。このコースは以前に山ヒルに悩まされたので今回は冬場に登ることにする。
一般コースを歩くのは20年ぶりであるためほとんどコース状況を覚えていない。従って改めて歩いていても初めて登るようなものである。
まずは左側にある出雲岩コースの登山口から入山。階段を登きるといきなりの岩場の急登となる。しかし木の根っこや枝が道沿いに多くあるのでそれぞれを掴むことができ、結構登り易い。名前を付けるほどでもない「不動岩」を過ぎるとやっと視界の開ける展望岩に到着。目の前に「大天井岳」、「不行岳」、「三峰岳」が、「地蔵岳」はちょこっと顔を出しているのが見える。小さな平坦部の行者堂跡を通過、まだ急登は続くが道の真ん中にあるに大木に赤字で「ガンバレ」と書かれているのに励まされる。
初めてのロープの鎖場を登り、オーバーハングしている「出雲岩」が現れると、この場所だけは記憶に残っている。足元は岩で歩きにくい。ここから大きく右に回り込んで次から次へと名所?が続く。大岩で挟まれた5m位の長さの「セリ岩」では小さなリュックのため何とか通ることができる。少し太めの方は右側に「見晴らし岩」経由の迂回路もあるので安心を。この後、岩稜の細い溝を異常に太い鎖を使って登る登りきるとやせ尾根の「馬の背」となる。鎖やロープで急登を登りきると大天井岳で、ここで昼食とする。南側には明神山や七種山が展望できるし瀬戸内海も見える。東側の遠くには笠形山も望める。
登山口 左手から登り、右手で下山→ | いきなりの岩場の急登→ | 変哲もない不動岩→ |
展望岩→ | 展望岩からは大天井岳、不行岳などの絶壁が→ | 何も無い行者跡岳→ |
赤ペンで「ガンバレ」の書き込みに励まされる→ | 最初の鎖場→ | オーバーハングした出雲岩を見上げる→ |
覗き岩→ | セリ岩→ | 馬の背→ |
岩稜での鎖場→ | 次々に現れる岩稜→ | 祠がある大天井岳→ |
急激に下っていき鞍部となると左側にある地獄岩に到着。裏側に回ると何にも補助は無いもののルートは2通り在りそうで、5mぐらい登ると岩の上に立つことができそうである。折角なのでトライする。結構、簡単に登ることができた。地獄岩上部からは「鹿ヶ壺」へ縦走する稜線を見ることができる。真下は絶壁である。展望を堪能して地獄岩からいざ下ろうとしたが突起部分が数少なく取っ掛かりが無いため滑り落ちそうで少し難儀する。
雪彦山と虹ヶ滝への分岐で右に折れ虹ヶ滝へと下っていくがかなりの急登である。直ぐに上級者コースと一般者コースに分かれているので一般コースをロープを使って下っていくと10m位下で上級コースと合流する。上級コースを見上げると確かに一枚岩を急激かつ直線的に下っていくのだが鎖があるので何とか私でも下れそうである。次回はトライしてみよう。更に下っていく途中には右下に目をやると地蔵岳頂上が見えている。
やがて右側に地蔵岳への分岐があり、ついでなので登ってみることにする。ここも岩面には手掛かりになりそうな物は少ないが何とか「地蔵岳」の頂上に到着。頂上には一本松の幹に「地蔵岳」の表札が掲げられている。ここからは南側に不行岳の絶壁が見られその左側先には三角状の笠形山が望める。やはり足元は断崖絶壁となっているが東稜から登ってくるルートがある。ここでも下りるのに難儀する。地獄岩では落ちても問題ない程度の場所であったがここでは崖下まで落ちそうなので慎重に下っていく。
右側に先ほど登った地蔵岳の絶壁を見上げながら何か所の難儀場所を鎖やロープでどんどん下っていき 「虹ヶ滝」到着。この時期、水量はあまり多くは無いが澄んだ奇麗な水が流れている。当初はここから「新下山道」で雪彦山、鉾立山に向かう予定であったが時間的に遅くなったのでここで下山することにする。「コーモリ沢」の反対(東側)の先には峰山方面や「大曲」を経由して下っていく道が見えているが大回りとなるので時間を短縮するために直接、沢沿いに下るルートを選択する。しかし地図上では沢の右岸(西側)にルートがあるようだがちょっと見では、見当たらなかったので沢の左岸(東側)に歩き易そうな雰囲気であったのでそこを下っていくことにする。
これが選択ミスで藪などは無いもののどんどん勾配がきつくなっていく。やはり谷筋道は闇雲に入っていくべきでは無い。仕方ないので「出合」までの距離半ば頃に沢を横切り右岸(西側)に行くとマーキングが現れる。これが「コーモリ沢」の右岸(西側)の登山ルートのようである。道は不鮮明であるが赤いテープやペンキでしっかりと案内されている。
沢を渡渉すると「出合」となり、「大曲」からのコースに合流する。もう一度渡渉すると右には後方に続く道がある。多分「三峰岳(さんぽうだけ)」、「不行岳(ゆかずだけ)」、、「地蔵岳(じぞうだけ)」にクライミングしにいくためのルートであろう。植林帯をどんどん下っていく。左側に巨大な鉄パイプが組まれた堰堤を見ると道は林道となり、今朝の登山口の横に出る。
大天井岳から鉾立山を見る→ | 天狗岩を制覇→ | 一般道コースを選択→ |
一般者コースと並行しているコース→ | 次々に難コースを下っていく→ | これから登る地蔵岳頂上と一番奥に笠形山→ |
地蔵岳に登頂→ | 地蔵岳から東側の眺望→ | 地蔵岳で不行岳をバックに→ |
厳しい急坂を下る→ | 更にロープで下っていく→ | 右側に地蔵岳を眺めながら下る→ |
虹ヶ滝への厳しい鎖場→ | わずかな水が落ちる虹ヶ滝底から見上げる→ | 沢の東側にあるかつらの大木→ |
沢の東側の急坂を適当に下っていく→ | ようやく出合に合流して沢を渡渉→ | 左に鉄組の堰堤→ |
下山口に到着 |
久しぶりに登ったがこんなに岩場が多かったとは。帰りは雪彦温泉(800円 高い!)で汗を流して帰途に就く。コース上にはトイレは無し。
地図でコースを見る 所要時間 5:20 水平歩行距離 9.9Km
【日 時】 | 2018年11月24日(土) |
【山 名】 | 雪彦山 915.1mH 鉾立山 952mH |
【山 域】 | 兵庫県雪彦峰山 |
【天 候】 | 晴れ |
【メンバー】 | もりごん、にっしゃん、Mickey-son 3名 |
【コース 】 | 千寿の水(305mH)10:35→堰堤(365mH)10:45→大かつらの木(480mH)11:00→げんこつ岩(525mH)11:30→カニワ城壁(600mH)11:45→つづれ滝(605mH)11:50→#11鉄塔(675mH)12:00→#12鉄塔(825mH)12:20→尾根(880mH)12:35→#13鉄塔(915mH)12:50→虹ヶ滝分岐(942mH)13:00→鉾立山(952mH)13:10〜13:50→ドロカベ分岐(875mH)13:55→雪彦山(915.2mH)14:10→大天井岳分岐(825mH)14:20→千畳平(575mH)14:50→風穴分岐(550mH)15:00→風穴(560mH)15:15→割石(415mH)15:35→千寿の水15:55 |
本日は雪彦山の東カニワ渓谷を遡って鉾立山→雪彦山→千畳平→千寿の水と時計回りの周回路を歩く。
野里駅で仲間と待ち合わせをして、県道411、430号線と北上して、林田川沿いに走ると「やすとみグリーンステーション」の鹿ケ壺山荘に到着。ハイキング地図を頂いてから林田川沿いに走行して2つの支流が合流する所にある広場に駐車して出発の準備をする。「千寿の水」の汲み取り個所は30m程先にあり、20リッタータンクを持った人達が水を汲みに来ている。待っていても切りが無いのでチョットお願いして持ってきたペットボトルの水を入れ替えさせてもらう。
まずは渓谷の左岸を歩き始める。気温は7℃と少し肌寒い。手袋をはめて舗装された幅広い林道を左に東カニワ渓谷や周りの紅葉をを眺めながら落ち葉を踏みしめながら緩やかに歩いていく。橋を渡り、右岸に。ここで鉾立山まで4400mと案内されている。もう一度橋を渡り、左に堰堤を見かけると道幅は少し狭くなる。この辺りの渓谷の岩は青白い色をして紅葉とのコントラストが美しい。右手に姫路市保存指定の天然記念物「関の大かつらの木」の案内があったので見学のため急なコンクリート製丸太の階段を登っていく。100m程登ると正面のゴロゴロした岩が多い谷に幹が何本も伸びている2株のかつらの木がそびえて立っている。この登りで体が十分温まったので上着を脱ぎ長袖のシャツになる。
元の林道に戻った後、しばらくすると建築用足場でできた岩沿いの渡り階段を通過すると舗装路は無くなり、山道となる。しかしあちこちで道は寸断されたり、倒木が道を塞いでいたりして相当荒れている。マーキングテープがあるが現状にはそぐわない。先の様子を見ながら適当に沢を歩いて高度を上げていく。途中、丸太橋が2か所あるが最初の橋は渡れたが2回目の丸太橋では支柱が外れたりしているので安全のために迂回する。その後も何回か渡渉を繰り返し、カニワ城壁、鏡岩、つづれ滝と次々に見所を見て上流へ。鉾立山まで2.2Kmの表示。沢を離れてから急登を登っていくと左手上方にに#11鉄塔が見えてくる。
#12鉄塔までは急登の巡視路用プラ階段を登らなければならない。到着すると鉄塔周りはネットで囲われている。ネットを潜り抜け鉄塔下に立つと後ろ側(南側)に展望が開け、鉾立山や雪彦山が望める。尾根筋に合流してから馬酔木が生い茂る道をかき分けながら進んでいく。前方に鉄塔を眺めながら峰山への縦走路に合流後、紅白に塗装された#13鉄塔に到着。ここからは東側の展望が開け笠形山や千が峰が見えている。鉾立山まで1.1Kmの表示。
足元がシダなどで不明瞭な道を進み、左に虹ヶ滝への分岐案内と石柱があるピーク942mとなる。直進してすぐに南方面の展望地が現れるがあまり視界は広くは無い。背後に方位板が設置されて明石大橋、七種山、書写山、明神山などが記載されている。名前の照らし合わせには振り向いて確認しなければならない。なんとかならないのか。5分足らずで鉾立山頂上となる。先客がおられていたのでこれ幸いと登頂記念撮影を撮ってもらう。ここにも北側の山々(三室山、藤無山、曉晴山など)を記載した方位板が設置されている。今回は方位板は前方にあるのでOK。雪で白くなった氷ノ山も確認できる。しかし前方の木々を切らないとその内に展望が隠れてしまうであろう。ここで遅い昼食(インスタントのおじや)とするが食事後に女性の団体が登ってこられたので早々に退散することにする。
「千寿の水」手前に駐車→ | 落ち葉の舗装された林道を進む→ | 右奥にある「大かつらの木」に立ち寄り→ |
「大かつらの木」→ | 危なっかしい階段を上る→ | 倒木が多い沢沿いの道→ |
げんこつ岩→ | 沢の中を進んでいく→ | 丸太橋を慎重に→ |
標識で沢から左に離れる→ | 鉄塔#12で視界が広がる→ | 急登の後、尾根筋に到着→ |
#13鉄塔からの展望→ | ピーク942で分岐 左は「虹ヶ滝」へ→ | 鉾立山頂上→ |
鉾立山頂上からは薄暗い植林帯に入り、どんどん下っていく。鞍部になると左に虹ヶ滝、ドロカベコースへの下山道が現れ、急登を登り返すと雪彦山頂上となる。木立の中の頂上であるのですぐに立ち去り、先を目指して下っていく。次の分岐で直進は大天井ヶ岳(682m)だが右に折れ尾根から外れて沢沿いに「千畳平」に向かって下っていく。この道も荒れて小岩が多く歩きにくいが幅広い沢筋である。慎重に下っていく。きれいな苔むした小岩が多く現れる。八ヶ岳の雰囲気のようである。
「千畳平」手前からは広葉樹が紅葉しており良い雰囲気となる。「千畳平」は小高い丘になっており、広い芝生の中にテント場を設けられているが使われているような形跡はない。この周りも紅葉がちょうどよい時期で赤や黄色で目を楽しませてくれる。舗装された管理道を少し下っていき、「風穴へ近道」の標識で左に折れ、遊歩道に入っていく。しかし、もっと楽なコースかと思ったが意外にも何度かのきつい階段のアップダウンがあり、予想以上に時間がかかってしまう。
ピーク付近で「風穴」の案内標識があり、周りが鎖で囲まれた小さな穴が2カ所開いている。鎖を乗り越えて(マネしないように)穴に手をかざすと暖かい風が吹き上がっている。横の説明板では夏場には反対に穴の中に空気が吸い込まれると書かれている。ここからつづら折りに下っていくと管理道に出会う。「割石」の案内で右に折れて200m位戻って管理道を離れ、左側に入り込み下っていくと大石が現れる。「割石」である。確かに大石が縦に2つに割れている。風穴の落とし子と書かれているので先程の風穴と関係しているのか?見学後、管理道に戻りそのままドンドン下っていくと「千寿の水」汲み場の上流に出て登山終了。
分岐 左に折れるとドロカベコースへ→ | 雪彦山頂上→ | 「千畳平」分岐で右へ 直進は大天井岳へ→ |
植林地帯を沢沿いに下っていく→ | 「千畳平」手前の紅葉→ | 「千畳平」手前の紅葉→ |
芝生とテント場がある広々とした「千畳平」→ | 見事な紅葉→ | 暖かい風が吹き上がってくる「風穴」→ |
風穴の落とし子 「割石」→ | 後は管理道を下って「千寿の水」へ |
鉾立山から北側の山々 |
トイレは鹿が壺山荘と千畳平にある。竹の湯(700円、シニア600円))で汗を流して帰宅。
所要時間 5:30
【日 時】 | 2006年04月23日(日) |
【山 名】 | 雪彦山 915.1mH 大天井岳 811mH |
【山 域】 | 兵庫県雪彦峰山 |
【天 候】 | 曇り |
【メンバー】 | 白馬夫婦、知加良、和田、西、揖場(奥さん)、Mickey-son 8名 |
【コース 】 | 鹿ケ壺山荘(240mH)8:45→尻の滝(280mH)8:55→鹿ケ壺(290mH)9:00→作業道(460mH)9:25→千畳平(650mH)9:40→雪彦分岐(845mH)10:35→ピーク(870mH)10:50→天狗岩(875mH)11:00→大天井岳(811mH)11:10〜12:00→天狗岩12:10→ピーク(870mH)12:20→千畳平12:55→千畳滝(535mH)13:20→風穴分岐(480mH)14:40→三ケ谷滝(420mH)13:50→林道出合(385mH)14:00→鹿ケ壺山荘14:15 |
明石から第二神明、姫路バイパスを利用し、太子東から国道29号線を北上し安志南の交差点を右に関方面に進み、林田川沿いに走ると1時間40分ほどで「やすとみグリーンステーション」の鹿ケ壺山荘に到着。ここに車を止め出発の準備をする。夢前側からのコースと違い駐車代は不要である。まだ早いためか先客は誰もいないし山荘も開いてはいないが人なつこい柴犬が一匹まとわりついてくる。少し戻って左手の橋を渡り、ハイキングコースの道をキャンプ場方面に歩いていくとすぐに滝に出会う。このあたりの道は観光客のために良く整備されて階段と安全策が施されている。まだ犬はついてくるので追い返そうとするがなかなか帰らない。一番下流の尻の滝につくとそこからは次々に滝が現れる。いずれもなめらかな岩(石英粗面岩)の上を這う滝である。それぞれの滝壺に名前の付いており、尻壺、五郎在壺、雑桶壺、駒ノ立洞、五郎田壺、、底無、おはぐろ壺、最後に鹿の寝姿をした鹿ケ壺(しかがつぼ)を過ぎると直進方向にも道が整備されているが(本来のハイキングコースである)、標識に従い進路を左に取る。すぐに作業道に出合い、しばらくは林道を歩いていく。緩やかな尾根筋の道の周りには大きな三つ葉ツツジがあちこちにピンクの盛り花を咲かせている。
千畳平は広々とした芝生広場(トイレ有り)となっており、開放感がある。ここまでは車でも来られるように道が整備されており、キャンプサイトとなっている。テント場にはあまり情緒はないがコンクリートで整備されており水場もある。。周りには桜が多く、ただ一本、今が満開の桜が咲いている。この道のヘアピンの奥に雪彦山への登山口があり杉林の中を谷沿いに緩やかに上っていく。やがて灌木帯に入ると途中にはきれいに苔むした大小の岩が転がっている。ツル科の木も多い。沢をはずれると杉林となりかなりきつい直登りとなるがこれを上りきると境界尾根に出る。左に行くと雪彦山方面で本日は右に折れ大天井岳を目指す。鉾立岳まで1380m、雪彦山まで480m、大天井まで682mと細かい数字で案内がある。ここからは多少のアップダウンの尾根道である。コブシに似たタムシバの花も見かける。地蔵岳への分岐道を左に、天狗岩を右に見てしばらくすると大天井岳頂上である。本日は早朝まで雨であったためガスがかかり視界は皆目である。ここで昼食とする。ホッケの一夜干しを焼いている人がいる。
昼食後来た道を戻り、千畳平まで戻る。視界は良くなってきており、正面に西側の山並みが見えてくる。右に折れ少し下ると通行禁止の立て札が立てられていたが無視してそのまま予定していたコースを進むことにする。こういう輩がいるから遭難事故が起きるのであろう。階段状の道を沢沿いに下っていく。やがて右側に千畳の滝の案内標識が現れ、少し入り込むがあまりよく見えない。少し足場が悪いが沢の反対側に慎重に渡るとその全容が現れる。だんだん去年の台風による杉の倒木で道が遮られている箇所が多くなる。右側に風穴、展望台方面への登りの登山道が現れ、更に進むと土砂崩れのため道が寸断されている。しかし森林作業のための迂回路が造られており、ここを進むと足下に落差20mの三ケ谷滝(みかだに)が見える。この山の滝はすべて滑滝である。林道に出るとふれあいの館がある山荘の裏側に到着。帰りは29号線沿いの花温泉で汗を流す。このあたりはほたるが飛び交うらしい。
所要時間 5:40
【日 時】 | 1999年05月22日(土) |
【山 名】 | 雪彦山 915.2mH 大天井岳 811mH |
【山 域】 | 雪彦峰山 |
【天 候】 | 晴れ |
【メンバー】 | 白馬夫婦、水田、山崎、井上、池田、相良 、Mickey-son 8名 |
【コース 】 | 駐車場9:00→大天井岳10:45〜11:30→雪彦山12:20→鉾立山12:35→三辻山分岐→虹ケ滝14:10→駐車場14:40 |
夢前町側から登るコースであり、駐車場手前、数百メータ間にはシャゲの花の群生があり今が満開。駐車場(料金500円)に車を止めて橋を渡ると登山受付小屋があり、入山届けを出した後、左側の登山道に入る。すぐ急登が始まる。途中不動岩、展望岩、たかさ30mの出雲岩(いずもいわ ハーケン跡が多く見られる)、5m程のクサリ場、覗き岩(ここからは明神山や七種山が見ることが出来る)、馬の背(急な岩登り)など崖のトラバース、岩くぐり、鎖場、飽きない程度に楽しませてくれる。
しかし垂直の岩場が多いため注意が必要である。
雪彦山山頂は見晴らしがよくないので早めの昼食を大天井岳(おおてんじょうだけ)884mで取ることにする。ここの岩場には不動尊を祀った祠があり、木々があるため若干、見通しは少し悪いが(笠形山、瀬戸内海が望める)昼食の場所としては適している。
雪彦山、鉾立山(ほこだてやま)の縦走路に入る。 こちらの道は一転して、何の変哲もないヤブの茂った道だ。景色も見えない。 植林と雑木林の中で雪彦山の三角点は静かに鎮座していた。雪彦山を過ぎると、一層生え混みがひどくなった。踏み跡はしっかりしているが、笹をかき分けながら進む道になる。
鉾立山もヤブの中のピークだった。次のピークを下るとテープの印があり、峰山縦走と下山の分岐だ。右に折れる。
あとは沢沿いに下山するのみで、途中のなめ滝、虹ケ滝の景観は楽しませてくれるものの、荒れて厳しい道が続く。しかし、沢の水は非常に澄んで冷たくて気持ちがよい。ただし7月前後の登山では虹ケ滝付近は蛭にくれぐれも注意のこと。歩いている内に靴を伝って、はい上がってくる。血を吸われても痛みはなく、出血もなかなか止まらない。大曲(おおままがり)を経てコーモリ沢沿いの道を下る。最後の方では右手上方に遙かにそびえる不行岳(ゆかずだけ)と地蔵岳の大岸壁が見え、クライマーの姿も望める。
下山後はいつもの通り、途中にある雪彦温泉で風呂に入り(入湯料600円)、生ビール(500円)を軽くいっぱい飲んで帰路に向かう。
備考
雪彦山は日本三彦山(新潟の弥彦山(やひこやま)、福岡/大分の英彦山(ひこさん))の1つで洞ケ岳(ほらがだけ)、鉾立山(ほこたちやま)962mH)、三辻山(みつじやま)の総称で、さらに洞ケ岳は大天井岳(884mH)、不行岳、地蔵岳の三峰岳からなっている。