Mickey-sonのホーム→山の部屋→登山の記録→兵庫県→百丈岩 鎌倉峡
所要時間 5:50 水平歩行距離 6.4Km 累積標高 ±667m
【日 時】 | 2021年1月28日(木) |
【山 名】 | 百丈岩 292.2mH 鎌倉峡 |
【山 域】 | 神戸市北区道場町 |
【天 候】 | 晴時々曇り |
【メンバー】 | Mickey-son 1名 |
【コース 】 | やまびこ茶屋手前駐車(160mH)9:45→やまびこ茶屋(165mH)9:55→鎌倉峡右岸(120mH)10:00→出合(210mH)11:50→ゴルフ場下(205mH)112:20→谷底、ガレ場下(260mH)12:35→展望所(330mH)12:45~13:25→南尾根分岐(345mH)13:35→百丈岩展望所(230mH)14:05→やまびこ茶屋(165mH)14:15→静ヶ池分岐(250mH)14:25→百丈岩(270mH)14:30→百丈岩頂上(292.2mH)14:32→百丈岩(270mH)14:40~:45→南尾根分岐(245mH)15:00→やまびこ茶屋(165mH)15:10→上級者コース(240mH)15:10→百丈岩下(225mH)15:20→やまびこ茶屋(165mH)15:30→やまびこ茶屋手前駐車15:35 |
渓流と岩場歩きを楽しむため西宮市の奥にある「百丈岩」 「鎌倉峡」に向かう。コースはまず「やまびこ茶屋」から「鎌倉峡」を遡上して出合で南尾根に入り「百丈岩」に登る基本、反時計回で歩くことにする。県道327号線から「船坂川」沿いに南下して舗装されてはいるが車一台だけがやっと通れる細い道で新名神高架下を通過して「やまびこ茶屋」手前の道路脇に車を止める。
舗装路を少し歩いて行くと早速梢越しに「百丈岩」が覗いている。ひっそりとした「やまびこ茶屋」に到着すると「百丈岩」と彫り込まれた岩が迎えてくれる。左にある池の方向は「百丈岩」方面である。先ずは「船坂川」沿いに渓谷歩きをするために「鎌倉峡」を目指す。道は右岸沿いに更に続いているが直ぐに右に鉄階段で河原に降りられるようになっているのでこれが「鎌倉峡」の始まりと思い右岸の河原に下りる。前方のコースの様子を見ると左岸が歩き易そうなので早速、対岸に渡ることにする。ネットでは「滑る」の文字が氾濫していたので点々と転がっている小岩の上を慎重に踏み石を選びながら飛び越していくがバランスが崩れそうになる。体勢確保のためにやはりストックを持ってくるべきであった。
しばらくは左岸を遡上していく。2、3日前の雨で水嵩が増しているのか渡渉するための石が水中に没しているので渡渉できる箇所が限られてくる。両岸の岩(凝灰岩?)は結構グリップ力は有るが湿っている部分は苔むしていて確かに滑り易い。ドボンに気を使わなければならないので歩みはどうしても遅くなってくる。そのあたりに転がっている枯れ枝を見つけストック代わりに利用する。案内テープを確認しながら時々は対岸を観察しないと渡渉個所を見逃すことになる。
鎌倉峡は右岸、左岸を含め、何箇所か斜面壁を越えなければならない所があるが、そこには鎖やロープが付けられている。また時々渡渉しなければならないが左岸はその気になれば高巻きしながらでも歩くことができるが右岸のほうが一般ルートでロープや鎖が整備されているので、そっちを行く方が無難である。増水していなければ渡渉個所を逃しても他に渡る箇所あるので支障はない。所々には鎖、ロープ、埋め込み足場があり結構、緊張感のある渓流歩きである。しかし船坂川には色々な上流からのゴミが散乱しており、あまり雰囲気はよろしくない。水の色も少し白みがかっており、これが本来の色か生活水によるものか分からない。
左岸に移動して川の流れが二度目に大きく右に迂回してから進んでいくと立派な「太陽と緑の道」の立て札が現れ、その下に平田配水場と書かれている。鎌倉峡通過には1時間50分かかったことになる。
ここが静ヶ池コースへの「出合」分岐点となる。静ヶ池コースに入るには地図上ではここで右岸に渡らなければならないが明確な表示が無い上、渡渉できるような浅瀬も無い。少し先に進み一旦、支流沢を横切ってから更に船坂川左岸を遡上しなければならない。30m位遡上すれば浅瀬があるのでそこで飛び石を使って「船坂川」を渡渉してからその右岸を少し下って出会いの標識が対岸に見える所で右手に登山道が現れる。
しばらくは「神戸グランドヒル」ゴルフ場の境界用の有刺鉄線沿いに登山道を登って行く。案内テープはほとんど無いがしっかりとした道なので迷うことは無い。登り切り、急激な坂を下って行き、沢を渡ると正面に崩落したザレ場が見えてくる。道は崩落によって失われているのでこの急登のザレ場を登って行き、途中で左側への登山道を見逃さないようにして折れて本来の登山道に戻らなけれなならない。登り切った先で展望地が左手に現れるのでここで昼食とする。ここからは西は三田市内から南には六甲山系が一望できる。眼下には「神戸グランドヒル」ゴルフ場で楽しんでいるゴルファー達が見える。休憩するには絶好の場所である。
やまびこ茶屋→ | ハイキング道に入る→ | 船坂川右岸に降り立つ→ |
左岸に渡渉→ | 滝もある→ | 廃屋?で右に大きく蛇行する→ |
左岸沿い→ | 右岸歩き→ | 深い渓谷を進んでいく→ |
細い切れ込みを歩く→ | 両岸の岩壁がせまってくる→ | ロープでクライミング→ |
高台から渓谷を見下ろす→ | 打ち込み鉄足場とロープで這い上がる→ | さらに試練は続く→ |
渡渉箇所 右岸から左岸へ→ | 振り返ると百丈岩→ | 鎌倉峡終点→ |
出合で標識と地図→ | 出合標識前では渡渉できない→ | ゴルフ場横のしっかりした道→ |
左手に百丈岩→ | ザレ場を登り左に折れる→ | 展望地で昼食→ |
緩やかな尾根筋を進んでいきピークを2つ過ぎての下り途中で木に掲げられた小さな標識が現れ、「やまびこへ近道」と書かれている。これが「南尾根」である。表示に従い、左に折れて尾根筋を変更して南尾根を「やまびこ茶屋」へと下っていく。途中にある展望地からは「百丈岩」全体を眺めることができる。急坂をジグザクに下っていくと「やまびこ茶屋」の横に出る。
茶屋の前から左に進んで池の横を通ると直ぐに看板が現れ、左は一般コース、直進はロッククライミング(上級者)と書かれている。惑わず左に折れる。やがて道は垂直の岩場となりロープや鎖が設置されている。これが一般道かいな?道場駅方面への分岐を左に見て右に折れていくとやがて道は尾根筋となり、道はなだらかになり正面に「百丈岩」がドーンと現れる。まずは「百丈岩」を素通りして四等三角点のある頂上を目指す。その先にあるピークには四等三角点三角点(水久野)がありその先にも「静ヶ池」に至る道が続いている。、それも確認してから再度、百丈岩に立ち寄る。
百丈岩は二つの巨大な岩峰からなっており、高さ60mと言われる上から見下ろすだけでも足がすくんでしまう。ロッククライミングの練習場としても有名なのでクライミングしている姿を見てみたいと思っていたが残念ながら本日は誰も居ない。百丈岩の頂上は、真中の切れ込みを挟んで二つに分かれている。先端の趣のある松を従えたローソク岩の場所に行くには、両端が切れ落ちた部分を越えていかなければならない。石鎚山の天狗岳のスケールダウン版である。その先に立ってみたい気持ちは山々ではあるが年寄りには無理だと判断して行くのをあきらめる。ローソク岩の上には色とりどりのロープが束ねられているのが見える。百丈岩の頂上からは、一大パノラマが楽しめる。南に六甲、北に北摂の山々が一望できる。先程越えてきた、鎌倉峡の切れ込みも、南側足下に沢音と共に確認できる。
下山後ロッククライミングコースを確認するために谷合を進んでいく。だんだん坂がきつくなってくる。クライマーの道であるので流石に補助ロープなど無い。浮石が多い急登をようやくローソク岩のふもとにたどり着く。見上げて見るがよく登る気になるなぁと感心してしまう。渓谷と岩稜を十分楽しんで帰路に就く。
尾根筋をゆったりと歩く→ | 南尾根コースに入る→ | 左側に百丈岩の全景が見える→ |
やまびこ茶屋奥に降りてくる→ | 一般コースの左に折れる→ | 早速の崖登り→ |
次々に試練が→ | 分岐→ | 目の前に百丈岩のローソク岩→ |
百丈岩頂上→ | 反対側からの百丈岩→ | ローソク岩手前で→ |
百丈岩から新名神高速道を見る→ | 百丈岩下から見上げる→ | 反対からも→ |
町近くにこんなに渓谷と巨岩峰の秘境があるなんてびっくり。鎌倉峡はテレビで見た「大杉谷」を小さくした感じである。