Mickey-sonのホーム山の部屋登山の記録→兵庫県→鶴嘴山、貴船山

登山の記録  兵庫県

 鶴嘴山(つるはしやま) 貴船山(きぶねやま) 登山

地図でコースを見る  所要時間 3:15  水平歩行距離 7.4Km

【日  時】 2017年4月19日(水)
【山  名】 鶴嘴山 263.0m 貴船山 260.9m
【山  域】 兵庫県たつの市
【天  候】 晴れ
【メンバー】 Mickey-son 1名
【コース 】 河川敷駐車場(45mH)10:20~:40→古宮天満神社(50mH)10:45→フェンス(70mH)10:50→標識(155mH)12:16→標識(165mH)11:10→タイコ岩(210mH)11:25→鶴嘴山頂上11:350~12:00→峠(170mH)12:30→貴船山頂上12:50→道路(55mH)13:10→西池(55mH)13:15→奥池(50mH)13:30→大住寺湿原(50mH)13:35~13:40→河川敷駐車場14:00

 觜崎(はっさき/はしさき)の屏風岩を見学すると同時に新宮町觜崎と神岡町大住寺(だいじゅうじ)にまたがる山を縦走するため訪れる。全山ほとんど流紋岩質凝灰岩で出来ている。屏風岩はかたい安山岩だけが取り残され、屏風を立てたように見え、そこに地蔵菩薩像(摩崖仏 いぼ神さん)が彫られている。
 県道724号線にかかる觜崎橋東詰交差点で揖保川の左岸に駐車スペースがあるのでそこに車を止める。まずは上流に10m程歩いて行き、屏風岩の絶壁に彫られた地蔵菩薩像を見学。思ったほど大きくはない。(追記 1.を参照)

 一旦、県道724号線に戻るとすぐ左に鳥居が見える。ここから登山を開始する。階段を登りきると古宮天満神社があり、その左側から取り付く。3m程で岩場に到着するや否や揖保川からの少し強い風と大きな流れ音が響いてくる。こんな低い場所からでも眺めも豪快である。対岸には新龍アルプスが新緑の色合いをなしてゆったりと広がっている。登り始めから屏風岩の岩稜の上が登山道となっている。墓地の中の登山道を抜けると防獣フェンスが現れる。なぜこんな低山にフェンスが張り巡らしているのかと不思議に思うが答えは後から解ることになる。

 できるだけ岩稜を歩くようにコースを選択する。途中、何回か大きな岩稜が現れ、その度に木立が途切れるので眺望が楽しめる。「タイコ岩」がどのあたりかなぁと思い、ポケットを探るが準備してきた地図を紛失したことに気が付く。多分スマホの出し入れでポケットから落ちたものと思われる。色々書きこんでいたので探しに戻ろうかと思ったが既に大分歩いてきているので回収を断念する。「タイコ岩」の案内標識が2回現れるが結局、ここが「タイコ岩」という案内も無く、気が付かずじまいで通り過ごしてしまった。

 急登を上りきると3等三角点の鶴嘴山(つるはしやま)頂上に到着。木立に囲まれ眺望が無いため来た道を少し戻り、南側が開けた所で昼食とする。食べながら眺望を楽しんでいると多分、南に見える岩稜が「タイコ岩」だろうと気が付く。遠くは天気が良すぎるため霞んではいるが瀬戸内海も望める。

河川敷駐車場 この先右に地蔵菩薩像がある→ 古宮天満神社の階段を上る→ 揖保川上流にかかる姫新線→
觜崎の屏風岩とその案内板→ 揖保川下流方向→ これから向かう鶴嘴山と貴船山→
途中にある案内標識→ 「タイコ岩」から新龍アルプスを眺める→ 鶴嘴山頂上(3等三角点)→

 昼食後は頂上北の尾根筋を下るがかなりの急勾配であるが木々に支えられながら何とか下っていく。この辺りからはマイナーなルートなのかマーキングテープが付けられているが踏み跡はしっかりしている。

 ピークを3度通過、シダの中の道を進んでいくと峠に到着。峠に名前は付いてなさそうであるが案内標柱が立っており、左は東山公園、曽我井へ、右へは林田、鴨池と書かれている。そのまま斜め右に進路をとり、尾根を辿り貴船山を目指す。結構勾配はきつい。踏み跡は微かになるが右に曲がりながら適当に上を目指す。

 最後の急坂を登りきりしばらく緩やかな尾根を歩いて行くと4等三角点がある貴船山頂上に到着。ここも展望はないので長居はせずに出発。左(東側)にも踏み跡があるが南に進路をとり、尾根道を下ることにする。急坂を下り始めるが最初はマーキングテープも見かけるがそのうち無くなったので、方向を間違えないように慎重に下っていく。下る先に鹿を多く見かける。こんな低い山なのに結構、頭数は居るようだ。道理でフェンスが必要なわけである。

 道路際にある防獣フェンスの扉を開け、舗装路に出ると登山は終了。あとは道なりに河川敷駐車場まで戻るだけであるが途中、西池(鴨池)の中の小さな島に須濱神社があるのを見かけたので立ち寄る。風のない日は水面に小さな社殿や青空が鮮やかに映り込み、まるで南米ボリビアの観光地ウユニ塩湖のようで幻想的な景色は交流サイトで「映える」と話題となっているようだ。(追記 2.を参照)

 右側に太陽光パネルが設置された発電施設を見ながら低い峠を越えた奥池で大住寺湿原の看板を見かけたのでここも見学のため寄り道をする。しかし奥池と皿池との間にある整備された木道から湿地場を見ても枯れた草が見えるだけ。まだ時期は早かったようだ。そのまま皿池の南側の散策路を進み、水上ゴルフ場を右に見ながら元の道路に戻っていく。

峠で右側から下ってきた 奥は鴨池へ→ 貴船山へは斜め右の尾根に取り付く→ 貴船山頂上(4等三角点)→
尾根筋の急坂を適当に下る。→ フェンスを開け道路に出る→ 大住寺湿原

 周回できるコースではないので下山後、一般道路を40分ほど歩かなければならないのが欠点。

追記

1.屏風岩の摩崖仏
 長年の侵食作用によって、弱い流紋岩質凝灰岩の山丘は、しだいに削られ、かたい安山岩だけが取り残され、屏風を立てたように見えるため屏風岩と呼ばれる。
 その鶴嘴山の断崖に彫られた地蔵菩薩像で、昔から「いぼ神さん」と敬われているらしい。南北朝時代の作(文和2<1353>年銘)で、銘のあるものとしては、西播磨では最古のものとなる優れた石仏。

地蔵菩薩像→ 隣の地蔵菩薩像→ 屏風岩を貫く姫新線

 2.須濱神社
 池は初代林田藩主・建部政長が1644年、周辺集落の水不足を解消するため築造。同時期に水の神「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」を祭る同神社を建てた。

西池(鴨池)に浮かぶ須濱神社→ 須濱神社への天空の道

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