Mickey-sonのホーム登山の部屋登山の記録→四国→徳島県→丸石、次郎岌、剣山

登山の記録  徳島県

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丸石〜次郎岌(じろうぎゅう)〜剣山縦走登山

地図でコースを見る   所要時間 8:00  水平歩行距離 10.0Km 累積標高 上り1350m 下り1140m

【日  時】 2019年9月25日(水)
【山  名】 丸石 1684mH 次郎岌 1930mH 剣山 1955mH
【山  域】 徳島県三好市
【天  候】 晴れ
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 剣山駐車場(1385mH)8:05→自転車で2重かずら橋へ(1020mH)8:30→丸石登山道(990mH)8:45→国体橋(1130mH)9:25→尾根縦走路(1580mH)10:35〜:50→丸石避難小屋(1580mH)10:50→丸石手前ピーク(1660mH)11:15〜:20→丸石頂上(1684mH)11:25〜:35→高の瀬分岐(1590mH)11:45→1767ピーク(1767mH)12:15〜12:45→剣山分岐(1790mH)12:55→次郎岌頂上(1930mH)13:20〜:50→ジロウギュウ峠(1775mH)14:05→1791ピーク(1791mH)14:10→剣山トラバース分岐(1805mH)14:15→御神水(1775mH)14:30→大剱神社(1785mH)14:40→西島駅(1715mH)15:00〜:05→分岐(1675mH)15:10→見ノ越登山口(1400mH)15:40→車で2重かずら橋へ(505mH)16:05

 この春にキリマンジャロで一緒になった3人で三嶺(みうね)から剣山まで縦走する予定で名頃(なごろ)から登り、三嶺避難小屋で宿泊したのであるが夕方からの強風と雨で縦走を断念したので今回、リベンジとして途中の丸石から剣山までを単独で半縦走をすることにした。縦走のため、下山後の足をどうしようかと思ったがバスの便数は少ないし、時刻に急かされては自由な登山ができない。剣山から名頃までの国道439号線はずーと下り道であることを知っていたので見ノ越駐車場(無料)に車を止め、そこから自転車で2重かずら橋まで移動、そこから登山を開始することにする。

 徳島市から国道438号線で剣山に向かっていたが勘場バス停より木屋平方面へ200m付近で崩落があり通行止めとなっていた。仕方ないので国道193号線で一旦、山越えして山川町まで出て国道192号線で吉野川沿いに貞光まで西進し、改めて国道483号線で見ノ越(みのこし)に向かうルートに変更。お陰で約1時間あまりロスをしてしまった。見ノ越に向かうにつれガスが周りに立ち込めてヘッドライトを点灯して走行する。

 ガスが立ち込めた見ノ越駐車場は時間もまだ8時前のため車は少なくちらほらと登山客を見かける程度である。登山準備をしてから自転車を車から取り出し、国道439号線で舗装された曲がりくねった下り坂道を慎重に5Km程西進してダウンヒル?。すぐにガスは無くなり、青空が顔を出してきた。気持ち良い登山ができそうだ。2重かずら橋駐車場も人けは無く、観光料金所はまだ開いていない。自転車に鍵をかけ入り口から遊歩道階段を下って2重かずら橋の一つである「男橋(おばし)」で揺れながら足元に透けて見える祖谷川を渡りきると丸石登山口となる。

 最近、熊の目撃はなさそうであるが今回、単独行のため鈴を鳴らしながらの登山である。丸石谷川の右岸斜面を緩やかに登っていく。周りには絨毯のような苔があちこちの岩に植生している。緑に囲まれた中を気持ちの良い渓流のせせらぎを聞きながら進んで行く。道は所々、支流の渡渉や切れ落ちたザレ場があるが、ガイドロープが設置されてるし注意していけば問題ない程度である。これぞ森林浴と感じられる雰囲気のある登山道。紅葉も見かけるので紅葉時に歩くのも良さそうである。

 渓流の写真を撮りながら岩場を抜けていくと吊り橋の国体橋に出会う。丸石まで2.4Km、剣山までは5.8Kmと標識に記されている。国体橋で丸石谷川を渡ると二手に分かれた沢の間の尾根を進んで行くことになる。しばらくは広々とした平地を歩いていくがやがて山腹を縫う九十九折の急登となる。ブナ、シデなどの大樹の原生林が生い茂る山道は木漏れ日が有り結構明るい。左手には丸石の尾根筋が覗いている。マーキングは数少なく足元ばかりを見ていると折り返し地点を通り過ぎてしまうので注意を要する。実際、行き過ぎることが何回かあった。

 道が真っすぐになって登りきると標識(剣山まで4Km、三嶺まで12.4Km)が立っている縦走路に出会う。右には三嶺への縦走路が続いている。展望は南側に梢越しに周りの山々が垣間見られる程度である。気温は17℃。少しの休息後、左に折れ広々とした平坦な縦走路を進んで行くと樹林の中に丸石避難小屋が見えてくる。内部を見るために外、内引き戸を開けると薄暗い中にも10畳ほどの板間が見える。縦走路のぬかるんだ所には鹿か猪の足跡を点々と見かける。

 この辺りからは木立の中、ミヤマクマザサに覆われた稜線縦走路が続く。徐々に高度上げて行くと小さいピークとなりここで初めて森林限界を抜けて周りの展望が開ける。右手下方には剣山スーパー林道が続いているのが見え、左手には登りがきつそうな丸石頂上が間近に迫っている。正面のこれから向かう縦走路には木々が無くなり、全面ミヤマクマザサで覆われた展望の良い尾根歩きとなっているのが見て取れる。三等三角点のある丸石頂上には今日初めて出会った登山者がいたのでこれ幸いにと登頂記念撮影をお願いする。頂上から北側にミヤマクマザサの中を1579ピークを経由して2重かずら橋に下る稜線道が続いているのが見える。このルートも歩いてみたいものだ。山頂には沢山の羽蟻が飛び交っており、早々に下っていく。

 ミヤマクマザサで足元が見難い稜線を注意しながら下って次の小ピークを過ぎた鞍部には距離を示す標識(剣山まで3.4Km、三嶺まで3.6Km)が立っており、右側に剣山スーパー林道へ下る分岐がある。縦走路の足元にはクマザサの間で埋もれるようにぽつぽつとリンドウが咲いている。次郎岌で食事したかったのであるが登頂には時間がかかりそうだったので稜線から外れて左上に見える1791ピークに上り、白骨林、一面のミヤマクマザサで覆われた所で昼食とする。日陰が無いので日差しが厳しい。北の遠くには井川スキー場 腕山も見える。

ガスの中の見ノ越駐車場→ 2重かずら橋入場券売り場横から入る→ かずら橋の男橋→
男橋を渡るとすぐに丸石登山口→ 丸石谷川の右岸を歩いていく→ 足場→
苔むした岩が点在している→ 見かけたトリカブト→ 国体橋に到着→
縦走路に合流 右に行くと三嶺 左に折れる→ 丸石小屋が現れる 入り口は反対側→ 気持ちの良い丸石への縦走路→
縦走路には猪か鹿の足跡が→ 右下には剣山スーパー林道が走っている→ 丸石が正面に見えてきた→
これから行く右の次郎岌と左奥の剣山→ 振り返ると三嶺への縦走路 奥は三嶺→ ちらほら見かけるリンドウ→
三等三角点がある丸石頂上→ 剣山スーパー林道への分岐で丸石を振り返る→ バイカオウレン?→
白骨林が立ち並ぶ次郎岌への縦走路→ 白骨林が立ち並ぶ中で昼食→

 これから先には次郎岌、剣山2つのピークがあるが少し疲れも出てきていたので以前(と言っても18年前)登ったことのある剣山の登頂を諦め、次郎岌のみを制覇することに決める。一旦下ると標識があり、次郎岌の山腹を巻くトラバース道が左に現れる(剣山まで1.8Km)。そのまま直進して次郎岌を目指す。次郎岌への登りは直線的で疲れた体にはきつい。

 登りきった次郎岌は広々とした四等三角点がある360度展望の頂上である。気温24℃。少し雲が増えてきて三嶺は雲にかかっている。さすがに剣山近くになると、ここ次郎岌も登山者が増えてきた。ここでも夫婦に登頂写真を撮ってもらう。香川と愛媛からきている単独行の女性もいたが最近は女性も一人で登る人が増えている。繁殖のシーズンなのかここでも沢山の羽蟻が飛び交っていた。北に進路を取り、下山開始。急激に下って右に折れて縦走路に合流する。

 鞍部では正面に剣山へのきつい登りが立ちはだかっている。左に折れて水平に近い楽ちんトラバース道で西島駅(2.8Km)を目指す。二度見のの展望所を過ぎてから右上手に見上げるような大岩が現れると「御神水への30m」という標識に心動かされ、右に折れて環境省の名水百選に選ばれている「剣山御神水(つるぎさんおしきみず)」へと登っていく。ご神体の大岩の足元から水がちょろちょろと湧き出している。横には小さな祠があり、白い石灰岩が祭られている。更に登っていくと先ほどの大岩をバックにした大剣神社に到着。しばし北側の眺望を楽しんだ後、ここからも西島駅までのルートがあるのでそのまま下っていく。

 八合目にある西島駅に到着。駅舎を回り込んでリフト乗り場まで行くとその遠く先には三嶺が望める。リフトに乗らずそのまま下山していく。しばらく下るとどちらでも見ノ越まで下山できる分岐があり、とりあえず標識で距離の短い右の道を採って下っていく。リフト下の鉄製のトンネルを潜り抜けると正面に神社があり、手前を左に回り込んで整備された道を下っていく。道脇に祠を見かけると簡易宿泊所がある剱神社の裏手に出る。そこから緩やかな階段を下って鳥居を抜けると見ノ越の登山口に到着。

 左に折れて駐車場まで行き、荷を解いてから車で2重かずら橋まで自転車を取りに戻る。自転車を車に乗せて見ノ越まで戻り、今朝来た県道483号線で帰路に就く。

次郎岌トラバース道手前の標識→ 四等三角点がある360度展望の次郎岌頂上→ 行く手の剣山までクマザサの稜線道が続く→
西に左から白髪山、高ノ瀬 一番奥に三嶺→ 北東に剣山をバックに→
ジロウギュウ峠→ 左は西島駅トラバース道 直進は剣山頂上へ→ 剣山への厳しそうな直線的な登り道→
ご神体の大岩タワー(御塔石)→ 奥から湧き出している剣山御神水→ 大剣神社の奥にご神体の大岩タワー→
西島駅まで下りてきた→ リフト乗り場 西島駅→ 西島駅から見た一番奥に三嶺→
リフト下のトンネルを潜り抜ける→ 剱神社の境内に下りてくる→ 見ノ越登山口で振り返って

 自転車のデポは見ノ越、2重かずら橋のどちらにしようかと迷ったが下山が遅くなったことを考え、朝に自転車移動した方が良いと思い、2重かずら橋にした。グループの場合は見ノ越にデポするのが当然である。

 2重かずら橋から丸石川沿いの登山道は登山者も無く、静かな気持ちの良いコースである。剣山頂上付近は道が多数であり、興味に合わせて選択を。

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