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登山の記録  徳島県

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三嶺登山(みうね)

地図でコースを見る   所要時間 5:30  水平歩行距離 10.8Km

【日  時】 2017年9月24日(日)
【山  名】 三嶺 1893.6mH 
【山  域】 徳島県三好市
【天  候】 曇り
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 名頃駐車場(915mH)8:50→鉄塔(925mH)9:00→大木(1075mH)9:10→林道出会い(1200mH)9:30→痩せ尾根(1270mH)9:40→別尾根(1390mH)9:55→ダケモミの丘(1517mH)10:10→標識(1570mH)10:30→展望所、木橋(1820mH)11:00→池(1835mH)11:15→三嶺頂上11:20〜:55→木橋12:10→旧道(1595mH)12:35〜:45→崩落地(1335mH)13:15→林道出会い(1235mH)13:25→旧道登山口(1160mH)13:35→名頃駐車場14:20

 酷道438号線から見ノ越を通過して酷道439号線に入り、ずーと下っていき、「奥祖谷かずら橋」を過ぎてから名頃(なごろ)ダムの先の橋で祖谷川を渡ると名頃登山口の無料駐車場となる。ここまで来るには狭い、曲がりくねった道の運転で疲れ果ててしまう。名頃駐車場は広くて30台は駐車できそうである。すでに県外の車を含む多くの車が止まっている。トイレもある。

 案内板がある登山口は平尾谷川からの旧登山ルートと勝手に解釈して尾根コースは左手に見える林道からと思い、そちらに進んでいくと水力発電所が左に見ながら更に進んでいくがなかなか登山口らしき所が見当たらない。右側の斜面に取り付くがやはり無い。仕方ないので駐車場に戻るが途中に標柱が立っていたのでここから登ると尾根道に出会ったのでそのまま登って行く。

 単独歩のためツキノワグマに遭遇しないように2種類の鈴を鳴らしながら左は植林体、右は自然林の中を進んでいく。伐採のための索道ワイヤーの下をくぐってから名頃線1番の鉄塔の横を通り抜ける。右手に木名は判らないが大木が現れる。幅広い鬱蒼としたブナ林の中を黙々と登っていく。

 左からの尾根に合流して右にしばらく歩いて行くと林道に出会う。林道に出てから「登山口まで1650m/30分、三嶺まで3350m/130分」と書かれた標識通りに林道を左に少し歩くと右側に標識と階段が設置されており、これを登ると林道で分断されていた先ほどの尾根道の続きになる。痩せ尾根を進んでいく。すぐにブナの木々の広々とした場所となり、登山道には所々に丸太の階段がある。左からの尾根に合流してから鹿よけネットが左右に現れる頃には周りにはダケモミ(ウラジロモミ)が沢山植生している。木々には袴のように樹脂網が巻かれている。ピーク1517では「ダケモミの丘」の標識(登山口まで3150m/60分)があり、そこから少し下って開けた場所にも標識があり、「遭難が多発しているのでこちらのルートを利用してください」と張り紙が木に張り付けられて今登ってきたルートを指し示している。

 鞍部付近には大きなヌタ場が右側にあるが使ったような気配はない。急斜面を登り切ると尾根合流点に大きな標識が設置されて直角に右に曲がるように指示されている。以前の遭難者はここを下るときに左に曲がらず直進したらしい。通り過ごしてから後ろを振り返って見てみると成る程そのまま自然に直進して1544.4の三角点方向に間違って下って行きそうである。

 岩場が現れ始めてから左側に剣山への縦走路が梢越しに見えてくる。正面に巨岩が現れる頃にはつづら折りのキツイ道であるが視界が開け左手(南側)に剣山までの雄大な縦走路が見えてくる。水場の標識が下の方を指し示している。道の段差はだんだん険しくなってくるが所々に咲いているリンドウに癒される。巨岩直下の木橋を渡る時に正面に見た岩上が頂上と思っていたが登りきると、ところがどっこい頂上でなく右手に池があり、避難小屋が建っている所に出る。更にその先に頂上が見える。がっくりであるが気を取り直し、更に登って行く。遭難碑が2つ現れる。晴れていれば遭難するような場所ではない。余程条件が悪かったのだろう。この辺りからはミヤマクマザサとコメツツジが緑の絨毯のように一面に広がっている。南面はすっぱりと切れ落ちている。

名頃駐車場 前方に登山口→ 新道の登山口 旧道へは右側の林道へ→ 巨木
林道に出会い左に進む→ 林道右側にある階段で更に進む→ 気持ちの良いブナ林の中を進む→
左右に鹿よけネットが現れる → ダケモミの丘→ 右に直角に曲がる 下山時は直進しないように→
 岩場が出現→ 左側にガレ場→ 左手に次郎岌と剣山が見える→
縦走路と奥に白髪山→ 荒れた登山道→ 巨岩横に木橋 正面岩がにせ頂上→
リンドウがあちこちに咲いている→ 池から更に偽頂上に進む→ 何の花?→
頂上を目指して→ 頂上から振り返って次郎岌と剣山と避難小屋→ 左に次郎岌 右に剣山 その間には一の森が→

 登ってくる途中にしばらく一緒に歩いてきた香川県から来た若者がすでに頂上で休憩していた。その若者に登頂の記念写真を撮ってもらい、帰りのルートは旧道で帰るつもりと話をすると一緒に行動するということになったので急いで昼食をとる。食事をしながら周りの雄大な360度の展望を楽しむ。本日は曇っているが視界は良好である。西側には三角形の天狗塚が望め、そこまでの縦走路がミヤマクマザサ絨毯の中に見える。石鎚山らしき山も。南には白髪山が、東には次郎岌、剣山が、北側には矢筈山などが望める。素晴らしい景観である。かつて剣山から次郎岌、三嶺を眺めた時と同様な感動をする。

 帰り始めはまず池の北へひざ丈の深さの一面のミヤマクマザサとコメツツジ群落の中を移動する。先には「いやしの温泉郷」からの菅生登山道もある。次に赤い屋根の避難小屋で内部はきれいで清潔そうである。縦走者の物と思われる一人分のリュックとマットが置いてあった。トイレは少し離れた裏手にある。池を一周して通常ルートに戻る。

 ここからの下山は同じ道を戻り、「ダケモミの丘」手前で左に折れ、平尾谷川沿いに下ることにする。しかしそこには通行止めの標識がありロープで遮られている。辺りを見渡しても下山の案内は見当たらない。どうもこのルート(旧登山道)は廃止されているようである。しかし鹿よけネットに赤いテープが下の方まで付いているので予定通り左に下りて旧道を下ることにする。テープを見逃さないよう目を凝らしながら下っていく。所々に丸太の階段があり旧道である事が判る。2か所崩落個所があり、道が途切れているのでこれが通行禁止の理由であろう。迂回してやがて左側に沢の音が聞こえ始め沢はだんだん渓谷となって遥か下に見える。

 やがて林道に降り立った所が旧道の登山口である。しかし旧登山道はしばらくしてから林道から離れ、沢沿いに続いていたようだが我々はそれを見逃し、ここからずっと林道を歩いて行ってしまった。2度ヘアピンカーブを通過して新道の登山口と駐車場に到着する。若者に挨拶して別れて本日終了。

 駐車横の小屋には地元の人が造った等身大の人形が何体か置かれていたらしいが小屋だけが残って何故か人形は無くなっていた。


 三嶺頂上→  左奥の天狗塚までの気持ちの良い縦走路→ 池の北側のミヤマクマザサの中を進む→
避難小屋と池を眺めて→ きれいな避難小屋内→ 池の向こうに白髪山→
出発地点の名頃が下方に見える→ ダケモミの丘手前で左へ進み旧登山道へ→ 崩落場所→
旧道の登山口→ 案内地図には旧道は抹消されている→ 人形は撤去されていた

 今回のルートでは赤テープがあちこちに有り、道に迷う事はない。頂上付近以外はほとんどが樹林帯の中の歩きのため展望は無いが森林浴には良い。トイレは名頃駐車場と三嶺ヒュッテ裏にある。
 剣山〜三嶺間を縦走する場合は剣山に自転車を置いて名頃に車を置いてから縦走すると自転車でずーっと下りで名頃に到着する。

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