Mickey-sonのホーム山の部屋山紀行→福島県→燧ヶ岳

山紀行  福島県

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 燧ヶ岳(ひうちがだけ)

地図でコースを見る  1日目 所要時間 8:30 水平歩行距離 12.0Km 2日目 所要時間 7:10 水平歩行距離 16.9Km

【日  時】 2015年10月4日(日)〜7日(水)
【山  名】 柴安ー 2356m 俎ー 2346m
【山  域】 福島県南会津郡檜枝岐村
【天  候】 5日小雨のち晴れ 6日晴れ
【メンバー】 和田、ISO208、Mickey-son 3名
【コース 】 1日目(5日)
御池ロッジ駐車場(1530m)7:20→登山口(1530m)7:23→分岐(1525m)7:25→2合目(1640m)7:50→広沢田代(1756m)8:10→4合目(1830m)8:25→5合目(1920m)8:40→熊沢田代(1948m)9:00→7合目(2095m)9:30→8合目(2225m)9:55→9合目(2270m)10:10→俎ー頂上(2346m)10:20→柴安ー頂上(2356m)10:40〜:50→俎ー頂上11:05〜:50→9合目(2305m)12:30→分岐(8合目)(2250m)12:40→沼尻(1660m)14:00→白砂峠(1680m)14:30→見晴分岐(1475m)15:35→見晴野営場1435m)15:45→見晴の檜枝岐小屋(1400m)15:50
2日目(6日)
見晴の檜枝岐小屋6:45→沼尻川(1400m)7:13→竜宮小屋(1400m)7:20→竜宮現象(1400m)7:40→下の大堀川(1400m)7:55→牛首分岐(1400m)8:10→竜宮分岐(ヨッピ橋)(1400m)9:00→東電小屋(1415m)8:15〜:55〜→東電尾瀬橋(1400m)10:00→見晴分岐(1395m)10:10→温泉小屋(1420m)10:25→三条ノ滝分岐(兎田代)(1460m)11:05→裏燧橋(1510m)11:50〜12:25→西田代(1610m)12:55→横田代・ノメリ田代1630m)13:05→傾斜湿原(1625m)13:15→姫田代(1555m)13:35→御池田代(1515m)13:45→御池ロッジ駐車場13:55

 新潟付近の北陸自動車道を走行時に時々雨に遭遇する。家を出る時には当分晴天予想であったので意外であり、明日からの登山に一抹の不安が出てくる。関越自動車道に入って、小出インターで高速を降り、国道352号線で奥只見シルバーラインで長いトンネルを抜け、更に奥只見湖の沿岸を延々と曲がりくねった道を走行していく。案の定、途中で燧ヶ岳を見ると頂上付近にはガスがかかっている。明日の天候が心配である。長いドライブの果てにやっと御池(みいけ)ロッジに到着。広々とした駐車場と立派な建物が現れる。御池ロッジで今晩の宿泊手配(1万円/一人部屋)をした後、会津駒ヶ岳の登山口を偵察に行く。少し352号線を戻ると右側に標柱が立っており、会津駒ヶ岳頂上まで約6.5時間と書かれていた。周りはブナやナナカマドなどの紅葉が広がっている。山の駅「御池」駐車場には大型バスが停車しており、沼山峠までのシャトルバスとなっている。村営である御池ロッジには立派な風呂があり(日帰りでも入浴できる)、早速入浴し、途中で買ってきたビールで喉を癒す。夕食、朝食共に十分な内容であるが布団は自分で敷かなければならない。

 早朝、登山の準備をして外に出てみると辺り一面にガスが立ち込めており、少し雨も降っている。しかし晴れてくるだろうと予想し、合羽は着ずにスパッツだけを装着して出発するが少し気が重い。有料駐車場の一番奥に登山口がある。そこから20m程木道を歩くと燧ヶ岳への標柱が現れ、左側に折れる。直進は帰路となる道である。ここから本格的な登山道となる。ガスの中大きな岩(輝石安山岩)がごろごろ転がっている急登を登って行く。付近は八分ほどの紅葉である。ゴゼンタチバナの赤い実や紅葉したナナカマドなどを見かける。この頃になると雨は止んできた。木道や木階段が所々に設置されているがぬかるみが多い。道が水平になると広沢田代に出る。今回初めての草紅葉が目に飛び込んでくる。再び急登となり、ピークを過ぎると鞍部に広々とした熊沢田代が眼下に広がる。ここからは燧ヶ岳が見えると思うが相変わらず雲の中である。熊沢田代の中央部に来ると左側にテーブルが設置され休憩できるようになっている。この辺りの木道が修理されており、取り外した古い木道はヘリコプターで運搬できるようにネット袋で束ねられて横に置かれている。木道整備も大変である。

 熊沢田代を過ぎると樹林帯に入り、急登となる。8合目で右に直角に折れ、沢に入る。200m程の直線的なガレ場の沢を急激に登り、案内通り直角に左に折れ、沢を離れる。この2か所の方向転換部は残雪時には迷い易いのか派手なマーキングが付けられている。沢を離れから9合目となりシャクナゲの中を急な岩場や木階段を登って行く。
 
 頂上付近は重くガスが立ち込めており、10m先は何にも見えない。風も吹いていないので当分眺望は期待できない。和田さんは膝が痛くなりだしたのでISO208さんと二人で俎ー(まないたぐら)にリックを置いて、空荷で燧ヶ岳の最高峰の柴安ー(しばやすぐら)に向かうことにする。しかし柴安ーはガスで全く見えないのでどちらに進んで良いのかも判らない。岩に書かれた矢印ペイントに従い、しばらく岩場を下って行くが周りの雰囲気は皆目見当がつかない。その後、鞍部では田代の中を歩き、再び岩場の登りとなって柴安ー頂上となる。頂上の先には大きな広場があって多くの登山客が昼食をとっている。風が出てきたのでしばらくガスが晴れるのを待っていたがその気配が無いので俎ーまで戻ることにする。俎ーに着く頃には風が出てきてかなり冷え込んできた。しかしまだ下界は見えてくない。ここでドライブ途中のサービスエリアで買ってきた笹寿司と鯖寿司で昼食をとる。いつも嗜むビールは買ってくるのを忘れ、残念ながら寂しい昼食である。

御池ロッジと駐車場→ 燧ヶ岳登山口→ 標識で左に折れ登山道に入る→
樹林帯の中、木道を歩く→ 岩がごろごろ→ 紅葉の中の木道を歩く→
ガスの中の広沢田代→ 広々とした熊沢田代の全貌→ 直線的な沢を登って行く→
ガスの中の俎ー頂上→ 柴安ー頂上→ 頂上先の広場には大勢の人が食事中→

 下山は見晴新道が平成25年の台風の影響で登山道が流出して通行止めとなっているため、かなり距離が延びるがナデッ窪を通って沼尻経由で見晴(みはらし)までのコースとする。いざ下ろうとした時にガスが晴れてきた。しばらく下山を止め、しばし待つことにする。まず正面(南下方)に尾瀬沼が見えてきて右側(西側)には尾瀬ヶ原、その先には至仏山が徐々に見えてきた。更には後ろに今まで見えることの無かった柴安ーも姿を現し始めた。シャッターチャンスにバシャバシャとカメラに収める。やっと訪れた甲斐が出てきた。満足して大きな岩場を急激に下る道を下山する。下山道も下方にはっきり見えている。

 8合目で分岐となり、左に折れると長英新道であるが我々は尾瀬沼までの近道である右側の道のナデッ窪を下って行く。樹林帯に入るが、しかしここからは尾瀬沼の沼尻まで岩がごろごろ転がっている道をほぼ直線的に下って行かなければならない。これが結構しんどく膝に来る。目の前には尾瀬沼が見えているのだがいつまでたっても近づかない。ようやく沼尻に到着すると周りは一面の草紅葉である。ここに軽食も取れる休憩所があったはずであるが火事でなくなってしまっている。もちろんトイレも。ここで右に折れ、見晴を目指す。

 深い樹林の中に入り、白砂峠を超すと下り坂となり、イヨドマリ沢を渡り、次に右手に見晴新道からの道を見てからかつてはキャンプ地であっただろう見晴野営場を左に見て進むと前方に見晴の山小屋群が見えてくる。これ程多くの小屋が集まっているのも珍しい。余程シーズン中には需要があるのだろう。その中の檜枝岐(ひのえまた)小屋(9千円/一人部屋)に宿泊する。この時期は檜枝岐小屋には団体客がいるものの人数は少なく、12畳ほどの部屋を3人で利用することができ、ゆったりと寝ることができた。しかも石鹸などは使えないが暖かい風呂が沸いている。汗を流した後、小屋前のベンチでビールで疲れを癒す。ここのトイレはウォシュレットである。有名地のためか山小屋も変わったものである。しかし夜中は電気が無いので役に立たない(笑)。消灯は9時。

ガスが晴れてきた尾瀬沼→ 尾瀬ヶ原と至仏山も見え出す→ 柴安ー頂上もやっと見えてきた→
振り返ると俎ー頂上もくっきりと→ 登山道には大きな岩が転がっている→ ようやく尾瀬沼に到着→
湿原に写った紅葉→ 湿原を抜け森に入っていく→ ブナ林ともみじ→

 檜枝岐小屋を出発時する時の気温は3℃であるがそれほど寒いとは感じられない。すぐに十字路の分岐(右は東電小屋、左は富士見峠)となり、そのまま直進し一面の草紅葉の下田代の木道を歩いていくと前方には低くガスが立ち込めて幻想的な雰囲気になっている。更にそのガスには虹が薄っすらとかかっている。これを熱心に撮影しているグループもいる。紫のエゾリンドウのつぼみを多く見かける。
 
東電沼尻川橋で沼尻川を渡ると福島県から群馬県に入る。川沿いの林を歩いてから竜宮小屋(トイレ有)を過ぎてしばらくすると川が途中で消えて50m先で再び出水している伏流水(竜宮現象)が見られる有名な場所に出る。水の出入口には多くの小魚が泳いでいる。やがて水芭蕉の群生地の下の大堀川(しものおおほりがわ)となる。

 中田代を抜けると牛首分岐(山ノ鼻まで2.2Km 鳩待峠まで5.5Km ヨッピ吊り橋まで2.3Km 竜宮まで2.2Km)で右に折れる。ほとんどの観光客はそのまま直進していく。鳩待峠まで行くのだろう。このため木道は大分静かになってきた。木道を歩いていると鐘が吊るされている。鳴らしてクマに人の気配をわからせるためらしい。右側に竜宮の分岐を見てヨッピ川に架かるヨッピ吊り橋を渡ると東電小屋(トイレ有)である。ここでは蛇口を捻れば水が補給できたので湯を沸かし、しばしのコーヒータイムをとる。また歩荷のまねをするための背負子が備えられており気楽に背負った写真を撮れるようにしている。小屋の従業員の可愛い男の子に一度お菓子をあげると、そばを離れない。

 東電尾瀬橋は尾瀬ヶ原から唯一流れ出る只見川に架かっている。只見川を渡ると新潟県となる。これで本日3県を歩いたことになる。水芭蕉の大きな葉っぱを至る所で見かける。

ひのえまた小屋→ ガスがかかった尾瀬ヶ原入口と至仏山→ 尾瀬ヶ原と至仏山→
振り返って福島県側からの燧ヶ岳と小屋群→ 尾瀬ヶ原と至仏山→ 東電沼尻川橋で沼尻川を渡る→
沼に映える拠水林→ 栃木県側からの逆さ燧ヶ岳と中田代→ ヨッピ吊り橋→
見事な草紅葉と木々の紅葉→ 東電尾瀬橋から只見川を眺める→ 新潟県側からの燧ヶ岳と赤田代→

 次の見晴分岐(三条ノ滝まで2.8Km 東電小屋まで1.2Km)で左に進み森の中に入り徐々に登りとなる。赤田代を抜け、温泉小屋となるがここも左側に数軒の山小屋と休憩所(売店有り)と右側には電源開発の気象観測所がある。次の分岐では左側の三条ノ滝を通らずに時間的に早いということで右側の団吉新道の方へ進む。やがて三条ノ滝からの道に合流(兎田代分岐)して燧裏林道に入る。所々痛んできている木道を歩いていく。

 裏燧橋を渡った所で昼食とする。持ってきた即席めんとおにぎりで済ます。同僚も持参したサバ寿司などを頬張る。ここで一緒になった筑波から来た同窓生グループとしばし会話をしてお土産におかきを頂く。からは森の中を抜け、多少のアップダウンを繰り返し、西田代、横田代と草紅葉を堪能しながら木道を進んで行く。

 傾斜田代(横田代)からは左側に平ヶ岳と八海山と駒ヶ岳が望める。この辺りは山麓となっているため田代は右から左に傾斜している。

見晴分岐で左折して温泉小屋を目指す。→ 温泉小屋→ 左は三条ノ滝へ左は団吉新道へ→
古びた木道→ 三条ノ滝からの合流点→ 裏燧橋を渡り、昼食とする→
→色付いたブナ林の中を歩く→ 更に紅葉の中を進む→ 西田代→
横田代(ノメリ田代)→  傾斜田代と遠くには平ヶ岳と八海山が望める→ 姫田代→

 御池ロッジ駐車場に到着して無料の「尾瀬ブナの森ミュージアム」を見学後、352号線で来た時と同じ道を車で戻り、秘湯の一つである栃尾又温泉の自在館に宿泊してゆっくり36度のラジウムの源泉(うえの湯、したの湯、たぬきの湯など)に浸かり、体を癒す。夕食には山菜料理と秘湯ビールを頂く。あくる日に帰路に就く。

栃尾又温泉の自在館 雰囲気のある囲炉裏場→ 木造3階建の古びた湯治宿

 燧ヶ岳登頂時以外は晴天で草紅葉が青空に映え、素晴らしい自然を堪能できた。燧ヶ岳の登山道はかつては火山らしく大きな岩がゴロゴロしているが岩の表面はグリップが効いているので安心して歩ける。
尾瀬は花の時期も良いだろうが草紅葉も素晴らしい。

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