Mickey-sonのホーム山の部屋登山の記録→岡山県→高清水トレイル

登山の記録  岡山県

高清水トレイル 縦走登山

 地図でコースを見る  所要時間 4:45  水平歩行距離 9.5Km 累積標高は+685m -700m
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【日  時】 2021年11月4日(木)
【山  名】 高清水(たかしみず)トレイル
清水(しみず) 363.0mH 大畝山(おおうねやま) 268mH 御林山(おはやしやま) 363.0mH 
池川山(いけがわやま) 363.0mH ブナの谷頭 363.0mH 霧ヶ原(きりがはら) 363.0mH 泊州山(はくしゅうざん) 363.0mH                        
【山  域】 岡山県鏡野町
【天  候】 晴れ時々曇り一時雨
【メンバー】 白馬、ISO、Mickey-son 3名
【コース 】 人形峠登山口(735mH)8:40→弘法太子石像(780mH)8:45~:50→木材チップ道開始(840mH)9:05→清水(845.5mH)9:07→高清水高原(950mH)9:23→大畝山頂上(975.4mH)9:40→鉄塔(935mH)10:02→御林山頂上(1026mH)10:19→池川山頂上(1030mH)10:40→丸山分岐(1020mH)10:52→展望台(1010mH)11:12~11:45→ブナの谷頭(1021mH)11:50→霧ヶ原頂上(1049mH)12:04→伯州山頂上(1044.9mH)12:18→避難小屋(1005mH)12:28→本谷登山道(1010mH)12:30→避難小屋(1005mH)12:31→上の滝谷遊歩道分岐(810mH)13:00→下の滝谷遊歩道分岐(785mH)13:06→赤和瀬登山口(720mH)13:25

 以前に人形峠のアトムサイエンス館に観光に行った時に駐車場の目の前にあった「高清水(たかしみず)トレイル」の案内と登山口があって気になっていたが今回実現させることになった。その時に見た人形峠、国道482号線沿道の紅葉が見事であったので紅葉時に登ることにする。前日に観光しながら移動して宿泊してからあくる日に登る日程である。

11月3日 移動および観光

 9時半に自宅を出発して姫路バイパス~播但道~中国道で津山ICで下り、津山城を観光して津山名物の「ホルモンうどん」で昼食とする。「ホルモンうどん」も長年食したいと思っていたがこれもようやく実現できた。その後、「奥津渓谷」に移動して渓谷沿いの紅葉を鑑賞しようとしたのだが生憎、祭日であったため多くの観光車で駐車する場所が無く、ようやく最上部の駐車場に止めることができた。このため下流側にある渓谷歩きはできず、大釣橋付近だけの散策となる。しかし紅葉は真っ盛りで充分堪能できたが宿の人が言っていたように今年の紅葉は夏の異常気象のせいかもう一つの感がある。

 奥津渓谷から国道179号線で奥津温泉郷を左に見て15分程で山間部にある国民宿舎「いつき」に到着。この周りもきれいな紅葉が目を楽しませてくれる。早速、ひと風呂浴びてから夕食を堪能。明日の昼食用に弁当(600円)を宿に依頼して明日への英気を養うため早めに就寝する。

津山市のホルモンうどん→ 奥津渓谷の大釣橋付近→ 国民宿舎「いつき」→
国民宿舎「いつき」周りの紅葉→ 「いつき」の夕食時→
 
「いつき」の部屋→ 朝食

11月4日 高清水トレイル

 朝食を7時に取り、宿泊している他の登山者達と一緒に「いつき」の無料サービスである宿のマイクロバスと各自の車が縦走して赤和瀬(あかわせ)登山口に向かう。国道482号線から右に折れると赤和瀬渓谷となり、渓谷を右に見ながらワインディングロードを走っていく。ずーっと見事なブナ、ナラ、ミズナラの紅葉渓谷が続いており、奥津渓谷よりはるかに素晴らしく見応えがある。ただし遊歩道は無く、道路を歩くしかないが車、人出はほとんどなく静かにゆったりと紅葉を鑑賞できそうである。車中からの眺めなのが残念である。3Km程の距離の赤和瀬渓谷を抜けて盆地に入ると集落となり、民家や田んぼが多くなる。この辺りは1m程雪が積もるそうである。

 赤和瀬登山口に到着して各自の自家用車を駐車させ、みんなでマイクロバスに乗り込み15分程で人形峠に到着、ここから登山を開始する。その後、赤和瀬登山口に下山して各自、車で帰路につく算段である。宿のサービスが無ければ乗り合いタクシーを3日前に予約して1000円/人を支払わなければならないので大いに感謝である。更に本日は宿が休館日にもかかわらず無料で宿の風呂を使える手筈までしてくれている。是非皆さんも利用してください。ここまで宣伝しておけばいいかな。

 ここはかつてはウラン採掘で有名な所ではあるが現在は採掘は行われていないが立派なアトムサイエンス館がすぐ横に立っている。準備を整え、いざ出発。しばらくは緩い傾斜のコンクリート道を登っていくがすぐ左側の笹薮の中に道が見える。これが本来の登山道か?無視して歩いて行くと右手に弘法大師の石像の案内柱が建っている。見に行くと台座には何処の札所か分からないが第二番札所と彫り込まれている。更に進んでいくとまた登山道らしき道が左手に見えたので今度はそちらを歩くことにする。踏み跡はあるもののだんだん笹が腰までの高さまで茂り、歩き辛い。この道に沿って電線柱が点々と続いているので点検道かもしれない。しばらく我慢して歩くが、笹をかき分けるのが面倒となり、コンクリート道に戻るが笹薮道は更に尾根道に続いている。

 コンクリートが木材チップに変わって幅広いトレイル道が続いている。道はまだまだ緩やかである。相変わらず左手には笹薮の中に道は続いているものの見るだけにしておく。。「清水」の標識が現れると左手に分岐が見えるので多分「清水」ピークへの道であろう。やがてススキと笹原の中に大きな三角屋根の東屋が前方に見えてくる。そこにはベンチ、テーブルが設置されているが休憩せずに通り過ぎていく。この辺りから登山道は尾根筋になり、すぐ先で「高清水高原」ピークとなる。ススキ原からの展望が広がる。付近の山を描いている案内地図も設置されている。西側には蒜山三山やその右には雲に隠れているが大山、さらにその右には日本海の海岸線が見えている。また右後方(南側)には人形峠登山口が見ることができる。実に雄大な眺めである。

 一旦下って行くと枯葉で覆われたトレイル道を紅葉林の真っただ中に入っていく。秋の雰囲気を味わいながら登り返すと二等三角点がある「大畝山」となる。ここも見晴らしは良い。九十九折の丸太階段を下り、次のピークではすぐ左側に舗装道路がある。ここまで車で上がってこられるんだ。。ここも展望が開け蒜山三山や日本海が望める。「大畝山」と「御林山」のほぼ中間地点にある鉄塔(ここも展望良し)を左側に見てからブナの原生林地帯に入っていく。最初は細い幹であるがだんだん大木が増えてくる。そのブナの幹元は北側に湾曲している。通常は日本海からの風雪により南側に曲がるはずなのに。黄色紅葉のブナ林が少し途切れると「御林山(ごりんやま)」頂上となるが木立に囲まれて展望は無し。

 相変わらずブナの紅葉が続く中、緩やかな尾根道を歩き次のピークで「池川山」頂上となる。その先の右側に「丸山」への分岐を見かけるが素通り。下っていくと道は木材チップ道から細い普通の登山道に変わっていく。また周りには木々が無くなり展望が開けてくる。右手下方には下山予定の赤和瀬(あかわせ)登山口の駐車場が見えてくると同時に前方の開地には展望台の建物も見える。登り返すと「ブナの谷頭」となり、右手に広い広場と大きな2階デッキがある展望台が建っている。少し風で寒さを感じるがここで昼食とする。

赤和瀬渓谷→ 宿のバスで高清水トレイルの人形峠駐車場へ→ 人形峠登山口→
しばらくはコンクリート舗装の道→ 弘法大師石像→ コンクリート道沿いにある道→
ここから木材チップの道に変わる→ 清水へは左の道へ→ 高清水高原手前にある東屋→
チップが多く残っている高清水高原→ 案内地図→
高清水高原からの展望
枯葉で敷き詰められたトレイル道→ 人形峠付近の建物→ 紅葉の中、大畝山に向かって下っていく→
二等三角点の大畝山頂上→ すぐ横に道路が→ 紅葉は少し暗い色→
鉄塔の先に日本海→ ブナの原生林地帯に突入→ 御林山頂上へ→
気持ちの良い尾根道→ さらに続く→ 池川山頂上へ→
右下方に赤和瀬の駐車場が見える→ 前方には展望台→ ブナの谷頭→
池川山付近からの展望 

 ここまで緩やかなアップダウであったのでほとんど汗をかいていなので折角、持ってきた缶ビールも飲もうという気があまり起こらない。しかしビールの栓を開けると泡ばかり噴き出してくる。しばらくは原因が判らずであったが中身が凍っていたためであった。宿の冷蔵庫で冷やしすぎた。失敗、飲めぬ仕舞い。そうこうしていると北側からガスがたちこめ、雲行きが悪くなってきたので早々に昼食を切り上げ、「ブナの谷頭」から尾根歩きを続行。両側が笹の今日初めての長い階段をのぼり、再び緩やかな笹の尾根道を進む。「霧ヶ原」頂上付近からはどんどんとガスが立ち込めてきてやがて滝雲となり南斜面に流れ込んでくる。ついに雨が降り出す。ただでさえこの尾根道はぬかるんでいるうのでだんだん道も雨もひどくなってくる。仕方ないので「泊州山」頂上で簡易ポンチョとスパッツを装着する。

 そうこうしている内に二人から遅れたので速足で追いかけるが避難小屋で右に折れないといけない所をそのまま直進してしまう。直進道は本谷登山道への道であるが幅広くしっかりした道なので何の疑いも無く突き進んでしまった。しばらく追いかけても二人の姿が見えないので地図アプリで確認すると予定のコースを外れていることに気付き、来た道を引き返す。避難小屋まで戻ると立派な案内柱が建っているではないか。これを見落とすとはやはり慌てることは何事に対しても良くないことを再認識。

 しばらく急坂の雨で濡れた道を滑らないように慎重に谷筋を下っていくと二人に無事合流する。この頃から雨は上がり始める。天気予報でも一時雨と言っていたので避難小屋で雨宿りをしても良かったかなと思う。沢沿いのブナの原生林の見事な紅葉の中、何度か沢を渡渉しながら下っていく。左側に階段状の分岐が現れるが滝谷遊歩道である。やがてアスファルト道となると赤和瀬(あかわせ)登山口である駐車場となり、トレイル終了である。日が差してきた。もう少し雨降るのを待ってほしかったなぁ。

展望台→ ガスがかかり始めた→ まさにガスの中の霧ヶ原頂上→
雨の中の伯州山頂上→ 伯州山頂上下にある避難小屋→ 谷筋を下っていく。→
紅葉のブナの原生林の中→ 何度か渡渉を繰り返す→ クマ出没の注意書き→
再び麓付近でも見事な紅葉→ 赤和瀬登山口から駐車場へ→ 雨がやんで日差しの中の赤和瀬駐車場

高清水トレイル:
 岡山県鏡野町と鳥取県三朝町の県境、人形峠~伯州山~赤和瀬を縦走する8,132mのトレッキングコース「高清水トレイル」が2019年11月7日に全線グランドオープン。
 全山、道は整備されて道幅は広く、木材チップが敷き詰められているので膝にも優しい歩きができる。案内標識があちこちにあり、道に迷うことは無い。
縦走中、あちこちで展望は開けており、目を楽しませてくれる。今回は紅葉時期で紅葉は素晴らしい。
 トイレはそれぞれの登山口にある。

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