Mickey-sonのホーム山の部屋登山の記録→兵庫県→神前山 坂戸山 太子山

登山の記録  兵庫県

神前山(かむさきやま) 坂戸山(さかとやま) 太子山(たいしやま)登山

 地図でコースを見る   所要時間 4:40  水平歩行距離 5.8Km 累積標高は±610mH
       3Dでコースを見る

【日  時】 2023年12月25日(月)
【山  名】 神前山 333mH 板戸山 316.0mH 太子山 277.5mH
【山  域】 神崎郡福崎町
【天  候】 晴れ時々曇り
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 二之宮神社(90mH)8:30→#101鉄塔(85mH)9:00→磐座(230mH)9:00~9:10→神前山(333mH)9:30~9:40→332ピーク9:55→鞍部(峠道)(230mH)10:25→板戸山(316.0mH)10:50~10:55→展望場で昼食(270mH)11:10~11:45→#99鉄塔(270mH)12:00→太子山(277.5mH)12:10~:15→墓地(95mH)12:45→一号古墳(165mH)12:48→七面堂(115mH)12:50~12:55→二之宮神社(90mH)13:05

 福崎町の北にある里山で歴史の山「神前山(かむさきやま又はかんざきやま)」別称「千束山(せんぞくさん)」を含めた周回登山をする。この山名は諸説あり、市川の東側では「千束山(せんぞくさん)」と読んでいるそうである。

 県道405号線から播但線の踏切を渡り、民家の中を細い道で進んでいくと「二之宮神社」となり、その前にある広い駐車地に車を止めさせてもらう🙏。鳥居をくぐり、石段を上がると境内には二之宮神社の由来の説明板があり、伊和大神の息子とされる建石敷命が祀られている。右手の玉垣に挟まれた道に登山口の道標が立っている。その道に進み登山開始である。しかしそこにはツキノワグマに注意の看板が掲げられている。早朝と一人のため一瞬ギクッとする。とりあえず常備している笛を吹いて我の存在を知らしめることにする。また時々大きな声で独り言を言いながら登ることにする😅。

 神社裏手の植林帯をジグザグに登って抜けると最初は幅広い雑木林の尾根となるがピンクのマーキングがあるものの積もった落葉で道がはっきりしないのと里山によくある踏み跡らしき所が至る所にあるので適当に登って行く。やがて尾根道は一本道となるのでルート探索を気にしないで登れるようになる。足元にはドングリの実が結構、落ちているが熊に食い荒らされた形跡は無いようなので一安心する。しばらくすると道は尾根筋から外れ左にある「磐座」のピークの腹を巻いていく。多分この道は巡視路で元々はそのまま尾根筋を登っていたと思われる。紅白の#101鉄塔が正面に見えてくる。

 そのすぐ手前にある立派な道標の指示に従い、左手(南側)へ少し登り返すと「磐座(いわくら)」に到着する。磐座はなんてことない大岩であるが岩に注連縄(しめなわ)が張られ、御神酒が置かれている。磐座の横には神崎郡の由来解説が掲示されている。およそ1300年前に作られた播磨国風土記に、この岩の上に建石敷命(たけいわしきのみこと)が降り立ったので神様がいる山ということで神前山と呼ばれ、それが「神崎郡」の由来になったと書かれている。しかし実際の「神前山」はもっと北の方にある。「磐座」から南側に少し移動すると岩場があり、眼下に市川や福崎町方面の展望が開けている。樹脂製の蓋に基準点と書かれた物があるので開けてみると地籍図根三角点標石が格納されている。この基準点はその後、神前山と坂戸山でも見かける。

 鉄塔に戻ると西に#100、#99鉄塔と「大師山」の尾根が見渡せる。なだらかなしっかりとした尾根道を北に向かって登っていく。 「神前山」頂上が近づくとシダが増えてくる。「神前山」頂上では南東側の展望が開けている。六甲山系の山々も展望でき、播磨灘も見えている。道標は「千束登山口」は右と指示されている。予定の「坂戸山」に行くため反対側の左(西)に下る道に進んで行く。はっきりとした踏み跡がありなだらかで 歩きやすい。右の疎らな木を透かして 北の景色が見え隠れ。少し先で 右に開けた所があり七種三山が見渡せられる。野鳥紹介の立て札を過ぎると道は少し荒れてくる。樹林に囲まれているので道なりに 黙々と歩いていく。細い道は 真直ぐ続き、気が付いたら先は下りになっていて 正面に 鉄塔が見える。 地図で確認すると332mピークに進んでいた。間違いに気付き、引き返えす。「坂戸山」へ渡る尾根への道を探しながら登り返すと尾根筋から外れた左側(北)に かすかな踏み跡があり、周りの木々にマーキングがたくさん巻かれている。ここが 分岐である。しかしなぜ気が付かなかったのだろう。多分ほとんどの人は疑いも無く332ピークに行ってしまう道筋となっているせいであろう。薄暗い急な道をつづら折りに下っていくが北へ向かっているような気がしてこのルートで正しいのか心配になってくる。

 やがて別尾根に入り、登り返すと古い鹿除けネットが現れるのでそれに沿って進む。一安心である。鞍部になると峠道で右側(北)には池に向かう道が、左側(南)にも「直谷池」に下る道が見える。この先でまたしても間違いを犯してしまう。ここからは目の前に「坂戸山」への急激な登りが見えるが左に巻き道が見えるので楽をしようとそちらに誘われてしまう。しかしこれはどうやら杣人が歩く道らしい。その内、「坂戸山」を過ぎてしまって行く手は完全な藪化となってくる。仕方ないので枯葉に足を取られながら急斜面を尾根をめがけて這いつくばって根性で登っていく。ようやく尾根筋に出て行き過ぎてしまった尾根を戻って頂上を目指す。しかし「坂戸山」は苦労した甲斐の無い頂上である。三等三角点があるだけの全く展望の無い狭い頂上である。直ぐに引き返す。

 右側のネット沿いに歩く頃は道が荒れているが西側尾根に入ると多少のアップダウンはあるがなだらかで歩きやすくなり、下ってから少し登り返すと右側(西)に神戸医療未来大学が見え、そちらへの分岐道もある。

二之宮神社前に駐車→ 二之宮神社境内から右へ折れる→ 熊 注意表示がある登山口→
何処からでも登れる→ 紅白の#101鉄塔 左手前に折れると磐座→ 注連縄で飾られた磐座→
磐座の南にある展望所→ #101鉄塔から北に神前山を見る→ 雑木林の中の気持ち良い道→
樹脂製の中に地籍図根三角点標石→ 神前山頂上と分岐道→ 東側の市川町方面→
神前山からの眺望→
北東方面の眺望→ 北側方面の眺望→ 千束登山口への道を見る→
反対側にこれから行く坂戸山への道→ マーキングで右へ下る→ 間違えた尾根道を見上げる→
快適な下り道→ 鞍部の峠道で北側が開ける→ 巻き道のはずが杣道に入ってしまった→
急斜面を這いあがってきた→ 三等三角点がある坂戸山頂上→ ネットに沿って進む→
道は荒れてくる→ 展望地で昼食→

 ピークを2つ超えた所で展望が開けた場所に出る。ここで昼食とする。左側(東)には歩いてきた「神前山」と北側に続く「坂戸山」を見ることができる。昼食後、道は羊歯藪に覆われたり、倒木に道を遮られたりする尾根道を進むとはっきり分かる分岐に 突き当たる。正面に 巡視路の火の用心の立札があり「左 右」を示しているが文字が消えている。左は多分#100鉄塔への道、右へ進むと直ぐに #99鉄塔が現われる。西に以前に登ったことのある「大倉山」や福崎東洋ゴルフ場などが見える。鉄塔の下を潜り、先へと進む。

 巡視路が終わると途端に道が悪くなる。ヤブっぽい踏み跡を進み、四等三角点:福田がある開けた「大師山」頂上に出る。何故か壊れたパイプ椅子が2個転がっている。北東側だけ見晴らしがあり、「神前山」が見える。右側(西)に「浄泉寺」方面に下る道があるがそのまま南側に下っていくと岩場が現れる。ここが「展望岩」と言われる所だろう。確かに南側の視界が広がっている。ここでも分岐があり、「七面堂」へは左側に下っていく。直進は「福崎高校」方面に下る道である。マーキングが無く、倒木があるものの踏み跡のある急斜面を尾根筋を外さないように適当に下っていくとやがて植林帯に入ると広々としたなだらかな斜面となりどの方向にも歩けるようになる。適当に下っていくが「七面堂」へは途中で左に折れなくてはいけないがそのまま南下していったため少し西側にある墓地に出て下山となる。「七面堂」より大分、南に下ってしまったことになる。周りにお寺を見かけないので何処のお寺の墓地か不明。

 「二之宮神社」に戻るため山裾を歩いていくと至る所にマーキングテープがあり太子山にはどこからでも登れるようだ。里山によくあることだ。途中で墳丘約14mの円墳「朝谷1号墳」、「妙法寺」、「七面堂」に立ち寄り、「七面堂」の裏側にある登山口も確認する。民家の中を通って「二之宮神社」に到着。

羊歯藪となる→ 更に倒木が道を遮る→ 巡視路分岐→
#99鉄塔→ 福崎東洋ゴルフ倶楽部方面→ 四等三角点がある太子山頂上→
福崎駅方面@展望岩場→  展望岩場より下山開始→  松枯れが進路を遮る→ 
植林帯の幅広い尾根→  墓地に出てきて登山終了→ 朝谷1号墳→
七面堂→

 今日も平日のため登山中は人と会わず。この季節は葉が落ちて木漏れ日があるため明るい雰囲気であり、梢越しに遠くの景色がちらちらと見えるが葉が生い茂る時期には薄暗い雰囲気であろう。
道は倒木に遮られる個所や不鮮明な箇所があるので慎重なルートファインディングが必要である。
 結局、道中、熊の糞は見かけることが無かったので生息している可能性は少ないのだろうが昨今の熊の被害のニュースを聞いていたので登山中は安全のため独り言や口笛を吹きながら登る。

千束登山口から展望岩への登山

 地図でコースを見る   所要時間 1:00  水平歩行距離 1.5Km 累積標高は±190mH

【コース 】 千束登山口(90mH)13:25→洞窟(170mH)13:35→展望岩下部(190mH)13:40→展望岩上部(200mH)13:45→千束登山口(90mH)14:15

 折角ここまで来て時間的に余裕があるのでついでに千束登山口から「展望岩」を見に行くことにする。

 二之宮神社から車で播但線の線路際まで出て、線路沿いにある未舗装路を1kmほど走り、水量も無いので動いていない水車を2つを見かけるとその横に小さな空地がありここに車を止める。そこには大木のムクノキ、町指定重要文化財「法界萬霊塔」があり、どうもこの道は水車や「法界萬霊塔」の見学道となっているようだ。

 すぐ先の踏切付近で水路を渡り30mほどで千束登山口となる。笹の中に標識があり、その先に目印として黄色のテープが巻かれている。しかし一歩足を踏み込むが周りを見渡しても登山道らしきものは見かけることは無く、小木が生い茂っている。仕方がないのでそのまま突っ込んでいく。しばらくは植林帯を登っていく。相変わらず、マーキングは見かけ無いが左側にある谷筋に沿って登っていくのが正解みたいだ。

 やがて右方向にマーキングを見かけるようになり、しばらくはマーキングも見かけないので彷徨いながら落葉のある道なき道の滑りやすい急斜面をジグザグに登っていく。その内マーキングを見かけるが道は判然としないため度々進路を見失ってしまう。やがて左に大きな洞窟を見かける。中を恐る恐るのぞき込むが冬眠の熊はいないので安心。奥行きは3mぐらいだろうか。しかし中まで入ろうという気持ちは起こらない。私の故郷でも見かけることがある防空壕ではないだろうか。

 相変わらずの道を登っていくと道は展望岩の下を通るように付けられていて見上げるような大きな岩稜の絶壁の真下に出る。マーキングに従い、回り込んで登っていくと今度は先程の岩稜の真上に出る。下を覗くと断崖絶壁で足がすくむ。見物を終え、稜線まで登ろうと更に足を進めたが急な斜面を見て心が萎えてきたのと疲れてきたので諦めて引き返すことにする。登る時はマーキングテープを見失うことがあったが下りは不思議と確認できる。

 登山口ではイバラに引っかかってえらい目に遭う。

千束登山口手前にある水車→ 椋木(ムクノキ)の巨木→ 千束登山口→
何処でも歩ける→ 洞窟(防空壕?)→ 見上げる展望岩
展望岩の上部

元に戻る   山に戻る  Mickey-sonの趣味に戻る