Mickey-sonのホーム山の部屋登山の紀行→兵庫県→愛宕山、深山、日光寺山

登山の記録  兵庫県

愛宕山(あたごやま) 深山(ふかやま) 日光寺山(にっこうじさん) 登山

地図でコースを見る  所要時間 6:20  水平歩行距離 9.6Km 累積標高 ±750m

【日  時】 2020年5月28日(木)
【山  名】 愛宕山 308mH 深山 408.0mH 日光寺山 408.4mH
【山  域】 兵庫県加西市畑町
【天  候】 晴れ
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 高峯神社前(120mH)9:45→高峯神社125mH)9:50→愛宕山分岐(140mH)10:00→ゆるぎ岩分岐(190mH)10:20→ゆるぎ岩(190mH)10:10~:18→ゆるぎ岩分岐(190mH)10:20→尾根出会い(300mH)10:35→愛宕山頂上(308mH)10:35~:40→337ピーク10:45~:50→愛宕山頂上(308mH)10:55→尾根出会い分岐(300mH)11:00→愛宕山分岐(250mH)11:05→林道出会い(240mH)11:05→294ピーク11:20→深山頂上(408mH)11:45~12:30→日光寺山登山口(560mH)12:35→早戸分岐(405mH)12:45→動物捕獲檻(350mH)13:05→林道出会い(335mH)14:00→日光寺山電波塔(380mH)13:35→日光寺山頂上(408.4mH)13:40→林道出会い(335mH)14:00→早戸分岐(405mH)14:25→奥池分岐(350mH)14:50→林道出会い(150mH)15:20→河上稲荷神社鳥居(140mH)15:25→河上稲荷神社(160mH)15:35~:45→河上稲荷神社鳥居(140mH)15:50→防獣フェンス(135mH)15:55→高峯神社前(120mH)16:05

 以前から県道23号線道を通る時に「ゆるぎ岩」の案内を見かけて気になっていたのでどんな物かを確認するため北条町の北にある山を登りに行くことにする。予定では「ゆるぎ岩」を見物した後、愛宕山に、更に深山と日光寺山、早戸を反時計回りに巡ることにする。畑交差点より北上して道なりに進むと高峯神社の手前にある防獣フェンス前に到着。ここの路肩に車を止めさせてもらう。

 防獣フェンス扉を開けると石鳥居の先は高峯神社の大きな境内となる。高峯神社を中心に「畑町 歴史の森」の散策の案内がされて色々なコースの遊歩道が整備されている。案内通りに本殿の左から進入していく。道は散策路のため整備されて幅広い。緩やかに登っていく。途中に右側に「愛宕山頂上」の案内が在るが「ゆるぎ岩」を見物するため素通りしていく。左側には「奥池」とそこから流れ出る石垣で整備された導水路が見えるようになる。別ルートの愛宕山山頂への案内が現れた後、「ゆるぎ岩」のショートカット道が右側に現れるが土砂崩れのため通行禁止と表示されている。推奨されている道とはその差、130m/4分である。

 直進して2回ヘアーピンカーブを過ぎると「ゆるぎ岩」へは右に折れるように案内がある。登っていくと正面にしめ飾りが付いた高さ4mはある大岩が二つ立っている。長年、気になっていた「ゆるぎ岩」ではあったが何処にでも在りそうな岩(チャート)であり拍子抜けである。動かないと思っていても一応押してみる。説明書きにあるように邪心が在る人間なので当然ぴくりとも動かない。岩の最上部を押すのが良いかもしれない。

 「ゆるぎ岩」を見学した後、先ほどの分岐まで引き返し、右に折れて歩みを進める。左上方に「深山」にある赤白の鉄塔が見えてくる。次の分岐で右に折れて「愛宕山」頂上を目指す。直進は「車道と」書かれている。ここからは樹林帯の中、丸太階段の急登となる。休みながら登っていくと行先が明るくなって尾根出会いとなり前面に視界が広がっている。

 右に折れて樹木が伐採された尾根を「愛宕山」に向かっていく。周りには繁殖と蜜を求めて多くの熊蜂が飛び交っているので刺激しないように静かに行動する。少し登っていくと「愛宕山」頂上となる。すぐ先にも愛宕山より高い展望の良さそうなピークが在るので一旦下って登り返すと337ピークである。尾根出会いからここまで周りの樹木は伐採され、眼下には若井町の集落が。北方向には「日光寺山」、「深山」や「笠形山」、「千ヶ峯」を眺めることができる。展望と共に天候もカラッとしているので気持ちが良い条件が重なっている。やはり山はこうでなくちゃぁ。337ピークの先にも尾根道はしっかりとついており南東方向に続いている。また南西の方向にも赤いテープが在り、下り道が見える。

 深山へ向かうために引き返し、先ほどの尾根出会いをそのまま通り過ぎて進んでいく。何故かというとしっかりとした道が続いていたのでてっきり「深山」に行く道と思い込んでいたためである。しかしその道は支尾根に続いているのに気付き、尾根出会いの道まで戻り、下って愛宕山分岐まで戻ってから右に折れ、「車道まで2分」と書かれた方向に進んでいく。

 車道(未舗装林道)に出る。少し右に行くと赤テープでマーキングされた愛宕山からの下山道が在った。愛宕山分岐まで戻らず途中からこのルートへ入る所があったのだろうが全く気が付かなかった。林道を横切り、正面にある何もマーキングが無いがそれらしき道に突入していく。ここからはマーキングテープは在るものの倒木に邪魔されながら雑木林の中の不鮮明な道を赤い境界杭を確認しながらの登山である。クモの巣にも邪魔されるが前回の天狗山の時程ではない。登り勾配は緩やかであるのが唯一の救いである。。雑木に囲まれた294ピークを通り過ぎ、次の比較的開けたピークで進路を斜め左に取る。

 この行程は雑木林の中を黙々と登っていくだけである。最後の急登を登りきるとやっと深山頂上の保守用舗装道路に出るがその手前に二等三角点が設置されている。このコースを歩かなければ気が付かないような道路脇にある。コンクリートの建物と見上げるほど大きい赤白の電波塔(深山無線中継所)が頂上を占めており、何の登頂感もない。展望は右方向の道路突き当りの施設入り口部からの北側のみである。こちらの方が三角点地点よりも7m程高い。舗装路の照り返しもあり食事ができそうな雰囲気も全く無い。仕方ないので日陰のある三角点に戻り、昼食とするが展望も無いので味気ない。

高峯神社手前に駐車→ 広々とした境内→ 案内に従い散策路を進んでいく→
ゆるぎ岩分岐→ 左側が倒れそうなゆるぎ岩→ 分岐で愛宕山へ→
明るい尾根に出る→ 愛宕山頂上とその先にピーク337→ 愛宕山頂上から深山と笠形山→
周辺を伐採されたいる337ピーク→ 337ピークからの眺望 →
車道(林道)に出る→ 愛宕山からの別ルート下山口→ 雑木に囲まれた294ピーク→
倒木などで塞がれている進路→ シダで覆われた場所→ 最後のピークで斜め左へ→
深山の二等三角点に到着 ここで昼食→ 深山頂上からの通信施設全景→ 施設入り口からの北方向の展望→

 昼食後は点検舗装路を下って行き、右カーブ部でそのまま山中に入っていく。ここからも踏み跡が僅かにあるだけで藪漕ぎ歩きとなるので先ほどと同様、境界杭を確認しながら時々見かける案内テープに従っての尾根歩きである。茨も出てきてより一層歩き辛くなる。郡境界石のある3つ目のピークで左手に「早戸」への縦走路の分岐道となる。日光寺山までピストンしてここまで戻って下る予定のルートである。観察するとその方向に赤いテープが木に付けられている。変哲も無い場所なので帰りに通り過ぎてしまわないように目印として倒木を置いておく。そのまま直進して「日光寺山」に向かう。

 動物捕獲檻を左に見かけるとすぐ右下に幅広い林道が見えてくる。そちらを歩けば?という誘いが心に囁いてくるが折角ここまで尾根縦走してきたので「日光寺山」まで初志貫徹の藪漕ぎを選択する。そこまで意地を張る必要もないのだが!!

 しばらくするとその林道に交差するが道は切れ落ちている。どうやって降りようかとしばらく思案しながら周りを眺めていると右手方向に工事用階段が設置されているのを発見。登山者に対してそれなりに考慮していてくれているんだと感謝しながら降りていく。反対側には「日光寺散策駅」と書かれた立派な標柱が立っている。このような案内が在るのでこれからの道はしっかり整備されているのだろうと期待しながら縦走を開始するがガッカリ。いきなり狭い道のシダで覆われた今までと同じような山道である。

 藪の中の急登を登りきるとNHKやドコモの通信施設に到着。ここが到着かと思いきや日光寺山頂上は更に100mぐらい先にあるので施設を回り込んで点検舗装路に出て下ってから再び山中に入ってアンテナ群がある場所に出ると山頂の標識が在り、その奥に四等三角点があった。日光寺山頂上を確認した後、「早戸」分岐まではピストンのため来た道を戻る。一応、尾根歩きを完遂したので先ほどの林道交差場所からは藪漕ぎの尾根歩きを避けて林道を歩くことにする。歩き易い!!しかし直ぐに林道が尾根を離れるので残念ながら再び尾根に復帰して藪漕ぎの開始である。往路で確認していた分岐で右に折れ「早戸」を目指し下って行く。

 下りかけると左側に祠を見かける。このような辺鄙な場所にあるのは何故かと確認しに行く。祠からは尾根筋に道が続いてように見える。どうもこの場所が本来の下山道であるようだ。ここからは急激に下っており、ここも倒木、シダ、茨で道を遮られながら相変わらず境界杭を頼りに僅かな踏み跡をたどっていく。今度は今回初めての竹藪が現れた。次々に邪魔物が現れてくるものだ。竹枝に捕まりよろけながらも下って行く。幸いにも竹藪は10m位で終わってくれた。この付近になるとマーキングテープは見かけない。

 前方に視界が開けると足元に郡境界石が在り「奥池」に下る分岐が現れる。ここからは南方向の展望が開けており、眼下には畑町集落や遠くには少し霞んではいるが「六甲山」や明石大橋がかろうじて見ることができる。水補給して景色を楽しんだ後、右側に眼をやると赤いテープがある。予定していた「早戸」へはこのテープ方向に進まなければいけないがその先を観察すると今まで以上に道の状況は悪そうである。この頃には展望もない雑木林の中を雑木と格闘する気力も失っていたので四座獲得を諦めて「奥池」に下るルートに変更する。

 ここからもやはり雑木林の中の尾根を急激に下っている。たまにある色あせた古い案内テープも無くなり、時々顔を出す境界杭を確認しながら尾根を外さないように下って行く。広々とした植林帯に入るとなだらかになり、やっと雑木の無い林道に下ることができてホッとする。振り返っても何処が登山口か判らない。右に折れて林道を緩やかに下って行くと鳥居と「河上稲荷神社」の案内板が現れ、それに従って左に折れて重い足取りで苔むした長い参道を沢沿いに進んでいく。

 河上稲荷神社本殿の裏にある大きな岩を神体としているが苔が生えているだけで全く鏡のように見えない。裏を一回りして本殿左に横たわっている岩がそれと判る。しかし見た目には何の変哲もない岩である。しかし案内板を読んだ後、岩に目を近づけると何か表面がキラキラしているだけで案内書にあるように空や杉が映る程のものでもない。多分石英なんだろう。

 「奥池」を左に見ながら緩やかに下って行き防獣フェンス扉を開けると終了。

点検道の右カーブ地点から日光寺山へ→ 郡境界石のある分岐地点→ 左手に動物捕獲檻→
すぐ右下に幅広い林道→ 相変わらずの荒れた尾根道→ 工事用階段で下る→
立派な日光寺散策駅標柱→ シダで覆われた山道→ 通信施設に到着→
日光寺山頂上 日光寺山の四等三角点→ 意外な場所で見かけた祠→
久しぶりに歩き易い場所に出る→ 今度は竹藪に突っ込む→ このルートも荒れている→
郡境界石→ 早戸分岐で南側に眺望→ 同じような道無き道→
植林帯の下に幅広い林道が現れた→ 河上稲荷時神社の鳥居と参道→ 堰堤の手前に稲荷神社がある→
参道→ 本殿横の不動明王と龍→ 本殿の裏手の巨岩の神体と左手に鏡岩→
表面がキラキラしている鏡岩 奥池を左に見て→ 防獣フェンス

 展望は愛宕山とその先にあるピーク337だけでそれ以外は雑木林の中を倒木や茨を避けながら歩くだけの我慢の山登りであった。マゾヒスト以外はこの縦走は止めた方が良い。藪漕ぎ程度の酷い場所の写真は格闘の最中のため無し。登山後に手を見ると茨のひっかき傷だらけであった。里山は当たり外れが大きい。侮るべからずだ。
 日光寺山下にある「日光寺」の境内からは眺望が良いらしいが今回は足を延ばさなかったので判らない。
 トイレは各神社にあるだけ。

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